旨い処探索同好会

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スローアート・ディアンナイト その2

2016年04月26日 02時24分18秒 | 画家のツブヤキ


英文のウイキによると、シティーライツ・ブックストァー(City Lights Book Store)は、ニューヨーク出身のピーター・マーティン(Peter D Martin)と、詩人のローレンス・ファーリンゲッティ(Lawrence Ferlinghetti)の二人によって、1953年に全米で始めてのペーパーバック・ブックだけの本屋兼出版社としてサンフランシスコのノースビーチに設立されたそうだ。



話が横道に入るが、ふと1953年とはどんな時代だったのだろうと考えてしまった、今から63年前のことである。 米国ではアイゼンハワーが大統領で、ソ連はフルシチョフ書記長であった。 英国ではエリザベス女王が戴冠し、シュバイツァー博士がノーベル賞をもらっている。 朝鮮戦争が休戦になった年で、日本では吉田首相の「バカヤロー解散」そんな感じの年だったようだ。



1955年にサンフランシスコのシックスギャラリーでアレン・ギンズバーグの詩「吠える」(Howl)が朗読され、その翌日にローレンス・ファーリンゲッティはギンズバーグに詩の出版を提案したそうです。ドラッグとホモセクシュアルな表現にあふれ当時としてはかなり衝撃的な詩だったと思います。 



1956年11月にイギリスで出版された本はたいして注目されませんでした。
しかし1957年にサンフランシスコ市の裁判所での猥褻罪裁判で一躍全米に広く知られることになったのです。 歴史的な出来事の多くは計画性など殆ど無かった様に思える、サンフランシスコで起こったこの裁判の影響は誰もが想像した以上の広がりを見せ偶然にも世界の文学史に残る展開になっていったのだろうと思います。


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スローアート、デーアンナイト、 その1

2016年04月22日 19時58分54秒 | 画家のツブヤキ


思い起こしてみると40年以上前のことなので、どこで仕入れてきたのか定かではないが、多分昔サンフランシスコでガイドの仕事を始めた頃に旅のガイドブックか何かで読んだのだろう。 「詩人アレン・ギンズバーグなどが芸術論に花を咲かせた霧の町サンフランシスコの伝説的なビートニックのハングアウト(溜まり場)」と言うのが私のヴェスヴィオに対する認識であった。 まさか、そこで作品を展示出来ることになるとは考えてもいなかった。



サンフランシスコ・ベイエリアに住んでいる頃、ノースビーチには一時知り合いがいたので、まったく地域の事を知らないわけではないが、30年以上前の当時でもあの辺りは結構駐車が大変であった。 ノースビーチに用事も無いのにしょっちゅう出かけて行った分けでもない、ヴェスヴィオやお隣のシティー・ライトも前を通ったことはあったが中に入ったことは無かった。



実際に行ってみるのと話に聞くのではたいていの場合違いがある。 ヴェスヴィオ・カフェの場合も同じで、いつでも行けると思ったのかそれほど興味が無かったのかわざわざ行ってみなかった、行ってもいないので勝手にイメージが一人歩きしたのだろう。 パリやニューヨークにあるアーティストやミュージシャンが集まる場所のイメージと同じように思ってしまっていた。



ところが実際に行ってみたヴェスヴィオは思っていたイメージとは少々違ったものだった。 かなり古くて暗い雰囲気の、国吉の作品がぴったり合いそうな感じの場所であった。 そもそも自らバーやスナックに進んで行きたいと思ったことは無いので、余計に創造していた芸術の雰囲気よりは飲み屋の雰囲気が強かったのかもしれない。



いずれにせよ何故そんな誤解を自分の中で作り出してしまったのか気になって調べてみると、ヴェスヴィオよりはお隣のシティーライト・ブックストァーの方に主役が移る。 そもそもの発端が一つの裁判に始まる事が分かってきた。


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スローアート、デーアンドナイト Slow Art, Day and Night

