◆ 「草津町の名誉」は「町長の名誉」の半分!? スラップ１、２訴訟
皆さま
こんにちは。増田です。これは「新井祥子元草津町議を支援する会」事務局としてお知らせしています。重複・超長文、ご容赦を!
●スラップ１
黒岩信忠・草津町町長が本年３月３１日付で、添付２０２１年６月議会に提出した１４２名の請願代表者の私と、紹介議員の中澤康治議員を『草津町の名誉』を棄損した」として、町民の税金で「原告 草津町」として二人で「賠償１１００万円を草津町に支払え」などと、イヤガラセ・恫喝以外の何物でもないスラップ１訴訟を仕掛けてきたことはご報告しました。
理由は請願に「『セカンドレイプの町・草津』という言葉を必要以上に使っているから「草津町に対する名誉棄損」でした。「必要以下か」「必要以上か」は、町長さんが決められるようです！？
でも、私はスラップ１の訴状案を議会に提案した町長さんと、賛成した中澤康治議員以外の全員の議員さんたちは日本語読解力が不足しているのではないか、と思います。
当該請願は
① 町長から性被害を受けたと公表したことで新井祥子町議（当時）がリコールされたことに対して、黒岩卓議長が「圧倒的多数で新井氏の発言はうそという審判を町民が下した」と公言したので「性被害の有無は多数決では決まらない」と訂正すること。
② 黒岩卓議長は新井さんに添付２０２１年１月２１日付配達証明で「２月２５日までに町長を告訴しろ、しなければ、お前の性被害はウソだと公表するぞ」という趣旨の「通知書」を送りました。
「これぞ、ザ・セカンドレイプ」の見本で…とまでは書いてませんけど(笑)…こういうことをするから「セカンドレイプの町・草津」と言われてしまうので、そう言われたくなかったら、この通知書は誤りだと認めて謝りなさい！という趣旨のものです。
弁護士さんによりますと「自治体の名誉棄損」が成立するにはその自治体「全体」や自治体「住民全員」に対するものである必要がある、と判例で確立しているそうです。そりゃ、そうですよね…普通に日本語読解力を有していれば、この請願は議長の言動…付随して町長の言動…を問題にするものであって、「草津町全体」とか「草津町民全体」とは、全く無関係であることは読みとれるはずなんですけど…
それで、中澤議員が、この草津町を原告とする訴訟案（第３号議案）が「どのように意思決定されたか、過程の分かる起案から決定に至る全ての文書」の開示請求をしましたら、回答は「口頭による打ち合わせによって事務手続き（議案上程）したので不存在」ですと!?
なんとまぁ…町民の血税を使うというのに、全て口頭で、文書は一枚も残さないというハチャメチャのいい加減さ(笑)…その町民の税金には新井さんや中澤さんの支払った血税が含まれているんですけど…そういえば、増田サンだって、草津町に行ったときは消費税、支払ってますし…
おおかた、町長さんが町の顧問弁護士に「訴状、作ってよ」と口頭で頼み、弁護士が作った訴状案を議会事務局に「第３号議案として出してね」ということだったのではないかと…
●スラップ２
その後、町長さんは本年３月１５日の議会で中澤議員の一般質問への回答の中で「今度は、黒岩信忠個人が原告として増田、中澤、新井を訴えてやるからな、楽しみにしとけ」というような発言をしました。
本当に公私の区別のつけられない町長さんです。個人のカネでやるなら、それは私的なものですから、議会で言うようなことじゃないでしょう。また、自分のカネでやるなら、町民のカネを使い「草津町」を騙って裁判することはやめたらどうかしら? と思いますけど…。
さて、スラップ２は「新井祥子元草津町議を支援する会」通信の中の片言隻句に言いがかりをつけてくるんだろうなぁ」と想定していましたが…届いた訴状を開けてビックリ！ 同じ６月請願の文言が「自分に対する名誉棄損だから、３人で２２００万円、払え」!? って…。
「草津町（約６千人）の名誉」が「草津町の町長１人」の半分で、いいのかっ？(笑)…どういう計算なんだか…「草津町」半額セール？(笑)…
同じ文書が「草津町町長の名誉を侵害」し「草津町の名誉を侵害」!? 一粒で二度おいしい…もう死語？(笑)…を狙って、二度、泥水をすすることになるんじゃないかと思うんですが…
では、どこが町長個人に対する名誉棄損かというと
①「町長が『新井氏に告訴を強要した』と書いている。」←書いてません。書いてるのは通知書で「議長が告訴を強要した」ということです。
②「町長について『性被害者の実態について極度の無知』と書いている」←書いてません。主語は「通知書」ですから、議長について、です。
