日本は使い捨ての文化といわれます。便利にいつでもどこでもなんて合理性や利便性を重視する日本独特の文化かもしれません。テイクアウト品から買い物袋からなんでも使い捨てなんですよね。。。昔はお豆腐はとうふ屋さんが売りにきてくれて、それを自宅の容器で受け取ってなんて事だったんでしょうね。衛生面やらいろんな問題があって今日のかたちがいいとされてきたのだと思います。ただ、ごみ袋を見て思うのは、なんて外装が多いのだろうという事です。ごみのほとんどは外装です。これをなんとかできればごみは減るのでしょう。
ところでレストランのいす、テーブルなどの什器も短くて4年くらいで買い換えるような質のものでもいいという考え方もあるのですが、弊店はむしろ使えば使う程味わいのあるものにしたいと思っていたので、今のような椅子やテーブルになりました。ナラの間伐材だけで作った椅子とテーブルです。ORAEのシンボルツリーがナラである事もあり、これに決めよう!とすぐ話がまとまりました。全て職人さんにお願いして作っていただいたオーダー品です。ナラなので非常にいすやテーブルは重いのですが、なんとも言えない存在感です。
間伐材を使っているので、全部かたちが違います。それもまた味わいとして魅力のひとつになっています。
ナラは時間が経つと飴色になってくるのですが、ORAEのいすやテーブルもいい感じにアンバーになってきました。これも歴史という事で、非常に嬉しくまたそれほどに愛おしく感じます。使う程に味わいが出るものを身の回りに多く置くという事が、心を豊かにする事につながるのではないでしょうか。ながく使うにはものを労わりお手当てをしなければいけないという事なので、そこから感謝や物に対する愛情も生まれ、使い捨てからは得られない奥深いものがご褒美として用意されている気がします。
ORAEのナラの木の椅子・・・是非味わってくださいね。。。