2021年6月13日礼拝メッセージ 要旨
■『パウロの祈りに学ぶ-大切なことを見分ける』(ピリピ書講解説教第6回)
■聖書箇所:ピリピ1:9~11
■中心聖句:ピリピ1:9~10a 私はこう祈っています。あなたがたの愛が、知識とあらゆる識別力によって、いよいよ豊かになり、あなたがたが、大切なことを見分けることができますように。
原語を観察しての構造
:9 私はこう祈っています。
【第一の祈りのテーマ】 あなたがたの愛が、いよいよ豊かになり、(ますように!)
【第一のテーマのための手段】 知識とあらゆる識別力によって、
【第一のテーマの目的】 :10 あなたがたが、大切なことを見分けることができ〔るようになるため〕
【第二の祈りのテーマ】 あなたがたが、キリストの日に備えて、純真で非難されるところのない者となれますように!
【第二のテーマの手段】:11 イエス・キリストによって与えられる義の実に満たされて。
【第二のテーマの目的】(そして)神の栄光と誉れが現わされるために。
・今日は、10節の「大切なことを見分ける」に焦点を合わせて学んでいきましょう。
・:10 あなたがたが、大切なことを見分けることができますように。
1.「大切なこと」を見分ける必要があるのです!「大切なことを見分けることができますように」と祈っていく必要があるのです!
・大切なことについて混乱しがちだから。罪に満ちた世界であるゆえ。
・どんな混乱があるのでしょうか?
(あ)大切でないことを大切にしてしまうことによる混乱
・ピリピ教会にとって 3:2 犬どもに気をつけなさい。悪い働き人たちに気をつけなさい。 →律法義認の教えによる混乱があったのかもしれない。
(い)大切ではあるのだが、より大切にすべきことと入れ替わってしまうことによる混乱(優先順位の混乱)
・ピリピ書の目的のひとつ、不一致の原因を暗に示しているか。
(う)大切なことであるのにふさわしく位置づけられていないための混乱
(え)それほど大切ではないと後回しにしていたらぎりぎりになってしまい、大切なことを後回しにせざるをえなくなる混乱(緊急性を考慮しなかった混乱)
2.「大切なことを見分ける」とは、その時々、置かれた状況の中にあって、大切なことを見分けていくことです!
・大切なこととは?
(あ)神様との関係 信仰 永遠に関すること
・それだけならそう記されただろう
(い)神様に仕えること、人に仕えることも。
(う)人間関係も大切なことの一つ!
(え)健康も大切!メンタルヘルスも!
(お)仕事、勉強も大切!
・そう考えると、大切なことばかり!
・そして、手一杯になってしまっているのが現状!
・「大切なことを見分ける」とは、その時々、置かれた状況の中にあって、大切なことを見分けていくこと、と考えてもよいのではないでしょうか!
3.「大切なことを見分ける」、ということは、神が与えてくださった人本来の大切な能力であり、神様はそれを回復しておられるのです。
・ところで、だれが大切なことを見分けるのでしょうか?
・それは、あなたです!
・代わりに誰かが見分けるのではありません。(もちろん、教えてもらうことは大切なこと。聖書に関して、牧師から、その他から。一般のことなら、専門家に。)
・しかし、ひとりひとりが、責任を持って見分けていく、ということは神様のご計画。
・「大切なことを見分ける」について考えるにあたって、エデンの園にまでさかのぼってみましょう。
・アダムとエバが神様によって造られ、まだ、罪が世界に入って来るまえのことを考えてみましょう。
・何一つ呪われるべきことがなかった状態。
・第一のポイントは「大切なことを見分ける必要がある、それは、世界は罪の影響のもとにあり、混乱しているから、と学んだ。
・エデンの園にまでさかのぼるとき、「大切なことを見分けること」は人に与えられた大切な能力の一つであるということを気づかされる。
・「地を従えよ」管理者としての責任と能力。堕落前から神様は与えてくださったもの!
・神様は、罪により滅ぶべき人類に、救い主を与え、救いの中に入れてくださる。
・そして、堕落前のあるべき姿へと人を変え続けてくださる。完成は新天新地において、栄光の体に変えられてから、だが。
・大切なことを見分けることができるようにさせていただきましょう!
・9節~10節 大切なことを見分けるためには、愛が豊かにされる必要がある!
・愛が豊かにされることを通して、大切なことを見分けることができるようにならせていただける!
・神様の愛を受けていきましょう!イエス様を与えてくださるほどの愛
■宣言:神様、あなたはアダムとエバに、大切なことを見分ける能力をお与えになりました。人は罪により、その能力を失ってしまいましたが、神の子どもとされた者に新たに回復してくださいます。大切なものを見分けることができるように導いてください!