田沢湖 湖畔の杜通信

湖畔の杜レストランORAE《番猫『ミミ』のわがまま雑記考》

ビールを造っていてよかった

2011年04月20日 | ミミのつぶやき

こんにちは、秋田・地ビール 湖畔の杜レストランORAEのミミです

今日、被災地の方からビールのご注文を賜りました。

勿論、どの方から頂戴しても嬉しいわけですが、復興に向けて頑張っておられるその方からご用命を賜り、そして

「ORAEのビールで、グッと前向きに勢いをつけたいです」

とのコメントが添えられておりました。

この一言に、「ビールを造っていて、よかった。本当によかった」 と。

心が震えました。

湖畔の杜ビールがそのような方たちのお側に伺えるというのが、そしてその方たちの喉を潤す事が出来るというのが、本当にこの上もなく嬉しかったです。

どのようなコンテストに出展し最高の賞を頂こうとも、これ程までに作り手が感激し名誉に感じる事はないと思いました。

酒はいつも申しますが、私たちの悲しみ、寂しさ、嬉しさ、幸せ、人生の節目などといつも共にあるものです。人の悲喜こもごもを見つめて、寄り添うものです。

人としてもこのよう存在でいたいと思い酒造りを始めて、まだまだ未熟ではありますが今日という日に、ほんのわずかでも近づけたのかと、本当に胸に込み上げるものがございました。

湖畔の杜レストランORAEにいらして下さった多くの方たち、湖畔の杜ビールを召し上がって下さっている多くの方たちの御心に、水面の輝きやビールの味わいの記憶があり、ある時にその記憶をまた手元に置くようにビールをお求め下さったり、ご来店頂く事は私たちの幸せであります。

田沢湖での時間やビールの味わいが、いかなる状況におかれても安らぎの記憶としてその方の力になるよう、日々を精一杯つとめなければと思います。

被災地の方たちと、美味しいお酒を酌み交わせる日がきっとくると信じております。

「心はいつも、被災地にあり」


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