<電磁波測定報告>
◇ 携帯電話基地局に囲まれるマンションで高い高周波を計測
◆ 3方向の同じ高さに携帯基地局
高層化が進む東京の都心。そしてその建物の上部を見ると、携帯電話のアンテナが付属しているのがよく見られます。今回測定について報告するのは、そんな都心のマンションです。
他にも同じような問題があったので、マンションの問題点と対応法をあわせて紹介します。このマンションの場合、近くのビルに携帯電話基地局があり、そこからの高周波の影響についての相談と測定です。
今回測定したマンションは大きな通りに面した15階建てで、マンションの3方面に窓があり、そのいずれからも携帯基地局が見えます。
その内の1つの窓からは基地局が2つ見え、うち1つが至近距離にありました。さらにアンテナの高さも窓の真正面という状態です。
測定をする前に少しお話をしていたのですが、依頼された方も、そして測定者である自分も頭が痛くなり、直接基地局が見えない部屋に一時避難しました。
一時期ここに住んでいたそうですが、体調が悪くなり住むのをやめたそうです。数値の高いところは2.96~3.17V/mで、本来外からの影響を受けにくいトイレでも0.89~1.03V/m、どこに行っても1.5V/m前後なのです。
ここには現在住んでいないので、家電製品はありません。よって、それらの影響もまったくなく、外からの影響のみです。
ここ2~3年で測定した中で一番高い数値を示しました。筆者は数分で頭が痛くなったのですが、敏感な人はこの部屋では1日も過ごせないでしょう。しかし、こんな状態の部屋でも日本では問題ないことになるのです。
この部屋は特別のように思えますが、じつは今の東京をはじめとした都会では、特別な場所ではないのです。同じようなマンションがあり、同じような部屋があるのです。
◆ 直接携帯基地局が見えない場所を選択
さて、どうすればよいのでしょうか。
まず、周囲に携帯基地局がすぐ近くに見える場所は買わない、あるいは借りないことです。電磁波の対策について、基本は発生源から離れることです。
しかしながら、都市の場合ほ携帯基地局が多くあるので、高周波の影響はゼロにすることは難しいと考えられます。ただ、室内に外からと中の電磁波の影響をゼロにする部屋を1つでもつくり、そこを避難場所にする方法があります。
どうしても携帯基地局が周辺にある場合は、できるだけ距離があり、そして基地局が直接見えない場所を選沢しましょう。携帯基地局からの高周波は直進牲が強いので、見えないと軽減できる傾向があります。
また、木造よりコンクリートを選びましょう。外からの影響を抑えつつ、家の中の電化製品も減らし、使うとき以外はコンセントから抜き、余計な電磁波の影響を受けないようにしましょう。
携帯電話基地局からの高周波を軽減するには、シールドカーテンをする方法もありますが、室内に高周波を発生するものがあると、逆に室内の高周波が強くなる可能性もあります。シールドカーテンをするときには注意が必要です。
これだけ電化した社会では対応もさらに難しくなるかもしれません。
(報告・鮎川哲也)
『電磁波研ニュース』(No.71 2011/7/31)
◇ 携帯電話基地局に囲まれるマンションで高い高周波を計測
東京都・品川区・Kさん宅 2011年6月測定
◆ 3方向の同じ高さに携帯基地局
高層化が進む東京の都心。そしてその建物の上部を見ると、携帯電話のアンテナが付属しているのがよく見られます。今回測定について報告するのは、そんな都心のマンションです。
他にも同じような問題があったので、マンションの問題点と対応法をあわせて紹介します。このマンションの場合、近くのビルに携帯電話基地局があり、そこからの高周波の影響についての相談と測定です。
今回測定したマンションは大きな通りに面した15階建てで、マンションの3方面に窓があり、そのいずれからも携帯基地局が見えます。
その内の1つの窓からは基地局が2つ見え、うち1つが至近距離にありました。さらにアンテナの高さも窓の真正面という状態です。
測定をする前に少しお話をしていたのですが、依頼された方も、そして測定者である自分も頭が痛くなり、直接基地局が見えない部屋に一時避難しました。
一時期ここに住んでいたそうですが、体調が悪くなり住むのをやめたそうです。数値の高いところは2.96~3.17V/mで、本来外からの影響を受けにくいトイレでも0.89~1.03V/m、どこに行っても1.5V/m前後なのです。
ここには現在住んでいないので、家電製品はありません。よって、それらの影響もまったくなく、外からの影響のみです。
ここ2~3年で測定した中で一番高い数値を示しました。筆者は数分で頭が痛くなったのですが、敏感な人はこの部屋では1日も過ごせないでしょう。しかし、こんな状態の部屋でも日本では問題ないことになるのです。
この部屋は特別のように思えますが、じつは今の東京をはじめとした都会では、特別な場所ではないのです。同じようなマンションがあり、同じような部屋があるのです。
◆ 直接携帯基地局が見えない場所を選択
さて、どうすればよいのでしょうか。
まず、周囲に携帯基地局がすぐ近くに見える場所は買わない、あるいは借りないことです。電磁波の対策について、基本は発生源から離れることです。
しかしながら、都市の場合ほ携帯基地局が多くあるので、高周波の影響はゼロにすることは難しいと考えられます。ただ、室内に外からと中の電磁波の影響をゼロにする部屋を1つでもつくり、そこを避難場所にする方法があります。
どうしても携帯基地局が周辺にある場合は、できるだけ距離があり、そして基地局が直接見えない場所を選沢しましょう。携帯基地局からの高周波は直進牲が強いので、見えないと軽減できる傾向があります。
また、木造よりコンクリートを選びましょう。外からの影響を抑えつつ、家の中の電化製品も減らし、使うとき以外はコンセントから抜き、余計な電磁波の影響を受けないようにしましょう。
携帯電話基地局からの高周波を軽減するには、シールドカーテンをする方法もありますが、室内に高周波を発生するものがあると、逆に室内の高周波が強くなる可能性もあります。シールドカーテンをするときには注意が必要です。
これだけ電化した社会では対応もさらに難しくなるかもしれません。
(報告・鮎川哲也)
『電磁波研ニュース』(No.71 2011/7/31)
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