米国大統領選挙が興味深くなってきたので動きを追ってみた、米国在住者として現地の感想を書いてみるのも面白いかもしれない。2024年11月5日火曜日の投票日に向けてアメリカ合衆国の新しいリーダーを決める大統領選挙がある。永住者であり移民でないので選挙権がない、なのでそれ程政治に興味がなかった。しかし4年ごとに行われる大統領選挙は、米国社会のみならず世界への影響は大きなものがある、もう100日少々でその日が来る。
選挙戦の初めころはデモクラットの民主党とリパブリカンの共和党との各政党の大統領候補者選びの選挙活動で大統領選は蓋を切り、大統領選の報道も活発になる。なんでもそうだが初期の選挙活動や討論は、余り注目されることはない。しかし選挙活動も候補者が絞られ投票日が近くなってくると話は違ってくる。 報道も多くなり議論も活発になってくる、まぁこれが民主主義という社会システムの選挙活動なのであろう。
これまでは二人の老人候補の争いで内容的にもボーリングだった、しかし最近になって2004年の大統領選挙の流れが大きく変わって一気に流動的になってきた。 それはトランプ元大統領の選挙戦でペンシルヴェニア州ビーヴァー群バトラーのラリーで演説中に起きたライフルによる狙撃暗殺未遂事件だ。 この事件から大統領選は大きく変わったと思う。
(今日は7月27日土曜日 強烈な下痢はほゞ完治し体調は元に戻った。 体重を75キロ台以下に抑え込むことに成功して暫くになるが、流石に下痢の時は3キロ以上減ってしまった。 その間の異常な暑さも影響があっただろう、この辺では珍しい熱帯夜も結構あったし、何週間も続いてこんなに長い間猛暑が続いたのも今までになかった。)
(何れにしても暑い夏である。 世界的に高温の被害が出ているそうで、地球自体が暑くなっているのか太陽の熱が上がってきているのか記録的な暑さの夏が続いている。 そんななか今夜は夏場所の千秋楽、果たして横綱照ノ富士が逃げ切るか貴の勝の逆転優勝となるか楽しみである。)
話を米国大統領選挙に戻すと、トランプのアサシネーション・アテンプト(殺人未遂)のおかげで俄然世間の注目を集めた。 それまでは6月27日のプレジデンシアル・ディベート(大統領選討論会)でバイデン大統領の高齢によるド忘れや言い間違いが多く、バイデン降ろしが日に日に強くなり、丁度このころ運悪くコーヴィッドの感染でデルウェアの自宅で隔離生活を余儀なくされた。
このころにトランプが、悪運強くほんのワンインチの差で軽症で生きのびた。 丁度放送中だった為多くの人がリアルタイムで見たり、ビデオで暗殺未遂現場を映画のワンシーンのように見たことでしょう。 何度も繰り返しこの強烈なイメージは放映されました。トランプ氏を含む多くの人が神のおかげで命が助かったと思ったでしょう。 トランプ支持者は例のメイク・アメリカ・グレート・アゲンのスローガンにひかれた人々で、多くは他の同盟国やNATOの関係よりアメリカさえ良く成ればよしで、正に田舎のクリスチャン・タイプで神の影響を受けやすい信仰深い人々ではないかと思います。
このままでは間違いなくバイデン大統領に勝ち目はありません、それは誰の目にも明らかでした。 そこで以前からステップダゥンを要求されていたジョーは、思い切った決断をしてオーバルオフィスからのメッセージとして、デモクラティック・パーティーの大統領候補を辞退してカマラ・ハリス副大統領を後継候補としてノミネートしたのです。
これでマタマタ流れが変わりました。 そろそろ選挙日まで100日を切る現在の状況は、ネック・アンド・ネックでハリス副大統領が激しく追い上げる中ポールでは五分五分の状況です。 これまでバイデンではダメで諦めていた人々が、ハリスなら行けると感じて大いに応援を始めたからでした。
トランプ前大統領は2020年の大統領選挙の結果を認めず当時の選挙関連の政府役人をお脅したり、1月6日に起きたキャピタルでの暴動を扇動したり、AV女優に不法の口止め料をはらったりと裁判沙汰になっています。 彼の任期中でのパーフォーマンスも身勝手な外交や内政のないがしろ、財政の悪化など決して支持されたものばかりではないようです。金持ちのドラ息子で育ったトランプに中産階級の家庭の安定や教育問題など分からないのではの意見も多いようです。
70年代からトランプのニュースに接していると、何となくルールを無視したごり押し専門でのしあがってきた感じの人で、間違いなく距離を置きたい人物のように思った。 反面トランプ氏の尊敬していたパイロットの兄が早死し、その遺言で酒もたばこもやらないそうだ。 実際のところ人ってそんなに簡単に分るもんじゃない、限られた情報で人の価値観を判断できるものではないだろう。
おまけ