おせっちゃんの今日2

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寿司屋の湯飲み(?)・・・いいえ、国字です

2024-05-09 16:40:39 | 言葉

ブログダネに新聞を切り抜いてどうにか記事にでっちあげるという状態のおせっちゃんです。おコタの上に、いつだったか孫H君がお土産に持って来てくれた「もみじ饅頭」の箱が置いてあります。切り抜いたものはこの箱の中に入れます。
読んだその時は、ああこれはこういう体験を入れれば、曲がりながらにでも記事になると思うのです。
なかなかまとまらず、時世に遅れた、ニュース性のないものになるのです。
そんなおせっちゃんの選択を経たのでしょうか、整理していたものの中に面白いものを見つけました。日経新聞の「春秋」の文が底の方から出てきました。

ほとんど春秋氏から盗んだものですが、文字離れ、漢字離れしていると言われる私達には面白いかと写します。文はおせっちゃんが切り貼りしています。春秋氏さんお許しを。

『鰯・鱈・鯒・鰰・・・寿司屋の湯飲みではありません。国字です。どれも日本で作られた漢字です。
我らの先哲は実にうまく表したものだ。順に、いわし・たら・こち・はたはた。

国字で一番よく使われるのは「働」に違いない。国字なのに音読みもあり、官公庁の名称を始め、世間には「労働」などという言葉があふれている。「動」に、にんべんを添えて、「はたらく」。この字を考案した人は働くという営為に生身の人間の夢や希望や悲しみや苦しみを重ねていたのだろう。

そうだよね。啄木はじっと手を見たのだし、子どもたちは、太陽に手をすかして見て、もっと大きく、もっと高くと希望したのだろう。(おせっちゃん)

春秋氏は味わい深い国字として、次のような文字と文を寄せている。

『辻(つじ)で行く先に惑い,凩(こがらし)に耐え、峠(とうげ)を越えて梺(ふもと)に下りようやくおだやかな凪(なぎ)が訪れる』。そう思いたい。