※まずは毛利さんのリポートです。
1 乙女湖は結氷しており、厳しい寒さを実感するとともに湖面に動物の足跡が見られました。
1 乙女湖は結氷しており、厳しい寒さを実感するとともに湖面に動物の足跡が見られました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/08/57ae6359c325df76d250977ec555fcc5.jpg)
2 クリスタルラインの道路は所々アイスバーンになっておりました。
3 夏に入れない湿地は、冬は凍っているため、入ることができました。湿地では、シカ、イノシシ、ウサギ、キツネなどの足跡が観察でき、動物達の動きを想像するのが楽しかったです。
4 霜柱が幾重にも重なり、地面を相当な高さまで押し上げ、水が凍り膨張する際の圧力を思い知りました。冬に水道管が破損するのも納得です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/79/c52871fe5392b8311963119116e495de.jpg)
5 展望台からは富士山がうっすら望めました。笠雲がかかっており、天気の下り坂を感じました。
6 谷地坊主の群落は圧巻でした。生いたちの掲示板もあり、興味深く観察しました。天然記念物として、いつまでも残ってほしいものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/1e/d696d0902556cc0defa7a744647b52d2.jpg)
7 午前中は青空が気持ちよかったですが、午後は急に雲が出始め、天気の下り坂を感じました。南岸低気圧はお手柔らかにしてほしいものです。
8 自然観察会終了後、角田さんのご自宅を訪ね、セツブンソウを愛でました。花が咲くまで最短4年もかかるそうで、種類もたくさんあり、角田さんの丹精込めた地道な栽培に感謝です。
9 このような貴重な観察会に参加でき、じっくり自然を観察することで気づかされることもあり、たいへん有意義でした。皆様、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
※続いて、伊佐治さんのリポートです。
お二人ともありがとうございました。おかげさまで行けなかった方々に冬の乙女高原を「おすそ分け」できます。
道の駅花かげの郷を出発して最初に立ち寄ったのは乙女湖です。湖は結氷していました。おかげで動物たちも嬉々としてこのショートカットコースを渡ったのでしょうか、氷の上に積もった雪に足跡が残っています。何本かある足跡には途中交わったX型のものもありました。
次に寄ったのは焼山峠です。
道の駅花かげの郷を出発して最初に立ち寄ったのは乙女湖です。湖は結氷していました。おかげで動物たちも嬉々としてこのショートカットコースを渡ったのでしょうか、氷の上に積もった雪に足跡が残っています。何本かある足跡には途中交わったX型のものもありました。
次に寄ったのは焼山峠です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/33/4d92ae68bd625820b0834f8f20aa2b4f.jpg)
普段は湿地帯で入れない場所で雪に残された足跡探索です。チーチーと樹上ではコガラが遊んでいます。枯れ木からはまるでとろろ昆布のようなサルオガセがたくさん垂れ下がっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/ba/90cd387d525f2a8f6dce4cb19518d515.jpg)
さて、動物の足跡でわかりやすいのはウサギ。前脚は2つ平行に後ろ脚は少し互い違いに残っています。シカの足跡もたくさんありました。こちらも分かりやすくまるで裁縫で使う和鋏です。ここで植原先生からクイズ。この足跡はどちらからどちらへ向かったのでしょう。単純に先割れスプーンのように分かれている方が前かなと思ったのですが、推進力で雪が溜まっている方が進行方向ではないかとのこと。渡辺さんが早速自分の指を使ってモデル実験。なるほど、奥が深い。さらにイノシシのものらしき足跡、3本指の鹿神様の足跡!(これにはトリックあり)、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/12/69771dc7947ec4ddeb5e7c43a7c6cbc2.jpg)
