乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

遊歩道づくりの下見と準備

2022年05月10日 | 遊歩道作り

本日5/10、山梨市・山梨県・ファンクラブ協働の、遊歩道づくり下見・下準備を行いました。全部で12人も集まったんですよ。ロッジやトイレの掃除、遊歩道を歩いて交換する杭を特定するなどの作業を行い、最終打ち合わせをしました。

遊歩道づくり下見・下準備の午後は、ファンクラブのメンバーで、草原内に生えていた木々のうち、高木になってしまうもの(つまり、草原の森林化を進めてしまうもの)の若木を剪定ばさみなどでチョキチョキ伐りながら、自然観察を楽しみました。

右端に見えているのはヤマナシの花です。花を見ながら若木を伐りました。

伐っている木はおもにシラカバとダケカンバ、ドロノキ、ヤマナラシ。

親の木はこんな感じです。

左の芽吹きが進んでいる木がシラカバ、右のまだ枯れ木状態なのがダケカンバです。ダケカンバのほうが、より高標高に適応しているので、芽吹きも遅いのでしょうね。

若木も同様に、芽吹いているのがシラカバ、芽吹いてないのがダケカンバです。

草原の中はサクラスミレだらけでした。ほかにもいくつかスミレの花が咲いていました。5/15の午後にはスミレ観察会も予定されているので楽しみです。

 

サクラスミレ ↓

 

アケボノスミレ ↓

 

アカネスミレ ↓

遊歩道入り口に、なにやら見覚えのない芽生えがありました。気になります。

 

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遊歩道の草刈り

2021年07月24日 | 遊歩道作り

 7月24日、乙女高原ファンクラブ世話人を中心に7名が集まって、遊歩道の草刈りを行いました。三枝さん、角田敏さん、角田晴さん、芳賀さん、渡辺さん、小林秀さん、植原の7名です。
 夏草の成長って、ものすごいですよね。こんなにどんどん伸びるのだから、アフリカのサバンナでは「(森ではなく)草っ原に大きな草食獣がたくさんいる」という状況が生れているのですが(食べられても食べられても草は生長するので)、乙女高原の夏は遊歩道を歩けないくらい草が茂るので大変です。今までは、草の様子に気づいた方が自主的に遊歩道の草を刈ってくださっていましたが、今年度(から)は「ファンクラブの活動の一つとして夏の遊歩道の草刈りを行う」と、世話人会で決まりましたので、計画しました。


 草刈り機を使った作業は危険を伴うので、普通のボランティア活動保険が利きません。それで、草刈り機作業でも入れる保険に加入しました。熱中症が心配なので、ペットボトルのお茶と、塩分補給用のタブレット(食べてみたら、「大きなラムネ菓子」といった感じでした)を買っておきました。念のため当日の救急医を調べようとネット検索しましたが、4連休の3日目である24日の分だけ載っていません!…考えてみたら、この日は土曜日。医療機関は基本的に「やっている」日でした。

 当日朝、集合時刻より1時間ほど早く到着し、倉庫から軍手、かま、ヘルメット、ゴーグル、ペットボトルホルダー、救急セットなどを出し、参加者がいつ来てもいいようにしました。


 びっくりしたのは倉庫の中です。すごくスカスカしているので「?」だったのですが、上を見上げて「!」になりました。熊手が30本ばかりしまってあるのですが、それらが全部、前後に差し渡された角材(まるで梁のようでした)に挟まれ、きれいに整頓されていたのです。「こんなことができるのは、そして、やってくれるのは、あの人しかいない!」と思い、三枝さんに確かめたら、やっぱりそうでした。雨宮さんが整頓しやすいようにと、事前に物置をリホームしてくださったのでした。雨宮さん、ありがとうございました。

 さて、参加者が来ては受け付けをしていただき、お茶等を配って、資料で草刈場所を確認していただき、それぞれ作業を始めていただきました。草刈り機は合計4台になりました。
 2週間前にファンクラブ備品として購入した充電式草刈り機の試運転で、2日・計2時間ほど草刈りをしておいたので、それ以外の箇所を草刈りしていただきました。林道の両脇や駐車場の草も刈っておきました。とても歩きやすくなりましたよ。でも、所々、遊歩道の中なのに刈ってない草があります。刈り損ねた…のでなく、作業された方の「ああ、この草、残しておきたいなあ」という思いが伝わってきます。草原を歩くときには、そんな思いにも触れてください。

