乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

乙女高原自然観察交流会・第2回

2016年01月09日 | 乙女高原観察交流会
●乙女高原自然観察交流会・第2回● 1月9日

 参加された鈴木さんからレポートをいただきました。掲載します。

 新年最初の観察交流会のご報告をします。午前9時に道の駅「花かげのさと まきおか」に集合。メンバーは前回同様、植原さん・山本さん・井上さん・鈴木の4人。雲ひとつない青空で絶好の観察会日和。1台の車に乗り合わせて、早速乙女高原へと向かいました。

◆道中で
・走り始めて間もなく、金峰山の里宮である金桜神社の鳥居が見えてくる。新年最初の観察会ということもあり、今年1年の幸と安全を祈願していくこととした。
・暫く登っていくと、かなり広大な太陽光パネルが設置されていた。最近各地で大規模な開発が行われているが、自然エネルギーとはいえ環境破壊が気にかかる。
・例年なら全面結氷していてもおかしくない乙女湖も、岸辺がわずかに凍っているだけだった。今年は本当に異常な年だ。
・冬季閉鎖されている焼山峠のゲートを抜けて乙女高原に到着しても積雪はまったくない。植原さんによれば、この時期はすでに50センチ程の積雪があってもおかしくないらしい。

◆乙女高原散策
・昨年11月下旬に設置されたシカ防護柵の効果を気にしながらブラブラ歩きだす。途中比較的新しそうなシカのフンを見つけびっくりした。が、まさかシカが侵入できるはずもなく、おそらく寒さのために分解が遅いのだろう。
・この時期はなんとも地味な季節だが、そんななかレンゲツツジやツノハシバミの冬芽が確実に膨らみを増していた。生き物たちのたくましさを感じる季節でもある。
・何かないかと目を凝らしていると、ヤマナシの実の食痕を発見。きれいに割って中身を食べたようだが、犯人は不明。ネズミだろうか?
・ブナじいさんに新年のあいさつを済ませ、ロッジ前のベンチで昼食とした。

◆湿地散策
・昼食後は富士山ビュースポットを経て湿地に移動。2メートル以上あると思われるサルオガセが、カラマツの枝から垂れ下がり天使の羽衣のようで目を惹いた。
・木道を歩いていると、ところどころにテンのフンが目立つ。サルナシの皮やヤマブドウのタネを含むものもあり、秋から残っているのだろう。



・湿地を流れる沢はさすがに凍結してミニスケートリンクのようになっていた。霜柱も20センチ以上に成長している。沢の一部にはブリッジ状のツララがあり、それぞれが氷の芸術品のようだ。ようやく冬らしい景色を見ながら帰路へと向かった。

最後まで穏やかな一日で、楽しい観察会を過ごすことができました。
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