しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

遊び心を探して

2012-11-02 22:38:42 | 日記
横浜市の学習状況調査2日目。
2時間目で3年生が下校した。

今日は、美術科3年の夏休み課題である「地域のカルタの絵札を作ろう!」の生徒作品が、
文化学習発表会で展示したところ好評で、
地域のタウン紙の取材を生徒と読み札を作った地域の方と私で受けることになっていた。
取材に応じてもらえるように頼んだ生徒は、特に素敵な作品を作った男子2名女子2名の計4人。

地域の町内会の人は4名いらっしゃって、
どういう経緯で地域をテーマにしたカルタを作ろうと思ったかについてお話をしてくださった。
住んでいても地域に興味のない世帯が増えてきたことに危機感を感じて、
地域の子どもたちも巻き込んで、風土・歴史などを知ることができるカルタを作成しようと昨年考えたという。
町内会、というと、田舎育ちの私はものすごく小さな団体なイメージがあるのだけど、
ここの場合は、約5000人、
2000世帯以上の6つの地域を管轄する法人格を持った「町内会」だというから随分と大規模だ。


その町内会から学校に「絵札を作ってみませんか?」という依頼が来て、
面白そうだし、何より地域の役に立つという社会的効用のある課題はやりがいがある、
自分の育ってきた地域について考え、貢献できるなんて、3年生らしい課題だと思って美術科で話を受けた。
夏休みの課題で、全員描いてくることにした。
1クラス7~8句割り当てて、その中から好きな句の絵を描く。
分からない言葉や地名を調べ、地域学習の要素が存分にあり、大変だろうけどいい課題だと思った。

夏休み明け、集まったカルタ絵は本当に素晴らしかった。
忙しいから適当に描いて来るかと思っていたのだけど、3年生、そこは手を抜かなかった。


取材では生徒とその子が制作した作品、地域の人が持った読み札とを撮影するだけだと思って、
私は随分ラフな格好をしていたのだけど、
結局、写真に入ることになって、あまりの自分の服装のラフさ加減に恥ずかしくなった。
寒かったので、思いっきり絵の具のついてるパーカーとか着ててそのまま写った。。。

その後、校長室で生徒が取材に応じた。
何故こういう絵になったか、このカルタ絵を制作する前と後で、地域に対する思いにどんな変化があったか。
今回、答えることになっていた4人の生徒は、賢い生徒たちだったので、
そこらへんは臨機応変に答える。
面白かったのが、地域の人が4人の中の生徒の1人を知っていて、
「ああ君が〇〇さんところの息子さんか~!!大きくなって~!!!」みたいな感じになったり、
この子の家が地域では有名な名士のおうちらしく(私は知らなかった!!だってこの子のご両親は同じ区の中学校教師、お仲間!)
「この子は世が世なら、お殿様だったんだよねえ・・・・。」と、地域の方がしみじみ言っていたこと。

「まあ今は勉強に苦しむ、ただの受験生です!」と本人が言って、場がどっとうけた。
生徒への取材は30分ほど、そこから生徒は帰して、地域の人と私がやはり30分ほど取材を受けた。

その後、休む暇もなく学習状況調査の採点と入力。
これ、業者にやってもらえないのだろうか・・・・。

国語科の先生が採点を終えたので、国語のデータ入力をし、本部へ答案用紙を返しに行くと、
英語科の女性の年配の先生が苦しんでいた。一人で全部採点するのはあまりに辛いという。
今回は3年生のみのテストなので、他学年の先生に採点をお願いし辛い。
英語科の3年にはもう一方先生がいらっしゃるけど、進路関係でバタバタしていて採点する暇がない。
というわけで、私と社会科の先生が記述式問題に挑戦。
社会科の先生は英語ペラペラの方。私は、一応、児童英語の指導者資格を持っていたので。

それにしても、ものすごく採点が難しいのだ。
ただ、合っている、間違っているというだけでなく、
「文法間違いだけど、内容は正しい。」
「内容は変だけど、文法的には正しい英語。」
「上記のどちらでもない。」
「解釈不能もしくは記述が途中で切れている。」
「無解答」
「正答」
の6種類に分類して採点しなければいけなかったのだ。

わからないところや、本当にこんな言い方あるのか?という疑問点は、
目の前で採点してる唯一の英語科の先生に質問しつつ、なんとか採点してみる。
英語科の先生が、「これは作問が悪いわ・・・。」と嘆いていた。
答え方の解釈も人それぞれ違って来て、幅がありすぎるのだ。

3クラスは英語を採点した。久しぶりに英語。
頭の違う部分を使っている気がして、なんだか懐かしかったけどしんどかった。
そこから急いでお昼ご飯を食べて、解答入力。
で、入力が終わって10分もしないうちに三者面談開始で18時までエンドレス面談。




きつい。




これでもかっ!っていうくらいやることがいっぱい。
面談が終わり、今日聴いたことや保護者からの質問事項をまとめる。
進路の先生に、高校へ電話してもらい、尋ねてもらうのだ。



△中間テストの問題2学年分。
◯中間テストのための勉強プリント2学年分。
◯調査書、とりあえず今週中に1人分。
△わすれないうちに文化学習発表会の35人分の所見。
◯来週の授業の準備。
◯ワークショップの振り返りのためのプリント。
△各学校から来た基準をもう一度整理。
◯面談での質問事項への返答の電話数件。


土・日でこれだけやる。◯印は必ずやらなければ来週が辛くなる。
メモしておかないと忘れそうで怖い。

先生が減る、・・・・嘘だよね?
今朝、Twitterでリツイートされていたニュースである。


今でも人手が足りないのに、これ以上減らされたらどうなるんだろう。
言えるの一つは、教育の質は保障できなくなるだろうということ。

手を抜こうと思えば抜けるのかもしれないけど、
実際、子どもたちを目の前にして手を抜ける人はそんなにいないと思う。
やっぱり子どもは可愛いし。
それに自分より幼い人たちを何とか幸せにしたいと思うのは、人間の本能なのだから。
そういう、人の本能をうまいこと利用している感じがとっても気に食わない。


職員室には副校長先生と、私とうちの副担任の3人だけ。
ポツネーン。今日も遅くなった。
帰り際、うちの副担任は気を遣って、
「今日はお疲れさまでした、ゆっくり休んでください。」と声をかけてくれた。
こういう何気ない気遣いは、疲れている時、特に嬉しい。


自分のために、ラーメンを食べて帰ることにした!
普通のラーメン屋さんはさすがに一人では入る勇気がないけど、
うちの近くのラーメン屋さんは私より多分若いご夫婦でやっていて、
清潔でしかも懐かしい感じ。
そして柚ラーメンがおいしいの!!
ぼんやりとラーメンを食べながら、
バックミュージックに山口百恵の曲が流れていることに驚く。
懐メロをわざと流しているらしい。
♪ちょっと待って!プレイバック!・・・・懐かしい。


気分が良くなって星空の下、帰宅。
しかしいきなり寒くなった。寒がりの私は既にマフラーをグルグル巻き状態だ。




うまいこと気分転換しなくちゃいけないけど、
上手く遊べない自分が悔しい。ただ単に要領が悪いだけなのか。
あくせくしてるうちに、人生のどこかで「遊び心」を落っことしてきたのかもしれない。



中間テストが終わって進路成績が出たら、
もうちょっと人生を楽しむ余裕が持てるようになりたい。