 午前中に作業が終了したので、お昼をゆっくり食べて解散しました。角田さんが「ウチで採れたから」とたくさん持ってきてくださったモモやスモモがとてもおいしかったです。

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第22回遊歩道づくり

2021年05月23日 | 遊歩道作り

 このところ、山梨は梅雨のような天気。5月中下旬にこの気候は反則でしょう…と不満たらたら。というのも、先週の遊歩道づくりが雨で延期になってしまい、今日も雨だったらどうしようと思っていたからです。

 ふたを開けてみたら、この日は絶好のボランティア日和。よかったです、いい天気で。おかげさまで、エゾハルゼミの大合唱をBGMに作業がはかどりました。

 この日はとにかく「来た人から作業を始める」ということだったので、受付やロープの縛り方練習場の準備をしたら、作業に入りました。市(観光課)の担当の方々も県(峡東林務環境事務所・県有林課)の担当の方々も勢ぞろいしてくださいました。ロータリークラブの皆さんも来てくださいました。親子連れも何組か。おかげさまで、とてもにぎやかになりました。結局、総勢35人でした。

 

 作業は、まず、杭がグラグラしていないか確認し、グラグラしていたら「かけや」で打ち直し、交換が必要だったら、新しい杭に変えて、打ち込みます。そしたら、ロープを延ばして、端から杭に縛り付けていきます。杭に穴を開けてロープを通すとかではなく、単純に杭に縛り付けるのが乙女流。「とっくり結び」という結び方です。これだと半年たっても、ロープがゆるむことはありません。ロープや杭を運ぶのが結構めんどくさいです…というか、いちいちロッジまで取りに行かなければならないので、その往復、結構歩くんですよね。本当にご苦労様でした。

 ある程度ロープ張りが終わったら、ロープに植物の解説カードや 現在地入り地図、「虫や花を採らないでね」看板、「ロープの中に入らないでね」看板を付けました。看板といっても、パソコンでプリントアウトしたものをラミネートし、パンチ穴を開けた手作り品です。これを小さな結束バンドで付けていきます。一人でやっていたら、「手伝いましょうか」と声をかけてくださる方がいたので、本当に助かりました。途中から、子どもたちも手伝ってくれたので、ますます助かりました。一昨年くらいまでは、みんなでやるロープ張りの作業が終わった後、「残り勉強」みたいに、一人で付けてまわっていたので、本当にいい時代になりました(笑)

 

 

 みんなの作業が終わったので「終わりの会」をやって、きりをつけました。市の角田課長の司会で、ファンクラブ角田代表世話人がお礼のあいさつをし、三枝代表世話人が諸連絡を行い、今年の遊歩道づくりが無事、終了しました。皆さんのおかげで、草原の中に遊歩道が張り巡らされ、草原の植物たちを守りながら、多くの方に自然を楽しんでもらえるようになりました。

 さて、皆さんが作業しているその間、雨宮さんは車をロッジの玄関前に付けていしたので、?と思っていましたが、分かりました。なんと、雨宮さんはボロボロになってきた百葉箱の屋根の新しいのを作ってきてくださり、交換しようというのです!! 車から屋根を下ろし、古い屋根を下ろして交換。金具で取り付け、白いペンキを塗って・・・。10年にも渡って乙女高原の1時間おきの気温が計れているのも雨宮さんのおかげです。おかげさまで今後もしばらくは大丈夫そうです。

 

 

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コロナ禍の中でのロープ張り

2020年05月17日 | 遊歩道作り

 本当に困りました。コロナの影響で遊歩道づくりができません。でも、夏のことを考えると、せめてロープ張りだけでも行わなくてはなりません。でも、その打ち合わせができません。公民館・市民会館等、打ち合わせをできる場所が軒並み休館しているからです。

 市が助け舟を出してくださいました。市役所の会議室を貸してくださったのです。3密を避けるために、窓は開け放し、席は一つおき、そして、議事も最低限にして短時間で終えられるようにしました。話し合いの結果、以下のようになりました。