③「町長が『告訴できてない全ての性被害女性に対し「嘘吐きだ」とセカンドレイプした』と書いている。」←書いてません。書いてるのは通知書のことですから、主語は議長です。
④町長の言動こそが「セカンドレイプの町・草津」の汚名を拡散せしむることに大いに貢献している、と書いている。←正確に書くと「町長＆町議会議長の言動こそが『セカンドレイプの町・草津』の汚名を拡散せしむることに大いに貢献している」です。
そして、請願書には、町長の言葉として具体的に「黒岩忠信町長の持論である、新井氏が町長を刑事告訴をしないのは『新井祥子が100％嘘を言っている証拠である』（町民の皆様へ 令和2年9月12日）」をあげています。
「本当に性被害を受けたなら、被害者は１００％、告訴すると決まっていて、告訴しないで『性被害を受けた』と主張するものは１００％嘘を言っている証拠」なんて、性被害を受けた人たちの実情、心理を考えれば、常識としてあり得ない！と分かるでしょうに…。
つまり、町長さんの日本語読解能力にはすごく問題があります。
①～③は主語は「通知書」作成者である議長の言動です。
もしかしたら、この通知書は町長さんが書いて議長は名前を書いただけなので、この請願書を読んで直ぐに「これは、み～んな、オレのことじゃないかっ」と思われたんでしょうかねぇ？
しっかし、半額セール＆日本語読解力よりも何よりも、ずっこけてしまうのは新井さんに対する言いがかり…全く、この言葉以外に出てきません(笑)…です。
この請願書によって、どのように新井さんが「町長の名誉」を棄損したか? それは、
①新井被告は、被告増田が『新井祥子元草津町議を支援する会』の活動をしていることを承知しており、かつWebページ上で本件請願を公開して請願者を募っていたことを認識しつつ、これを容認した。
②被告新井は、本件請願書が受理され、被告中澤が議場で朗読することについても、これを容認していた。
③以上の通り、被告新井は、被告増田及び被告中澤による、原告（町長）に対する名誉棄損の不法行為を幇助していた。
したがって、幇助した者として共同不法責任を負う。」って!?…
よくまぁ、こんなことを訴状に書いて弁護士さん…群馬弁護士会会長してらっしゃいます…恥ずかしくないことですよねぇ…
新井さん以外に「増田が『新井祥子元草津町議を支援する会』の活動をしていることを承知しており、かつWebページ上で本件請願を公開して請願者を募っていたことを認識しつつ、これを容認した」人、「本件請願書が受理され、被告中澤が議場で朗読することについても、これを容認していた。」人は請願署名者１４１人はもちろんのこと、それ以外にもたくさんいますよ!
それに、何より、「幇助」って…Wikiには「刑法において、実行行為以外の行為で正犯の実行行為を容易にする行為一般を指す。」とあります。民法でも使います…その「行為」があって、初めて「幇助した」と言えるものです。
新井さんは何もしてません。請願書の「※」（注）に書いている通り「草津町民の方には、新井氏に対する町当局＆議会を挙げた誹謗中傷セカンドレイプの酷薄さにより断念いただいたため」草津町民である新井さんは請願書に署名さえもしていないのです。
新井さんに限っては、私と中澤康治議員に取りすがり(笑)「お願いですから、こんな請願を出すのは、やめてくださ～い」と泣きつかねばならない義務があった、と町長さんは主張しているんですよねぇ…。
でも、新井さんがこの請願に対してどんな態度をとろうが、それは新井さんの全くの自由で、町長さんから論難されるいわれは全くありません。
だいたい「原告（町長）に対する名誉棄損の不法行為を幇助した」といったって、それが不法行為かどうかを判断するのは裁判官です。どうしても新井さんを被告にしたければ、期待通りの判決が出てから被告にすれば良かったんでは? もしかしたら、期待通りの判決は出ないだろうから、とにかく、最初から被告に入れてイヤガラセしてやろう…というところでしょうか…。
この２つの訴訟は、本当に何から何まで、イヤガラセ・恫喝のスラップ訴訟以外の何ものでもありません！
数えてみますと、新井さんは最初の総額４千万円だかのスラップ１と、この訴訟の２２００万円のスラップ２…私は「草津町」を騙った１１００万円のスラップ１と、この訴訟の２２００万円のスラップ２…
町長の政敵であり「新井祥子元草津町議を支援する会」会長である中澤議員に至っては、最初の新井さんとの共同被告（これは電子書籍のライターを入れ３人が被告）の４千万円だかのスラップ１、「草津町」を騙った１１００万円のスラップ２、そして、この２２００万円の訴訟のスラップ３…。
こういう人物を草津町の首長にしておいて大丈夫でしょうか…
