今年の雨季は今のところ順調で平年並みの降雨量と頻度で、このまま行けば少しは水不足も解消されるかもしれない。 それに加えて今年の北カリフォルニアは暖冬になりそうだ。
こうなるとこの辺りの野生キノコには最適の環境になる。
先日、隣のギャレットがバケツ一杯のワイルド・マッシュルムを持ってきた。 ここからさほど遠くないコースト近くの山で友達と一緒にキノコ狩りに行ってきたのだ。
オイスター・マッシュルーム(Pleurotus ostreatus)やピッグイァー・マッシュルーム(Gomphus clavatus)など色々な種類のキノコで、食べられるかどうか、この辺ではキノコに詳しいと評判の園さんに意見を聞きに来たのだ。
中でも興味深かったのは、ロブスター・マッシュルーム(Hypomyces lactifluorum)と呼ばれるオレンジ色の大きなキノコで、ロブスターを料理した時の色に似ているが、食べるのを躊躇うような色である。
調べてみると、驚いたことに菌(Parasitic ascomcete)がキノコの表面に生育していたのだった。 このファンガスのお陰でホストのキノコの苦みなどがとれて歯ごたえのある美味しいキノコに変身したのだそうだ。
料理をしてみると、全くロブスター・マッシュルームの名前がぴったりの見た目と味に仕上がった。