一直線のキツネの足跡と、お天道様の下、日向ぼっこしながらの観察です。
おっ、天然のアイスリンクがあります。この、アイスリンクはどうやってできたのかと皆であれやこれやと考察。グレーチングの下が雪で詰まって水が行き止まりになって溢れてできたのだろうと結論。長靴スケートはツルリンコでした。
いよいよ乙女高原へ。左手に谷地坊主が見えてきましたが、期待していた雪をかぶった姿ではなくボサボサ頭の枯れ草色の谷地坊主です。高原全体も日当たりの良い中央部分に雪はなく想像していた冬の高原ではありませんでした。空は真っ青、風もなくお日様がぽかぽかと暖かく、のんびり自然観察するには良い気候でした。
井上さんが双眼鏡で鳥を見ています。私もやっと使い方に慣れてきたパピリオ双眼鏡で観察。トンビが計四羽青空を気持ちよさそうに翅を広げて飛び回っています。誰かがゲイラカイトの話をしました。昭和40年代後半に流行った三角形の洋凧です。参加者皆さん同じような年代で話が通ります。植原先生がトビの英語名はブラックカイトだと続けます。それにしても上昇気流に乗って気持ちよく飛んでいます。良いなぁ。
展望台で富士山を拝みます。あら、雪が少ない。雪のあるところとないところとでスジ状になっています。
おっ、天然のアイスリンクがあります。この、アイスリンクはどうやってできたのかと皆であれやこれやと考察。グレーチングの下が雪で詰まって水が行き止まりになって溢れてできたのだろうと結論。長靴スケートはツルリンコでした。
いよいよ乙女高原へ。左手に谷地坊主が見えてきましたが、期待していた雪をかぶった姿ではなくボサボサ頭の枯れ草色の谷地坊主です。高原全体も日当たりの良い中央部分に雪はなく想像していた冬の高原ではありませんでした。空は真っ青、風もなくお日様がぽかぽかと暖かく、のんびり自然観察するには良い気候でした。
井上さんが双眼鏡で鳥を見ています。私もやっと使い方に慣れてきたパピリオ双眼鏡で観察。トンビが計四羽青空を気持ちよさそうに翅を広げて飛び回っています。誰かがゲイラカイトの話をしました。昭和40年代後半に流行った三角形の洋凧です。参加者皆さん同じような年代で話が通ります。植原先生がトビの英語名はブラックカイトだと続けます。それにしても上昇気流に乗って気持ちよく飛んでいます。良いなぁ。
展望台で富士山を拝みます。あら、雪が少ない。雪のあるところとないところとでスジ状になっています。
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すると渡辺さんが「私は山のスジが好きなんです。特に浅間山のスジ」と。なんとマニアックな見方でしょう。でもスジと聞いて私が想像したのは首すじです。年を取ると顔は化粧でごまかせますが、年齢が正直に出てしまうのが首すじだからです。間髪入れずに毛利さんが「私は牛スジ」ですって! そこからおでんの具の話に変わります。おでんほど地方によって中身の素材が変わるものはありません。それを聞いていた植原先生が西日本と東日本の違いについて話し始めます。いなり寿司の形状や座布団の真ん中の糸の留め方etc.では西と東はどこで分かれるのか?と話はとりとめもなく続いていきます (笑) 。
さあ、また観察に戻りましょう。乙女高原で一番大きい冬芽を持つホオノキです。この冬芽、これで赤ければタカノツメです。植原先生が枝の段数を数えれば樹齢がわかると教えてくれました。松と一緒ですね。1年に一節ずつ伸びるのです。
井上さんが鹿柵の効果がよく分かるポイントを示してくれました。それはササです。柵の外のササと内側のササでは全く様子が異なります。ササなんてスジが多くて不味そうなのに冬場は貴重な食べ物なんでしょう。柵の外側の笹は、葉は食べられて茎だけ残っています。内側のササは葉っぱもついています。ところが柵に近いところは葉が食べられています。
