記録的な大雪に見舞われた冬が過ぎ、各所で春の訪れを感じます。
雪融けの後には、美味しそうなふきっ玉が一斉に顔を出しています。
天ぷらに、蕗味噌に・・・、酒の肴には最高です。
桑の実、野イチゴ、スグリ、山ブドウ、グミ、まだ色々あった。
子どもたちは、誰もがその場所と食べ頃を知っていて、競って食べたものだ。
桑の実で服を青く汚して母に叱られたり、渋いグミを食べ過ぎて便秘になったり、懐かしい思い出が蘇る。
今では、こうした自然の実を食べる子はほとんどいないようだ。と言うより美味しいことを知らないようだ。
先日、友人が孫たちとの散歩の折に野イチゴを食べさせてやったことをフェイスブックに載せていた。
この子たちは大きくなって野イチゴを見る度に、ふるさとを、そして祖父との楽しく過ごしたことを必ず思い出すことだろう。
大切にしたいもの、まだまだたくさん残っているふるさとが大好きだ。
いよいよ春の訪れ、裏の畑のアスパラが“にょっき! にょっき!”と頭を出し始めました。
少し小さい程度でも採たないと、一夜にして“ど~んと”大きくなり強くなります。
採り立てを塩とバターで炒める・・・、酒の肴に最高。
ウドや行者ニンニクも旬、『田舎暮し万歳!』のシーズン到来です。
▼ちょうど食べ頃の行者ニンニク
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▼ウドも頭を出しています
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ようやく雪も解け、フキノトウが一斉に顔を出しています。
独特の香りとほろ苦さは、春の訪れを感じさせてくれますし、味覚を刺激して気持を引き締めてくれます。
そして、フキノトウには動脈硬化や高血圧・糖尿病の防止、精神や情緒の安定、風邪の解熱、痰や咳の鎮静、肝機能の向上、筋肉疲労の回復、胆汁の分泌を促し消化吸収を促進、胃痛の緩和、浄血効果、排便、花粉症、身体の脂肪除去、・・・など様々な薬効があると言われています。
今宵の食卓は、採りたてのフキノトウとシイタケに桜エビを加えたかき揚天ぷらがメインディシュ。
『ウ~ン、実に美味しい!』 薬効に頼り、お酒が少し進み過ぎた感じです・・・
▼春の香りとほろ苦さには様々な効能が
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▲今年の柿は大きい
霜の降りる前にと、干し柿用の柿を採った。
今年ははちや柿もひらたね柿も、例年より数は少なめだが形は大きい。
コンテナ3~4箱の柿を採り干し柿を作るのだが、ヘタを取り、皮を剥き、紐で連ね、殺菌をし、吊るして乾燥するという手間のかかる作業となる。
来月には甘く美味しい干し柿ができ、年越しの歳神様にお供えすることができる。
剥いた皮は捨てずに干して、野沢菜漬けや大根漬けの甘みづけとして使う。
木に残る柿は、やわらかくなるまで待って柿酢を作る。美味しい柿酢はサラダドレッシングやジュースなどになる。
スローフードでスローライフ。柿は田舎暮しを楽しませてくれる。
▲キノコは季節を知っている
先週わずかに頭を出していたクリタケが、4~5日で一斉に大きくなっていました。
今年は異常気象のためか山のキノコは9月下旬に姿を消してしまい諦めていたのですが、クリタケは季節を知っていてくれました。
明日からの山歩きが楽しみになりました。
▲傘の開き始めが美しい
白く美しいキノコですが、一夜にして黒く変色して溶けてしまうということから“ササクレヒトヨタケ”と名前がついたとのことです。
実際は一夜では溶けませんが、傘が開き始めて縁が少し黒くなった美しい姿でいられるのは短く、陽にあたると傘から黒いインクを垂らしたようにして溶けて消えてしまいます。
ガレランプを思わせるような、美しい姿に会えるのはあまりありません。「可食」とのことですが、食べる気にはなれません。
▲左はクサウラベニタケ(毒)、右はウラベニホテイシメジ(食)
クサウラベニタケ、カキシメジ、ツキヨタケの3種類でキノコ中毒の70%以上を占めるということです。
今はウラベニホテイシメジが最盛期、クサウラベニタケも沢山出ています。見分けは慣れない人には難しいです。クサウラベニタケは総じて茎が軟らかく、もろい感じがします。
クサウラベニタケを食べると、強烈な腹痛、嘔吐、下痢の症状を起こします。
心配な方は、専門家に見てもらいましょう。
▲家庭によってそれぞれの味
蕗が旬、我が家の食卓には毎日のように蕗の料理が並ぶ。
皮を剝き、軽く茹でてから、油で炒める。竹輪や揚げ豆腐、シイタケなど味出しを加え醤油味で仕上げる。
七味を入れて少し辛くすると、酒の肴には最高である。ニシン干しを入れた昔懐かしい味付けも美味しい。
それぞれの家庭で、それぞれの味となる蕗料理、これも「田舎暮し」の特権である。
▼春の雨で蕗の生長も早い
▲帽子ほどの大きなシイタケ
今朝は、我が家の森のきのこ園へ。
びっくり! 原木にはシイタケがいっぱい、まさにシイタケが満開となっている。
早速、大きなシイタケを持ち帰る。妻は「ラッキー、これで一品できるね。」と、シイタケの煮物と味噌汁に早変わり。私の弁当のおかずにも加わる。
食卓は、昨日のワラビも加わり豪華になる。
今日も『田舎暮し万歳!』、元気の源を頂きました。
▼昨日のワラビも加わり豪華な食卓
▼お隣のNGさんのキノコ園も満開ですよ
▲ワラビが出始めた
例年より遅れている山菜、ワラビがようやくシーズンを迎えた。
ポッキン、ポッキン。心地良い音の後に、その折り口からは澄んだ液体が湧き出し、ワラビ特有の匂いが漂う。
早朝の爽やかな空気の中でのワラビ採りは、気持ちが良い。しかも、採っても採っても、採りきれないほどあるのが、更に気持ちを良くさせてくれる。
「もう、これで帰ろう。」自分に言い聞かせ、重い袋をもって家路を急ぐ。
6時帰宅。まさに『田舎暮し万歳!』の気分である。
▼今朝の収穫
▲タラの芽はまだ小さい
春の山菜シーズンが到来した。 ・・・が、遅い。
例年、春のGWにはたくさんの山菜が楽しめるのだが、今年は寒い日が続いているためか遅れている。
標高1,000m近くの日陰では、早春の山菜「ふきのとう」が丁度良い。「コゴミ」は早生種が生え始めたところ、「タラの芽」も芽を出し始めたところ。
早く暖かくなって、美味しい春の山菜が楽しめる日が待ちどうしい。
▼まだ、「ふきのとう」が採れる
▼「つくし」も丁度良い
▲見ごろとなった麻績小学校の桜(5月25日)
今年は天候不順のためか、春の歩みが例年より10日ほど遅い。
麻績小学校の桜が7~8分咲きと、ようやく見頃を迎えた。
これから村内の桜前線は、聖高原へ向かって5月中下旬までゆっくりと進んで行く。
麻績の長~い桜の季節が始まった。
▼子供たちも元気に飛び回っている
▲大きな椎茸
2月19日、今日は二十四節気の雨水だ。
その呼び名のとおり「暖かさで雪が雨になる」ような暖かさに誘われて山に入ってみた。
雪解けを待っていたふきのとうが顔を出している。
秋には生えていなかったシイタケがごっそり、木の葉を被ってカチカチに凍っている。
楽しい季節はすぐ近くまで来ている。
▼春の最初の贈り物“ふきのとう”