おせっちゃんの今日2

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わずかばかりだけれど

2023-11-29 13:36:13 | いろいろ

わが家は郵便の配達がかなり遅い地域らしい。今朝、朝刊を取ろうとしたら、昨日配達の郵便物がはらりと落ちた。日本ユニセフ協会から寄付を募るものだ。
う~ん、このところ私の管轄の生活費は押してきて、「残りはおせっちゃんのお小遣い」の部分は減る一方だ。どうせ寄付したとしてもわずかばかり、この度はスルーしようかな、と思ってしまう自分。

振込用紙とともに入っている貧しい子等の、それでも無邪気そのものの笑顔が引き止める。
病を得た夫の昼食代が健康の頃より増えてきているけれど、私は、幸か不幸か、出かけない、お付き合いは無い、従って着るものも要らない、・・・どうにでも一万円はひねり出そう。その向こうに生きている子どもたちより、自己満足の、偽善者満足をするために、と振込用紙をきちんとしまう。

偽善という言葉に、始めはたじろいたこともあった。でも芸能人たちが、喜んで偽善者になろう。それで助かる命もあるんだ、と言っているのを聞いて、額は天と地でも、私なりにと思い切ることにした。

言葉少なくテーブルの向かいで食べている夫に、その決心を伝える。もともとはあなたの稼いだものだしね、という思いである。
「ねえ、戦後ユニセフのおかげで、脱脂粉乳を恵まれ、生き繋いできたんだものね」と伝える。理解しているんだか、いないんだかは定かではないけれど、会話が繋がった。

一つのの映像が浮かんだ。二人の子が、小1と2の時である。学校で、ユニセフの募金を集めるために、古新聞を子どもたちに持たせるようにとのお達しがあった。
我が子二人は、おチビのおチビ、身体より大きいかと思われるランドセルを背負って、束ねた古新聞束を手に下げ、よたよたと。それでも、わたしから、「ママも小さいときはこのユニセフのおかげで生き永らえたのだ」と聞かされたのが分かっているのか、頑張って運んでいった。

PTAのお役を引き受けていたから、校長先生と気軽に話せるほどの関係になっていた。
「おせっちゃん、ちょっと無理じゃあないの。少し手加減がいるよ」。チビ二人の運搬を心配されたのだ。「大丈夫です、鍛えてあります」

さて、これは虐待なのか? 
我が子は「運べたよ」と笑っていたけれど。

 


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