さあ、また観察に戻りましょう。乙女高原で一番大きい冬芽を持つホオノキです。この冬芽、これで赤ければタカノツメです。植原先生が枝の段数を数えれば樹齢がわかると教えてくれました。松と一緒ですね。1年に一節ずつ伸びるのです。
井上さんが鹿柵の効果がよく分かるポイントを示してくれました。それはササです。柵の外のササと内側のササでは全く様子が異なります。ササなんてスジが多くて不味そうなのに冬場は貴重な食べ物なんでしょう。柵の外側の笹は、葉は食べられて茎だけ残っています。内側のササは葉っぱもついています。ところが柵に近いところは葉が食べられています。
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そこで再び植原先生クイズです。「柵から何センチ離れたところまで食べられているか?」これまでの最長は70センチ。確かにそのくらいまで食べられた跡があります。さあそうなると、金網フェンスの柵から一体どうやってササを食べたのかが不思議です。15センチ四方の金網からニューッと首を伸ばして食べたのでしょうか? 70センチも! 喧々諤々考察開始です。雪でササが柵側に倒れ込んでいた時に食べたとか、前脚でササを引き寄せたのだとか、脚の和鋏(ひづめ)でチョキチョキしたとか(笑)。こうなると実際の様子を見たくてたまりません。植原先生がセンサーカメラを設置しました。うまく行けばシカが四苦八苦して柵の外側から内側のササを食べる様子が見られるかもしれません。楽しみです!
さあ、もうお昼です。エネルギーを使ったのでお腹はペコペコです。暖かいとは言え雪も残る高原なのでトイレにも行きたい。ロッジへ戻ることにしました。あれ?空を見上げると飛行機雲とは別に白い線が弧を描いています。何だろう?鈴木さんも不思議に思ったそうです。渡辺さんが虹に気が付きました。どうやら白い弧が太陽の周りをぐるりと回っていてそこに彩雲が出ているようです。どこからともなくトンビが7,8羽やって来て上空を旋回しています。カラスも鳴いています。「これはなんとか現象ではないですか?」詳しい鈴木さんが、ハロやアークの説明をしてくれました。やはりこれから天気は下り坂なのだろうと納得。この現象はあっという間に消滅し鳥たちも姿を消しました。しかし案の定お昼を食べ終えた頃から、あんなに青かった空は真っ白になりお日様も雲に覆われ寒くなってきました。
午後は谷地坊主を見に行き、霜柱で盛り上がった地面やミルフィーユ状の氷を見て本日の高原での自然観察は終了です。
さあ、もうお昼です。エネルギーを使ったのでお腹はペコペコです。暖かいとは言え雪も残る高原なのでトイレにも行きたい。ロッジへ戻ることにしました。あれ?空を見上げると飛行機雲とは別に白い線が弧を描いています。何だろう?鈴木さんも不思議に思ったそうです。渡辺さんが虹に気が付きました。どうやら白い弧が太陽の周りをぐるりと回っていてそこに彩雲が出ているようです。どこからともなくトンビが7,8羽やって来て上空を旋回しています。カラスも鳴いています。「これはなんとか現象ではないですか?」詳しい鈴木さんが、ハロやアークの説明をしてくれました。やはりこれから天気は下り坂なのだろうと納得。この現象はあっという間に消滅し鳥たちも姿を消しました。しかし案の定お昼を食べ終えた頃から、あんなに青かった空は真っ白になりお日様も雲に覆われ寒くなってきました。
午後は谷地坊主を見に行き、霜柱で盛り上がった地面やミルフィーユ状の氷を見て本日の高原での自然観察は終了です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/31/cfd6f6bc3663880ddd05b169e609800b.jpg)
午前中とは打って変わって寒くなり鼻水を垂らしながら帰途につきました。
林道でヒガラの行水シーンに遭遇したのはラッキーでした。早速コガラ、シジュウカラ、ヒガラの違いを勉強しました。少しずつ名前が覚えられれば良いなぁと思いました。
林道でヒガラの行水シーンに遭遇したのはラッキーでした。早速コガラ、シジュウカラ、ヒガラの違いを勉強しました。少しずつ名前が覚えられれば良いなぁと思いました。