松庵

シナリオライター
&絵コンテマンな
松浦の軌跡。

雨のスタート

2010-02-15 16:17:18 | なんでもない日々
二月も折り返しですね。
東京はあいにくの雨模様ですが、それでも世の中は回っている。
回っていないのは、松浦の周りだけです。

さて。
今日は電子書籍について考えてみました。
アマゾンのキンドルや、アップルの例のやつですよ。

日経新聞のネット版などでは記事になっていますが、ずっとこの界隈にいた人間としては、何をいまさら、です。
よく、解像度や重さ、価格などが取りざたされますが、一番のネックは作品を選ぶ指標と、課金の難しさにあると思うのです。

書店で五百円程度の文庫本を買うことに抵抗を感じる人は少ないでしょう。でも個人情報を出すとなると、たとえ百円の作品をダウンロードするのも怖いと思うのが現状だととらえています。

もう一つの、作品を選ぶ基準というのも非常に難しい。
その昔、みうらじゅんさんが
「子供の性癖は、近所の本屋の主人によって作られる」
といっていましたが、今この「町の本屋さん」がどんどんと消えているのです。
となると、自然とランキングに頼るしかなくなるわけでして。
似たような作品でも、バカ売れするものと、全く売れないものに二極化されるでしょう。

一つ、考えておかなければならないことは、キンドルの性能云々ではなくて、アマゾンの本などを売っているシステムそのものです。
あの、過去の購買歴からおすすめをメールで送ってくる。あるいは、トップページが個人の嗜好に合わせて変化してくるというあの売り方。
あの物流にうまく乗れるパッケージを提供できれば、この先も生き残れるのではないかな。
コメント
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