4兄から「おせっちゃん、あんたの目の焦点はお月様の向こうで合うような大遠視だよ」と言われた覚えがあります。とにかく遠くのものがはっきり見えるのです。近くの活字などもなんの不自由もなく読めるのでしたが。学生時代、目で不自由したことはありません。高校生の頃には友人は苦労する人が増えてきて学期初めの席順を決めるのに、前の席にしてくれと申し出る人続出で先生がお困りになるのでした。「はい、私は後ろで大丈夫です」とちびの癖に最後列に決まるのでした。勉強が足りなかった証拠かな?
その代りでしょうか、40歳を過ぎたころから本を読んだりするのに焦点が会わないような、目の奥が重いような疲れ目になって、目医者に行ったら「ちょっと早いですが老眼です」と言われ、早々と老眼鏡を誂えたのでした。4・6時中メガネ、冗談で「眠っても眼鏡がいるのよ。夢も眼鏡で見るの」という事になったのでした。
50台ではこれも早々と白内障になり手術、眼内レンズになりました。目のレンズの厚みを調節する筋肉が老いとともに変わってくるのでしょうか、1年ほど前までは、活字を読む時だけ老眼鏡をかければ、普通の日常生活は裸眼で不自由がないという状態になっていました。
ところがです。ここ1年ばかり急激に活字が読めなくなってきました。夕方などは疲れ目と同時に、向こうから来る人の顔がはっきりしなくなってきました。遠くだけではありません。活字が焦点が合いません。どうも右目左目の焦点距離が違っている感覚で、字が2重になることもあります。離れたテレビで野球を見ると、ピッチャーが二人いるのです目の疲れること、疲れること。
近々眼科に行かなければと思っているところですが、眼鏡が上手くできるかなあと思っているところです。子どもの頃から読書好きで、歳とって動けなくなっても、本さえあれば満足と思っていましたが、この楽しみが不可能になるのかなあと悲観しています。
読む本を替えざるを得なくなっています。明日はそのことを書こうと思っています。