しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

明日も休んでいいですか?

2012-11-12 22:25:29 | 日記
代休だったけど、出勤。
区の美術展への搬出準備。

撮影した生徒作品をプリントしに行く。
出来上がるまで1時間、ということでランチ。
平日に外でランチって、久しぶり。

お店に入ると、見事に女性ばかりだった。
そうか、こういう日常もあるんだな・・・。
いそいそと働いてる自分って一体なんだろうって、ちょっと思った。

学校へ。なんとなく今日は行きたくなかったけど、仕方ない。
準備準備。

区の作品展は区の学校を巡回する作品展。
小さいけど、やっぱりきちんと出したい。
ということで、凝り始めるとすぐに時間が経ってしまう。
気づくと17時。外はもう暗くなり始めてた。
部活の生徒の声も途絶えて、静かな校舎。
と、携帯に電話。
電話がかかると、反射的に身構えてしまう・・・。
保護者からかな、何かあったかな、とまずは思うから。


WSの授業でお世話になっている財団の方だった。
最後の授業の日付が決まってなくて、後で連絡しますって言ったのに、
バタバタしてて連絡し忘れてしまっていた。
こういうところ、ほんとダメだ。
そのことを丁重に謝る。
先方のお話は次年度の予定のことだった。
まだ詳細は4月にならないと決められないけど、
とにかくまたお願いしたい旨を伝える。

あと、講師の方へのお金のお支払いについてのお話。
お金のことは全然、どれくらいかかっているかもわからないけど、
講師の方に損はないようにして欲しい。
WSがボランティアだったら、きっと誰もやってくれなくなるもんね・・・。


準備してると、ここはこうした方がいいかも!とか
いろいろ見せ方を工夫したくなる。
あれやこれや準備してると、また電話。
見知らぬ番号だなあ、保護者の方かなあと不安に思って出ると、
他学年の先生だった。

「夕ご飯どきに悪いねえー、今ご飯?」というので、
「いや・・・まだ学校です。」と私。

「・・・・出るよ。」

「・・・はい?」

「出る出る(笑)。もう誰も残ってないでしょ。」

・・・・・。嫌がらせか!
私、多少忙しいんですけどっ!

「えっと・・・、職員室には誰かまだいると思いますけど、何ですか?」
「ああ、総合学習のね・・・」

今度、修学旅行に行く学年で、
総合的な学習の時間の中に美術の授業を組み入れる計画を立てていて、
授業案を総合学習担当の先生に出していたんだけど、
それに対する質問と確認だった。

一通り説明して、納得してもらう。
「OKですか?」というと、

「OK、よくわかった! で、・・・・出るよ!」と電話が切れた。


(- -;)。
なんだかね。からかわれてるよね・・・。


しばらく職員室方面から人の声が聞こえてたから、まだ誰かいるなあと思ってた。
で、安心してゴソゴソしていたら、
廊下からなんだかさっきとは違う声が・・・・。

耳をすましてみると・・・・


「速やかに退出してください、速やかに退出してください・・・・」
機械的な声が繰り返されているではないかっ!

・・・警備かかってるじゃーんーーー!!!!!
もう誰もいないと思って、警備をかけて出た先生、誰よ~(T T)。


これはまずい。
廊下に出ると真っ暗。
とりあえず警備を解除して、警備会社に連絡しないと。
廊下に出ると、警備システムが人影(=私)を捉えて音を出した。

いや職員(=私)だってば!!怪しいものじゃありませんっ!
このままだと、警備会社の人、来ちゃう!!!
急いで警備を解除して、警備会社に連絡。

「すみません、職員がまだ残ってたのに、警備かけちゃったみたいで。」
警備会社の方も、
「わかりました。退勤するときにはもう一度ご連絡ください。」と半笑い。

ぐすん(T T)。
なんだかものすごく疲れた。

美術室にいると忘れられてしまう・・・。

これはもう、職員室の自分の机の上に、
宮澤賢治みたく「今、下の畑にいます」的な札が必要だわ。
ぬいぐるみでも置いとこうかしらね・・・・。

なんだか、とっても物悲しい代休(T T)。
明日、休んでいいかなー、もう!

















コンテンポラリー体感 ②

2012-11-12 00:12:55 | 日記
当たり前だけど、講演は英語で行われた。
通訳さんがついているのだけど、
かなり長いこと英語で話したあとに通訳だったので、
頑張って英語のまま聞き取る方が、なんとなくでも意味がつかめた。
もちろんわからないところもたくさんあるので、
通訳の方のお話もしっかりと。

身体全体を耳にして聞いていた。ほぼ3時間、英語圏。

短編アニメーションが作られるバックグラウンド(制作費とかプロダクションとか)の話も面白いけど、
私はやはりアニメーションそのものに興味があった。

しかも今日の講座の題名が
『社会批評のメディアとしてのアニメーション:チャンネル4の歴史』だったから、
「社会批評としての」ってところにものすごく興味しんしんだった。



今日見せていただけたのが、
1 Dreamless Sleep (David Anderson 1986)
2 Street of Crocodiles (Quay Brothers 1986)
3 Creature Comforts (Nick Park 1989)
4 Death and the Mother (Ruth Lingford 1997)
5 A is for Autism (Tim Webb 1992)
6 The Man with the Beautiful Eyes (Jonathan Hodgson 2000)
7 City Paradise (Gaelle Denis 2004)

アニメーションは「感覚の表現」としてものすごく優れているなというのは前からあったけど、
社会批評としても優れているなあと思った。
暴力的でなくユーモアがあり、穏やかな手段として。
なんて民主的な手段だろうなあ。

個人的には、5番目の「A is for Autism」(日本名:「じ」は自閉症のじ)に感銘を受けた。
自閉症特有の感覚をアニメーションとして表現している作品。
自閉症の子どもの作品とアニメーターの技術が結集して、素晴らしい作品になっていたし、
なかなか一般的には理解されない自閉症特有の感じ方がわかりやすく表現されている。

6番目の「The Man with the Beautiful Eyes」は、
近所の不思議な屋敷に住む男の話。
子どもたちはそこには絶対に近寄るな!と親達から言われているけど、
当然、子どもたちは好奇心で近づく。そして一度だけ、住人である男に会う。
ウイスキーの瓶を片手に、酔っぱらった男が、
「楽しく生きてるかい!」みたいなことを子どもたちに行って家の中へ戻ってしまう。
ものすごく目が美しい男。
子どもたちはもう一度会いたくて、家の周りをくる日もくる日もうろつくけど会えない。
そしてある日、
その屋敷は、周囲の竹やぶごと丸焼けになってしまうのだ。

子ども達は思う。

これは、綺麗な目になれなかった大人たちが、
彼を妬んで全て燃やしてしまったのだ、と。
僕らには自由はない、
将来、僕らは死んだ目して生きる親達のように「死ぬ」しかないのだ、と。

その場面の表現が怖かった。


どの短編アニメーションも素晴らしかった。
時間がなくて、2番目の Street of Crocodilesと4番目のDeath and the Motherは
ダイジェストでしか見られなかったのが残念。
どれも心に突き刺さってきた。
アニメーションってあらためてすごいパワーだ。。

最後の質疑応答では、
研究者の方々や留学生の方が質問していらっしゃった。
専門家の方と学生がほとんどだったみたいだけど、
公開講座で、しかも無料でこんな素晴らしい講座を開いてくれてるなんて・・・。
帰り道はお腹ペコペコだったけど、気持ちはとても高揚してた。



今後も参加できるよう、案内を届けてくださるように登録。
自分でも作ってみたいなと不敵にも思ってしまった、素敵な講座でした。