ネーミング

キャラクタの名前を考えるとき、昔の知り合いの名前をもじって使うことがあります。
メリットはふたつあって、ひとつは「もともと実体のあるキャラクタなので、名前を管理しやすい」ことと、もうひとつは「なんだかんだいって、普遍的で自然なネーミング」なんですよね。
名前だけが浮いてしまわない。そういうことです。

当然デメリットもあります。
松浦の年代だと、まだ「キラキラネーム」なんてなかったですから。あまりインパクトのある名前にはならない。突飛な設定のトンデモな話を考えるなら、名前もその世界観に沿ってへんてこなものにした方がいいのかもしれません。
あとは、作業の手が止まる。
これです。

大掃除をしているときにみつける、古いアルバムみたいなものです。
名前と顔を覚えているくらいですから、当然その知人に関する情報はそれだけではなく、いろいろな印象を伴って残っているのです。
しかも、思い出は美化されます。
つい、過去に思いをはせている間にも、無情にも時間は過ぎ去ります。
どんなに願っても、なにを代償にしても、たとえタイムマシンが発明されても。
それでも、すでに終わった人生をやり直すことなどできないのです。

現実は残酷だなぁ。