昨日書いたことから続きに思ったこと。
子供二人が、小学校に通学していた時、校長先生はご専門が美術でいらっしゃいました。日展にも入選なさり、画家としても名のある方でした。
また、小学校のすぐ近くにある区立の幼稚園の園長も兼任なさっていました。
私は、その幼稚園の父母の会の会長を引き受けていましたので、役得で、普通のママよりは親しくお話を聞く機会に恵まれておりました。
ある時、子供の心の深層が描く絵に如実に表れることがあるのですよ。描いた人物(自分を描いたと思われる人物に)手がない絵があるのです。これは問題です。親や教師が厳しすぎたり、干渉しすぎたりして、自分が思うように動けないことが現れていることがあるのですよ、と話されました。
愚かな母親の私は、そこまで言われても、自分はそうではないと思っていました。
暫く経って、秋の展覧会が始まりました。娘Maの絵を見て、愕然としました。両手が肩から先無いのです。ああこれこそが、小うるさく、文句を言い、子供を縛り付け、自分の枠に押し込めようとしている母親の指導(だと思っている)の弊害だと、俯かざるを得ませんでした。
ついでに書きますと、息子Kが絵を描いていました。1年生です。「ぼく(わたし)のおかあさん」とテーマが決まっていたようでした。
先生がね、S君のママ、病気なの?と聞かれたよ。おいら、ううん、元気だよ、と答えて置いたけどね。
絵を見ると私らしき人が、寝床に横になっている絵なのです。
「だって、お布団で寝ていらっしゃるじゃないの」と先生は言ったよ。ママは何時も、寝っ転がって本を読んでるけど・・・と言っといた。
落第ママですねえ。
絵だけでなく字にもその日の体調も気持ちも
出ますね。
絵に文字にも、心の奥底がにじみ出ますか。