しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

強烈な一日

2012-06-20 21:56:36 | 日記
風がまだ強い。

今日は蒸し暑い一日だった。
そして生徒達にとっては、人生の記憶に残る衝撃的な一日だったはず。
今日の人権特設授業は凄かった。
混乱を避けるために直前まで生徒・保護者にさえも内緒にされていたゲストは、
日本、いや世界でも有名なある人物。
テレビカメラまで入って、
その人物が姿を見せたときの生徒の興奮の仕様といったらなかった。
しかし、よく呼んでこれたものだなあ・・・・。

14:00から出張で学校を出る予定だったんだけども、
ちょっとくらい遅刻してもいいやーと(役員会だから・・)、
ギリギリの14:20まで学校にいて、人権特設授業を聴いていた。
うちの校長先生の学校経営基本方針の1つに、
「キラキラ光る大人との出会いの機会をたくさん作る」
というのがあって、その一環。
子どもの目がキラキラしてたから、この取り組みはかなり有効だと思われる。

役員会のあと、横浜美術館の子どものアトリエで美術科の研究会。
今日は建築の鑑賞課題の紹介だったのでちょっと楽しみだった。
サクラダファミリアと平等院鳳凰堂を並列に並べて鑑賞していく課題。
発表者の先生が、実際にバルセロナと京都まで出向いて撮影してきた写真をもとに
授業は進む。
建物の美しさを伝えたい、という先生の熱意が伝わってくる。
この授業の着地点はどこに持って来るのだろう、というのが、
私の一番の興味だったのだけど、
結局、まとめがあまりなかったのが残念と言えば残念だった。
綺麗だね!で終わってしまった感が強かった。
石の建物と木の建物の差、その差がどこから来るのか、とか、
そういうのもやって欲しかった。
んー、でも「美しさ」を新しく生徒たちが「発見」できればそれでいいのか・・。
やっぱり鑑賞って難しい。

その後、横浜美術館の夏の子どもフェスタの打ち合わせ。
今年の夏は、これでティーチャーズサポーターというのをやる予定。
要は美術館で子どもたちに絵の解説をしたり、感想を引き出したりする、
鑑賞教育の一環を担う。
4年前から横浜美術館では行われていて、
昨年から横浜市の美術科教諭とも連携して行われている取り組み。
奈良美智さんの企画展もあるし、うちの部活の子たちも連れて行く。
8月の予定の半分は、これで埋まりそうだ。

数年前。
同じく横浜美術館で行われた森村泰昌さんの企画展で
ボランティアスタッフをやったことがある。
結構、回数入っていたので、毎日のように仕事の合間に作品を観ることができた。

で、最終日近くの閉館後、スタッフ3人、音声案内の機械の後片付けをしていると、
美術館の方が来て、「ラッキーだったわね!」と私たちにささやいた。見ると・・・。

森村泰昌さんご本人登場!!!の現場に遭遇することができたのだった。

お友達をご招待するためにいらっしゃったのだときいた。小柄だけど、
上品な白いオーラをまとっているように見えた。

で、その「お友達」というのが、またすごかった。

私たちの年齢の女性なら一度は資生堂のCMでみたことのある、
モデルの山口小夜子さんだったのだ。

あまりの美しさに息を飲んだ。名前の通り、夜の妖精みたいだなと思った。。。
ダブルパンチの驚きで、口を開けていた私を見て、
山口さんは確かにくすっと笑った。もうドキドキした。

なんとほぼその2週間後、山口小夜子さんは、肺炎でこの世を去ったことが報じられたのだった。
それにもかなり驚いた、と同時に、妖精の世界へ還られたんだなあと思った。


向こうにとっては人ごみの1粒でしかない私だけど、
私の心には、くっきりと跡が残る。この存在感の凄まじさ。


何かをやり遂げた人たちの存在感の強烈さをひしひし感じ、思い出した一日でした。。。。

















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