・イベントとしての(=人を集めての)遊歩道づくりは中止とする

・世話人、案内人、市・県職員のみに呼び掛ける

・10日(日)の9:30からファンクラブ中心に行う。雨天の場合、中止

・初めの会や終わりの会はなし。各自で作業していただく

・谷地坊主への遊歩道づくりを優先して行う

・13日(水)には市とファンクラブが中心となって、残りの遊歩道づくりを行う

・杭は市の予算で購入し、下の駐車場とロッジ前に置いておく

 

 やっと計画が立てられホッとしたのもつかの間、林道の閉鎖期間が延長され、10日(日)、13日(水)の作業ができなくなってしまいました。しかたがないので、遊歩道づくりを17日(日)に延期したのですが、その延期連絡がうまくつかなかった方がいて、ご迷惑をかけてしまいました。

 

 そうやって迎えた17日(日)は、とてもいい天気でした。「初めの会はなく、各自で作業をする」つまり「勝手に作業する」ということなので、さっそく谷地坊主への新しいルートに沿って、杭を置いていきました。4月の観察交流会に参加した皆さんがルート沿いに園芸用の緑のポールを刺してくれていたので、あとは位置を微調整すればいいだけでした。一部に旧遊歩道の杭を使いましたが、地面の下の部分は思いのほか腐って細くなっているのが多く、びっくりしました。

 そのうち、古屋さん、三枝さん、…と多くの方が来てくれ、それぞれロープを運んだり、杭を地面に打ち込んだりと、それぞれの作業をしてくださいました。

 結局、この日来てくださったのは、市職のお一人を入れて13人。「この人数で作業が終わるかな」と心配になりましたが、谷地坊主への新ルートも完成し、全コースの遊歩道にロープを張ることができ、しかも、そのロープに「草原に入らないでください」などの看板をつるす作業もできました。1日をフルに使ったのでなく、「終わって遅い昼飯を食べる」程度の時間で済みました。なんといっても21回目(=21年目)の作業ですからね、皆さん手慣れたものです。

 

 谷地坊主への新ルートについて説明します。

 「下の駐車場」から急坂を下りて湿地に向かうというのが旧コースでしたが、急坂の部分での土壌流失がひどかったです。県の事業で階段を作ってもらいましたが、それでもだめで、階段の脇がえぐれて、深い谷になっていました。一方、山梨ロータリークラブの皆さんが発足50周年記念事業の一環として、昨年の11月に新しく設置してくださった谷地坊主の解説板を生かすよう、解説板の前が広場になるよう遊歩道ルートを変更するのが課題でした。

 

 今回、新たに作った谷地坊主への遊歩道はこの2つの課題を同時に解決した画期的なものです(と素直に自画自賛できるほど、すばらしいアイデアだと思います。あ、ぼくのアイデアではありませんが)。

 旧ルートでは、斜面の高低差が大きなところをまっすぐ下に下っていましたが、今度のルートでは高低差が小さなところを斜めに下りています。これで土壌流失は起きないと思います。また、谷地坊主解説板への遊歩道を「袋小路」としないで、遊歩道のうち解説板周辺の部分を膨らませて、そこに多くの方が滞在できるようにしました。遊歩道の一部が太くなっているだけなので、人の流れもスムーズにできると思います。

 コロナが下火となり、乙女高原を訪れることができるようになったら、ぜひ、この遊歩道を歩いてみてください。

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第20回遊歩道づくり

2019年05月12日 | 遊歩道作り

今年でなんと20年目の遊歩道づくりは、とてもいい天気に恵まれました。

時間もないし、マンパワーもないので、20周年記念のイベントやグッズは何も用意しませんでした。

市民活動では、とりあえず、何がなくとも、続けることが大事だと思います。

市長さんのお話です。

いよいよ出発です。

昨年の草刈りのときに、ロープにコース別の色テープを付けておいたので、それを頼りにロープを伸ばします。今年は、グチャグチャになるロープの報告はありませんでした。

71人の参加者が、コース別に分かれて、ロープを張っていきます。

みんなでやると、早い早い。

あっと言う間にロープが張られていきました。

終わりの会です。今年も「(株)田丸グリーン基金」様から多大なるご寄付をいただきました。

いよいよ乙女高原の花のシーズンが始まります。

ロープに花のカードを付けたり、ロッジ玄関には、旬な見所情報を知らせるホワイトボードを付けたり、ホームページで見られるお花等を紹介したりということも始めました。

みなさん、ぜひ乙女高原でお会いしましょう。

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