しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

夜の祭典 2012・秋①

2012-11-20 22:38:50 | 日記
後期中間テストを終えて、採点中。
楽しくないので、祭典って言い換えちゃおう。

今日も遅くまで職員室は人がたくさん。
連休前には終わらせたいって感じだろうな。
しかし、突然寒くなったものだから体調崩している先生もいて、
カウンセラー室で仮眠をとりつつ採点してる方もいる。


12クラスある私は、終わるわけもなく連休こそが頼みの綱。
とりあえず4クラス終了。3年3クラス、2年1クラス分。
計画では明日2クラス、木曜に2クラス。
金曜はお休みだから頑張って4クラス。これで行けるか。
計画は、ただの計画か・・。

あんまり疲れたので、熱い豆乳コーヒーとコーヒーアイスを帰りに食べる。
なんていう組み合わせ。
しかし、昨日食べられなかったアイスへの執着から解き放たれる。



大量に採点しなくちゃいけないから、例によって、面白解答にどうしても関心がいく。

今回はまだ4クラスしかつけ終わってないから、
これからまだまだエントリーしてくることを願って、題名に①をつけた。


今回、3年生でおまけ問題として出した問題。(合計点に関係ない問題。)


この絵。雪舟の「慧可断臂図(えかだんぴず)」。

試験問題の日本美術史で水墨画についてもあったので、
テストの末尾につけた読み物でこの絵の面白いところを解説。
この解説は山口晃さんの「ヘンな日本美術史」を参照させていただいた。


人物の目が、横向きの体勢なのに正面の目になっていること、
耳も後ろから見たものがついていることなどから、
部分部分、印象に残った形が素直に描かれていて、
それゆえに迫力がある絵になっていることなど、(目力?があるように感じられる、など)
西洋の写実的な絵画もいいけど、こういうのも面白いね、という話。

で、この絵を描いた人は誰でしょう、
もし分かった人がいたら、解答欄はないから名前の下にそっと書いておいてね、と。

毎回、こういうテストに関係ない「クイズ」を出している。
前回はちょうど横浜美術館で展覧会も始まりそうだったので、奈良美智さんについて出題した。
(・・・遊んでないですよ。美術に関係あることを出してます。)


テストが終わったあと、クラスの生徒が、
「あの絵は見たことはあるけど、作者、誰だっけ??」と
本文の問題よりこっちの方を気にしてた。

「雪舟だよ。」というと、
「あーーーーー!そうだったーーー!」と悔しそう。
まあ、おまけ問題だからね。

で、3年生は3クラス採点が終わった今の時点で、
このクイズの正解者は2人だけだった。

しかしいろんな答えが出てきてた。



「狩野永徳」。時代的にはわりと近い。とはいえ、かなり毛色が違う気はする。

絵の雰囲気からだろうか、日本人じゃないと思った生徒がわりにいたらしい。
しかも、画家じゃなく・・・。


「ダライ・ラマ」。
 明らかに絵の雰囲気だけじゃん。・・絵を描いてらっしゃったのか?

「ジョージ」or「スミス」。
 人名を聞くとほぼ毎回出てくるこれらの名前。誰なんだよ一体。

「一休さん」
 なんかちょっと惜しい気もする。

「アブドラ」。
 誰だ!と思って本人に聞いたら、ドラえもんの映画に出てきた人、らしい。
 もう、フィクションとの境目すら・・・(T T)。


油断してはいけない。まだ半分のクラスしかつけていないのだ。
残り3年の3クラス、
どのような敵(?)が待ち受けているか、わかったもんじゃないからね(T T)!!