しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

風に揺れる

2014-03-21 23:49:43 | 日記
三連休初日は、美術部3年生の追い出し会。
もう卒業はしているけど、部活としての恒例行事で、1、2年生が工夫を凝らして卒業生をもてなす。

カレーとサラダ、手作りお菓子とパフェと、ゲーム大会、そして部長のギター演奏。
朝9:00から1、2年生と共に家庭科室を借りてカレーの下ごしらえ。
34合もお米を炊いたり、大量の野菜を切ったり。

2年生たちがテキパキと仕事している様子から、すっかり安心していたら、
お肉とたまねぎは炒めているのに、人参とジャガイモが置きっぱなし。
油断してたよ・・・・。

「これ、どうするの?炒めないの???」
と2年生に聞くと、
「え!炒めるんですか!?」とのこと・・・・。
しかも、固い野菜であるジャガイモと人参から炒めるんじゃないかい??

生徒たちは、「水を入れてから人参とジャガイモ入れるんだとばかり思ってました~!!」と。
そして、水の量をはからずに入れる・・・。

カレールー1箱につき1000mlって箱にも書いてあるのに、全く見てない。
なので、6つのお鍋のうち2つがシャバシャバのスープカレー状態になってしまう。

3年生にこれはまずい!と思ったので、余ったジャガイモを投入。
そして、他のカレーと合体させて火を通し続けてかき混ぜ続けて1時間ほど。
何とかいい感じになった。
終わりよければ全て良し・・・・ってことで・・・・味も普通にカレーだったし・・。



2年生、なかなかしっかりしてると思ってたけど、簡単なカレーですらこういう状況なので、
家でもあまりお手伝いをしていないと見た。
しかも野菜の屑などをそこらへんに散らかしまわっていた。

調理が終わってから卒業生がやってくる12時までの間に、生徒とともに生ゴミを拾って片付け、
ゴミの仕分けをし、シンク周りの掃除や調理道具などを洗った。


12時になって宴会?が始まり、
食べ終わったカレー皿やサラダの入っていた器が大量に家庭科室に戻ってきたので、
生徒たちがゲーム大会で盛り上がっている間に、
副顧問の先生とおしゃべりしながら全部洗ってしまった。

副顧問の先生は国語科の先生で、
今年3年生担任だったので忙しくてほとんど部活には出なかったけど、
ご自身は中・高校時代はずっと美術部員で、本格的に絵を描いていた人だ。

国内外の美術館にもよく行っていて、とても見識が広いし、話も面白い。
学校の人事ことや、プライベートのことなど、
普段は忙しくてゆっくり話せないようなことを、
大量の洗いものを片付けた後、2人で家庭科室のイスに座って話し込む。

昼過ぎからは、生徒達は美術室で大宴会を繰り広げているので、家庭科室は私たちのみ。
美味しいコーヒーでも淹れてれば、完全に喫茶店状態のくつろぎようだった。
女性2人の午後ののんびりおしゃべりって、こんなにも楽しいのか~・・・・。

どさくさに紛れてコーヒー淹れちゃえば良かったな。


話の成り行きで、今度、鎌倉へ遊びにいきましょうという話になる。
4月からまた忙しい日々が始まるので叶うかどうかわからないけど、叶うといいな。


カレールーはたくさん残ったので、現在、家庭科室の冷蔵庫の中に鎮座している。
しかしご飯がない、炊かないと。





そういえば引っ越しして、なんだか世界観が変わった。
住んでいる街は同じなんだけど、
家の広さとか快適さとかで人生の見え方も変わるらしい。

仕事以外の自分の人生も日々大事にしようと思えるし、
仕事一辺倒だった自分の生活パターンを見直したいと思うようになった。
また、不用意に物を買わないようにしようとするようにもなった。
引っ越しのときに、散々、物を捨てたから。


以前は部屋が狭くて置けなかったダイニングテーブルと素敵なチェア、
家具を調べながら、こんな風に暮らしたいと思いめぐらす。
最近の趣味は「部屋作り」だ。
ただし長く使えるものを、とかあまりにいろいろ考えすぎて、どれにするかがなかなか決まらない。
結局まだ何も買えてないけど、でもそんな試行錯誤も悪くないと思う。



もっと、自分を大切にするか。
やっぱり仕事に「ご奉公」するか。
この2つの間で、今ふらふらと揺れている。

来年度も、市の研究員の依頼が来た。
依頼は嬉しいことよと管理職は言う。でも私にとっては、そんなに簡単じゃない。
むしろ向こうが、途中で疲労から難聴になっちゃった私を見限ってくれた方が気が楽だった。


今年度、これを引き受けたことでものすごく自分の勉強にはなったけど、
私生活はかなり犠牲になった。出張も増えた。
そして例の突発性難聴にもなった。


自分の能力を超えてしまっているのではないか、
本当にやりたいこととは違うのではないか、とかいろいろ思い悩んで、
まだ結論が出ていない。

一体どこに着地点を見つければいいんだろう。
中途半端になってしまうのが嫌で、一生懸命やってきたけど、
迷っていること自体が中途半端だなあと自己嫌悪。


いろんなことを諦めてしまえるほど老成してもいないけど、
突っ走れるほど若くもないという、この中途半端さ。
なので鬱々としていたら、先日の補習中、生徒に、

先生、なんか最近笑ってない、

と言われて焦る。確かに、笑ってないかも。




引っ越して約2週間、まだ前のところに帰りそうになるときがある。
今日も実は間違えて、曲がるはずのところを曲がらずにまっすく行っていた。
途中で、あ、と思い、引き返す。



帰り道が好きだ。
真っ暗な道、ぽつんと赤提灯が風に揺れてる光景に、心癒される。

こんなふうに、揺れながらも一隅を照らす存在であれたらと、ふと思う。

















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