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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

◆ 明けない夜はない(234)

2024年02月09日 | 「日の丸・君が代」強制反対

 ◆ <深刻な教員不足を解消するには>

<転送歓迎>(重複ご容赦)・「新芽ML」・「ひのきみ全国ネット」・「戦争をさせない杉並1000人委員会」・「杉並コモンズ」の渡部です。
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 全国的に教員不足が叫ばれている。
 全日本教職員組合が行った調査では、全国の公立の小中学校や高校で、2023年10月時点で少なくとも3000人余りの不足が出ているという。
 理由は、

病気による休職が510人
産休や育休が441人
途中退職が110人

 などとなっている。

 また、それを反映しているのが教員採用試験の倍率低下だ。
 東京都では2024年度の教員採用試験の倍率は、小学校で1.1倍、小中高と特別支援学校を合わせた全体で1.6倍で、いずれも過去最低だった。
 しかも東京では、新規採用しても、2022年度正規採用した新任教諭の4.4%が離職し、過去10年間で最高になった。このうち4割が精神的な不調だという。

 これほど教員不足が深刻で教育崩壊が起きつつあるのに、その原因がこの間進められてきた反動的な教育政策と教員政策に最大の原因があることはほとんど語られない。
 (その原因の根もとにあるのは「日の丸・君が代の」強制と、「愛国心」と「教育振興基本計画」を盛り込んだ改悪教育基本法である)

 語られるのはあくまでもそれを前提とした対処法ばかりである。
 こういう状況に対し、私の属する「都教委包囲首都圏ネット」では、2月26日に都教委要請をすることになった。
 その要請文には以下のようなことが述べてある。

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 「日の丸・君が代」強制、職階制度、業績評価が東京都の公教育を破壊したので、これらは総てやめてください。

 都教委は2003年10月23日、いわゆる「日の丸・君が代」強制の「10・23通達」を出した。そして翌年の4月、鳥海巌教育委員は「この国旗・国歌問題、100%やるようにと言っている・・・がん細胞を少しでも残すと、またすぐ増殖してくる」と述べ、処分を背景に「日の丸・君が代」を徹底的に強制しました。

 またそれと同時に、職員会議での挙手・採決禁止、6段階にもわたる職階制度、さらに業績評価の徹底により、教員管理の徹底を強めました。

 あれから20年余り、東京の公教育はよくなりましたか。もしよくなったのであれば、教員たちは意欲を持ち働き、採用試験の倍率も上がるでしょう。しかし、実際はその反対です。

 教員たちは上から次々に押し付けられてくる仕事に、反対の声も挙げられず、業績評価で競わされ、過重労働に苦しめられ、長時間労働をしてもそれに見合った超過勤務手当は出ない。
 当然、精神的な病休者も増え、その結果採用試験の倍率もどんどん落ち込んできました。そして現在では、多くの学校で教員不足が深刻化するに至っています。
 そうなれば、現場教員の負担はますます増加し、退職者も増えるという悪循環に陥っています。一言で言えば教育崩壊です。

 この問題は現在大きく取り上げられていますが、その原因は追及されず、対処法にだけ光が当てられています。
 しかし、このような状況にした原因は上記のような教員政策にあることは明白です。その結果、若い人たちにとって今の教育現場は自分を生かせる魅力的な場ではなくなっているのです。

 したがって、その最大の原因は「10・23通達」前後の都教委の教育政策にあると言わざるを得ません。それなのに、都教委はそれを反省することもなく、引き続きトップダウンで様々なことを強制してきています。
 最近では学習指導要領にもない「オリンピック・パラリンピック教育」と「学校観戦」や、「英語スピーキングテスト」などが挙げられます。
 しかも、前者では逮捕者も出す誘致や談合をめぐる問題がありました。
 また後者では無責任にも民間企業に丸投げするといった問題があります。

 ですから、」私たちはこうした経過と現状を踏まえ、以下のような要請をするものです。

1、東京都の公教育の破壊の第一の原因となった「10・23通達」を撤回すること

2、それによってなされた処分をすべて取り消すこと

3、教職員の職階制度を廃止し、主任制以前の民主的で風通しの良い職場に戻すこと

4、教職員集団をバラバラにし、競争を煽り長時間労働を助長する、業績評価を廃止すること

5、業者丸投げで、無責任で問題の多い英語スピーキングテストを中止すること

 これ以上教育崩壊を進めないために、現場教職員の悲痛な声も代弁し、強く、強く要請します。

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 ここに述べたようなことが根本的に解消されない限り、どのような対処法をしても深刻な教員不足は解消しないだろう。

 私たちは、2月12日に2024年「2・12総決起集会」(第20回)を開くが、そこでの行動提起で、2月26日の「都教委要請行動」(15:30都庁第1庁舎前集合、16:00第2庁舎の都教委要請)を提起する。
 多くの皆さんが、参加されることを訴える。

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 ☆ 2024年『2・12総決起集会』のご案内

メインテーマ 
 ・今こそ反戦・平和の運動を教育と社会に
 ・「日の丸・君が代」強制反対
 ・「10・23通達」処分撤回

日時:2024年2月12日(月)13:15開場 13:30開会
場所:文京区民センター・3A

講演:大内裕和さん(武蔵大学教授)
 演題「21世紀ファシズムと戦争にどう立ち向かうのか」
発言:おもに現場から(7人を予定)

当日の資料代:500円
賛同金(個人1000円、団体2000円。
   振込先・ゆうちょ 00100-2-611187)
主催:都教委包囲・首都圏ネット

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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
     http://houinet.blogspot.jp/
千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
       http://hinokimitcb.web.fc2.com/
「ひのきみ全国ネット」のウェブサイト
       http://hinokimi.web.fc2.com/


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