旨い処探索同好会

アトリエ葉神 公式 ブログ・サイト

筆記用具

2010年10月27日 16時23分00秒 | 画家のツブヤキ
毎年春、日本にひと月ほど滞在する生活が、長い間続いている。
今年は、10年ぶりに味覚の秋の日本に滞在することになった。
滞在中に筆記具の売り場は、必ず行ってみる処の一つだ。

今日の主流の筆記用具は、何といってもボールペンである。
筆速、筆圧など機能的に現代人のニーズに合っているからだろう。
私の場合は、ボールペンとキーボードである。
鉛筆はデッサンのとき以外は殆ど使わないし、万年筆も長年使っていないのでインクがかれていたり、何処にあるか解らない状態だ。

最近のボールペンは、インクの開発競争らしい。いかにスムースに書けて、それでいて色は濃くハッキリと紙面に残りカスレたりニジンだりしないインクを求めているのでしょう。それにしても種類の豊富さには驚かせられる。
デザイン、色、形のみならず機能の種類もたくさんあって迷ってしまう。

ボールペンは英語で、Ballpoint Pen である。シャープペンは、Mechanical Pencil と言う。シャープさんが発明したのでシャープペンと日本では言うが、ボールさんがシャープペンを発明していたらボールペンと呼ばれたかもしれない。そしてシャープさんがボールペンを発明していたらボールペンは、シャープペンと呼ばれ今と比べて逆になっていた可能性は全くないだろう。

字を書くことがなければ、筆記具の必要も無かった。
字を書く楽しさ、字を書くアクション自体の面白さ、そしてそのために筆記具を使う嬉しさ、筆字は快楽である。
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画家のツブヤキ

2010年10月26日 16時28分08秒 | 画家のツブヤキ


どうして絵を描くのだろう、何故この絵を描かなければならないのだろう、
そしてその絵に何を託せば良いのであろう、絵を観た人は何と感じるのであろう…と簡単には答えの出そうに無い質問の答えを思いながら作業をやっていると技術的な問題が出てくる。

例えば、このレイアウトで、この線だと、太さとか勢いはどの位が適当で、
色はどんな色がバランス的に良いのだろうかとか考え始めると、丁度毎日の日常に追われるように基本的疑問より、対面した目前の質問の答えを出すように
思考のベクターが移動してしまう。

技術的な問題は、ある程度の答えのでる問題なので解決しやすいように思え、
そっちに没頭してしまう。 一つの世界に没頭することは、もう一つの世界からの逃避になるかもしれない。

そんなことを考えながら絵を描いていると疲れるので、好きなジャズでも聴きながら曲にも絵にも乗って来ると調子よく行く。いったい何処へ行くのだ?
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絵画鑑賞 その一 A Modern Psyche

2010年10月22日 22時35分38秒 | 芸術鑑賞


今年の夏、一時期ネットオークションにハマっていた。
幸運にもその時に出会ったのが、このドローイングである。
若い女性のペン画であった。

“モダン サイキ”(A Modern Psyche) と名付けられたこの絵は、1913年とあるので、ホボ100年前の作品である。当時の女性像としては、かなりモダンな画風ではないかと思われる。

ヘアスタイルは、なんとなくロートレックのポスターに出てくる女性たちのに似ている気がする。髪を高くもりあげたスタイルをリボンで束ねている。
ちょっとセクシーな目元、口元は気に入っているところだ。
首が強調されているおかげで、全体的に格調高く仕上がっていると思う。

近くで見ると一度鉛筆で下書きをしているようである。しかしペンで描いているときは、かなりのスピード感がある、この勢いがアクセントになっている。
一見ラフスケッチぽく見えるように計算された演出のドローイングである。

気になるのが鼻の先のラインである。
下書きの鉛筆の線は、柔らかく曲線で処理されているけれどペンで描かれた黒インクの線は区切れた直線である。鉛筆の線をペンで追っていたなら、少し違った雰囲気の女性になっていただろう。そうするとヘアスタイルが合わなくなるかもしれない。

口紅の艶をペンの巾、一本分を抜いただけで表しているところを見るとかなり熟練した腕を持っているように見える。100年前のドローイングとは思えない若い感覚の魅力的な絵だと思う。

作者の名前は、Elsie M. Tendler とある。ネットで検索してみたが、大した結果は得られなかった。多分その他多くの無名画家の一人であろう。
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絵画鑑賞

2010年10月22日 18時55分59秒 | 芸術鑑賞


自慢ではないが貧乏絵描きをしている。
若い時から貧乏絵描きを希望し自称していたのであるが、
私の人生の中で数少ない夢が叶った案件の一つである。

エンゲル係数は高いが、別に不便を感じたことはない。
今まで何度か余裕のあった時期もあるけれど、そういったときは往々にして
無駄遣いをしている。職業柄大した資金を必要としないことは幸いである。

北カリフォルニアの寒村にアトリエを構えていると得られる環境の割には必要経費が、かなり抑えられる。田舎でも大して不自由なく暮らせるし、自由が多いので制作環境は著しく良い。
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食文化 その一

2010年10月17日 20時40分32秒 | 日誌
人類の進歩の上で火の使用は、重要な事でした。
しかし唯単に暖を取ったり明りに使っていた時代と違い、火を料理に使い始めた事が人類の進歩を画期的に早めたのではないかと最近考え始められています。

実際に火を利用して食べ物を料理することにより、栄養の吸収が飛躍的に向上したと考えられています。
そのおかげで脳の発達が加速された可能性もあるでしょう。

そして、料理に必要な知識の進歩と共に道具も作られ使われ始めた事でしょう。
要するに火を使って何をするかが、違いをもたらしたと思います。
そして、これが食文化の始まりの様な気がします。

旨い処探索同好会は、安くて美味しい食べ物のある処の探索のみならず、食文化の探索も兼ねています。
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旨い処探索同好会 ブログ発足

2010年10月17日 11時00分36秒 | 食べ物
シュダーサ ゴータマが悟りを開いても、ジーザス クライストが生き返っても世界はいつもと同じように動いているだけでした。
バラック オバマが大統領に選ばれても、ノーベル賞をもらっても世界はさほど変わったようには思えません。
これからも暫くはほぼ同じで、たいして変わるようには思えません。

心臓が鼓動し血液が流れ、肺の中を空気が出入りするこの世界を私は現実と呼びます。現実の世界にやって来てこここそが、多くの人の言う天国ヘブンであることに気がつくには、かなり時間がかかります。
まさにこの世は、“極楽じゃ“でござる。

気がつくことと、悟りを開くこととは似たようなものです。
悟りを開いても腹はへるし眠くもなる。生きている証拠だ。
本当に腹がへると何を食べてもうまいし涙が出てくるほど感謝の念もわいてくる。

しかし味覚とは人によって其々である。
うまいものの定義は、あいまいで個人の好みによって評価はいろいろ変ってくる。そのうえで美味い処となると食べ物の味、場所の雰囲気とか全て個人の好みによって左右されてしまう。そうなるとどこに皆の納得いく美味の基準を置くかが問題であるが、そういう時は舌に聞いてみるのが一番である。要するに美味い物は美味いのである。
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