2016年04月08日 12時44分18秒 | 画家のツブヤキ
久しぶりに気分的にのんびりしている。 今回の展示会が一応まあまあの出来で安心している。 期せずもショーのタイトルであるスローアート・ディアンドナイトの昼と夜の部分がピーターの夜の景色とアクリルで明るい私の作品の昼が上手く合致していた。



中央の一番大きな作品は以前に描いたパステル画でUZUと言うタイトル、いつも描いている渦の一端でギャラクティックなスペースのドローイング。 今回の展示では中央に位置していて明るい太陽のようでもある。
 
その真下にあるのが“シンボリズム”で、アメリカの国旗の一部の手前にピース・サンインを楕円形のキャンバスに配置した作品。 人それぞれシンボルに対する認識や感受性が違うのだから、一枚の絵を見ても人それぞれに感じることが違うのであると思う。

その左にあるのが”Which side are you on?”で、日本語では「どっちの味方なの?」って感じかもしれないが、これはブラックホールの向こう側とこのユニヴァースのこっち側のどっちの側?のつもりなのですが。

その上の右側にあるのが「3D・GIRL」で、このアサンブラージュの作品は楕円形の木製のプレートの上に4種類の物をくっつけた作品です。 彼女は映画館で3Dムーヴィーを観る時のメガネをかけています。 その時代を反映した美人画を描くのはその時代に生きた画家の務めです。

その左の小品はパーティクル・ボードの上にアクリルで描かれています、タイトルは習作ですからSTUDYということになります。 ボードの表面のテクスチャーをバックグラウンドに生かした作品です。

展示パネルの右側の上部にあるのが「サンフランシスコ2000」で、16年前に描いたサンフランシスコをバックにマリン・カゥンティー側の丘の上から観た金門橋の絵で、楕円形のキャンヴァスにちょとクラッシックな風景画って感じの作品。

その下が「メンドーシノ・スカイ」、11x14インチの小品で、これと3D・GIRLシンボリズムは最新の3作。 この作品はアトリエのまえのマドロン・グローブの北側から空を眺めた時のもので、ストームの後か前で雲が沢山出ていた日のものに例のUZUを上空に加えたもの。 この画像からは小さすぎてよく感じが伝わらないのが残念。

これが今回の「スローアート・ディアンドナイト」の出品作の簡単な解説。


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宇宙のどこかの街角から

2016年04月05日 20時14分36秒 | 画家のツブヤキ


古い資料を整理していると昔書いた詩が出てきた。タイトルもなかったのでお題をつけてみた。



宇宙のどこかの街角から。(From a corner of the Universe)

どこにでもあるような星です。
でも地球にとっては命の星です。

どこにでもあるような国です。
でも私にとっては母国です。

どこにでもあるような土地で、
どこにでもいるような人が、
どこにでもあるような暮らしをしている。

でも私にとっての人生であり、
私の一生なのです。

葉悦

6-17-2001





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Show must go on

2016年04月03日 16時51分26秒 | 画家のツブヤキ


今回も色々あって準備段階で想像していた事と実際に展覧会が始まってみるのと事情が違って、やはり何事もやってみるまで分からない、いつまでたっても学ぶことばかりだ。 しかし何とか飾りつけも無事に終わって一か月のショーの始まりである。




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Opening Party 4-02-216

2016年04月02日 19時34分23秒 | 画家のツブヤキ

up?

今日4月2日土曜日は、午後4時から6時までサンフランシスコのヴェスヴィオでオープニング・パーティーのはずであったが、諸々の理由で欠席することにした。 10点の出展作品の内、目玉の3点が展示不適切になり急に面白くなくなったのと2日続けて往復6時間以上のドライブも負担に感じ始めたからだ。

いつも "Hope for the best, prepare for the worst" で展覧会は臨んでいるので何とか対応出来たが、現実の客観的把握の難しさを再認識した。


or down?
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