田沢湖 湖畔の杜通信

湖畔の杜レストランORAE《番猫『ミミ』のわがまま雑記考》

白鳥の声

2007年12月27日 | 秋田・田沢湖

この分だと年末年始の秋田は随分天候が荒れるようですが、今は一度降った雪が解け、殆どない状態です。今年は雪の降り始めは早かったものの、やはり根雪になるまでには至らず、本格的な冬はこれからのようです。

空を見上げると、第二の故郷を目指す白鳥の姿に、やはり確実に冬が到来している事を感じます。白鳥のみならず動物達の「自然時計」は正確に近い未来を表しているようで、あなどれないと言いますか、古くからの風物詩で時の流れを計るという感覚は失ってはならないと思います。

しかしながら昨今の異常気象はそれも狂わしているようで、なんか切なくなりますね。異常気象は確実に進み、温暖化が仮にストップできるくらい二酸化炭素を軽減できたとしても、「自然の惰性」と言って、何年かは今の状態が続くといいます。情報誌を見ると温暖化が進み、地球の温度が2℃上昇した場合に合わせて色々なシステムを変える・というプランを目にします。確かに確実に必要なことだとは思いますが、対処療法を進めつつ根本を治療するという視点と盛り上がりが今一歩進んでいない事に、自然の中で生活をしている私たちとしてはもどかしさを感じます。

第二の家路を急ぐ白鳥たちは、この温暖化をどう感じているのでしょうか。白鳥たちの鳴き声が人間に対する警告と助けを求める声に聞こえてなりません。


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