二月某日、上杉公園に隣接する上杉伯爵亭(上杉記念館)でランチをいただく機会がありました。
コロナ禍による自粛期間の只中でしたが、しっかりと感染対策が取られた少人数の食事会です。
(久しぶりの家族以外の人たちとの外食ということもあり、嬉しさのあまりこの日のために洋服を新調してしまいました、笑)
まだ春遠い二月の晴天。
雪と青空のコントラストが眩しい日でした。
玄関先にもこの積雪。
米沢の冬らしい光景です。
上杉伯爵邸は上杉家第14代上杉茂憲(もちのり)伯爵の邸宅として明治29年に建設されましたが、その後の大火で類焼。大正14年に再建されました。
この館の主、上杉茂憲伯爵は沖縄県の第二代県令を務めたことでも知られています。
当時は道路も未整備だったにもかかわらず、茂憲公は沖縄本土だけでなく宮古石垣両島まで視察の旅を敢行。困窮にあえぐ庶民の暮らしを目の当たりにして県政を改革しようと奮闘しました。
しかし中央政府は茂憲公の改革意見を黙殺。茂憲公は赴任から僅か二年で県令を解任され、志半ばで本土に戻ります。
しかし茂憲公が情熱を傾けた人材育成は後年実を結びました。
茂憲公が東京に派遣した県費留学生たちはのちに沖縄最初の新聞「琉球新報」創設、「沖縄銀行」設立などの他、那覇市長・首里市長・沖縄県最初の衆議院選挙で議員になった者など、政財界で活躍しました。
またのちに沖縄自由民権運動の創始者となった謝花昇(じゃはなのぼる)も、上杉県令時代に東京に派遣された県費留学生の一人でした。
高橋義夫著
「沖縄の殿様~最後の米沢藩主・上杉茂憲の県令奮戦記」
さて話は現代の食事会に戻ります。
上杉伯爵亭、館内のインテリアは元祖和モダンな雰囲気。
上杉家の家紋「竹に雀」の釘隠し。
このようなさりげない細工物を発見するとテンション爆上がりです😍
通された部屋には小正月の伝統行事「団子の木」も。
運ばれてきたお膳には米沢の伝統料理が並びます。
「塩引き寿司」
縁起の良い紅白、米沢のお祝い寿司です。
「冷汁(ひやしる)」
干し貝柱と干しシイタケの出汁で季節の野菜を合わせます。
この冷汁も米沢の冠婚葬祭には欠かせません。
おみ漬け
青菜と大根、人参などのお漬物。
最上川水運による交易に来た近江商人から伝えられたことに由来する名前とか。
「鱒の道明寺蒸し」
郷土料理でありませんが、春の到来を予感させるお味です♡
南国沖縄での上杉茂憲公の奮闘に思いを馳せつつ、まだ雪深い米沢でいただく郷土料理の数々。とても美味しくいただきました。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。
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