わがままZyZyの徒然日記

ペットロスから抜けられない爺が日々の出来事や想いを書いてます
ほぼはちゅ達時々マリノスたまに音楽医薬世の中のこと

続・マイナーなこと多し

2023-09-06 19:33:11 | 音楽のこと
昨日、「指揮者なんて誰がやっても同じじゃね?」 ってテーマで書いた記事はオーケストラの演奏が中心だったんだけど、その流れで、今日はコーラスを題材にしてもう少し書いてみようと思う。

題材にする曲は高田三郎の「水のいのち」の男声合唱版。

もう一つは、小林研一郎が指揮した、早稲田大学グリークラブOB会の演奏。 

両方聞いていただければおわかりのように、違いは歴然。この曲は、言葉を語るように歌う部分が多いし、音楽的にも解釈の幅が広いから、指揮者や合唱団のカラーが出やすいと思う(そのためにはそれなりの技術も必要だけどw)。つまりいろいろな演奏ができるから違いも出やすい。慶應の方は、まあまあスタンダードな演奏(この言い方はあまり本意じゃないけど)っていう範疇かな。ただし、終曲「海よ」の最後のピアノを鳴らさずに第一曲の「雨」に戻ったのはちょっとびっくり。それも中間部を抜いて「静かにふりしきる雨」の部分だけ。海から天に昇った「水のいのち」が再び「ふりしきる雨」に戻るって、さすが畑中亮輔だなと感心。もちろんこれはスタンダードの範疇を大きくはみ出してるけどw。
そして、早稲田の方は、最初からいかにもコバケンっていう感じの演奏www。スタンダードの範疇は相当超えてるかなw。この曲は普通に歌っても、指揮するのも指揮に合わせるのも大変だから、これだけコバケン節が炸裂すると歌う方は大変だったと思うし、それが随所に表れてるw。でも、多分、歌ってる方はめちゃくちゃ気持ちが良かったんじゃないかな~。

畑中亮輔と小林研一郎の演奏を比較するのもどうかと思ったけど、わかりやすいことはわかりやすいので、思ったことを書いてみた。いかがでしょうか?
儂個人的にはコバケンの指揮で歌いたいw。
ちなみに、儂、小林先生の方の第三曲「川」の「よどむふち」の出だしを聴く度に笑ってしまう。いや、決して悪い意味じゃなくて。あの指揮で歌い出すのはかなりの勇気がいるだろうなと思うw。でも、そこがまたいいな~。

ついでに、これは作曲自身が指揮した演奏。合唱は神戸中央合唱団。ただし混声版で、第一曲「雨」と第三曲「川」のみ。
混声版なので音色や響きが全く違うけど、前2つの演奏のいずれとも明らかに違う。そして作曲者自身の指揮が一番かと言うと、これまた必ずしもそうとも言えない不思議w。

と、昨日よりももっとマイナーなことを書いてしまったけど、ね、指揮者って仕事してるんですよw。

【ぼあちゃん】
2020年9月6日の3枚。



【はちゅメモ】
9月5日(火)
まあまあいろいろ気になることはあったけど、特別心配っていうほどのことはなかった。

きょろちゃん@1:43 P.M.
一度出て来たんだけどほとんど寝てる? この後、またすぐに引っ込んだ。


きょろちゃん@5:41 P.M.
やっと目が覚めて「出して~」。

この後、別荘に出て来て今日も冒険。

きょろちゃんとらぷちゃんのことは先の記事に書いた通り。2人(2トカゲ)ともあれだけ冒険できたんだから元気なんだろう。
ただ、きょろちゃんはケージから出て来るのが遅かったし、またちょっとおかし気な尿酸を出してた。らぷちゃんは落下事故の影響をもう少し見ないとダメだな。しおちゃんはまったく出て来ず。どうしたのかな? オリハちゃんはとりあえずあの時以来下痢はしてないみたい。あまり変わらずかなとは思うんだけど、今日はまたちょっと鳴いてた。



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マイナーなこと多し

2023-09-05 18:31:37 | 音楽のこと
今朝起きて来たらいいお天気。でも、「なんだこの蒸し暑さは」と思った。部屋の温度は29.5℃で湿度は67%。夜は窓を閉めてるから、朝はどうしてもこうなる。実際、ベランダのガラス戸を開けたら、1時間後には湿度は60%まで下がった。もっとも気温が30℃になったから、そのせいもあるかw。ゲッコー達にはちょうどいいかも。ぼあちゃんがいたら湿度が高過ぎだけど、明日からはもみじがお泊りの予定で、またずっと雨予想だから、湿度がヤバいかも。エアコンだけじゃなくて除湿機も出番になるかな?

昨日はクラシック音楽の日だったらしい。って、9月4日だから?www そう言えばブルックナーの誕生日でもあったとか。 
で、このブログ、爬虫類とかJリーグとかマイナーなこと(※)ばかり書いてて申し訳ないんですけどw、YouTubeでちょっとおもしろいものを見つけた(名前や写真が微妙に間違ってるけどw)。
「指揮者なんて誰がやっても同じじゃね?」
普段あまりクラシックを聴いてない方って、こう思ってる方が多いんじゃないのかな。実際、儂もちゃんとクラシックを聴き始めるまでは、「指揮者って何してんの?」、「みんな指揮者なんか見てないじゃん」なんて思ってたw。
オーケストラの演奏って、実際、同じ曲でも指揮者が違えばこれだけ変わっちゃうんです。この動画は各曲のごく一部だけを取り出してるから、特にテンポの違いだけが際立っちゃうかもしれない。でも、特に交響曲や組曲のような場合、全曲を通して、テンポや強弱はもちろん、響きや音色等の違いで、受ける印象とかがかなり違ってくる。儂自身、コーラスで歌ってた時も、歌いやすい指揮者歌いにくい指揮者っていた(歌えないっていうのもw)し、さらに、指揮者に引っ張られて(乗せられて?w)、「え、こんな声出せるの!?スゲーな自分!」って思ったことが何度もあるんですわ。楽器でも声でも、アンサンブルをやってれば、一度や二度はそういう経験ってあるんじゃないでしょうかね。
(※:⚽はマイナーじゃないかもしれないけどJリーグはかなりマイナーw)

【ぼあちゃん】
2020年9月5日の1枚。
iZooで買って来たフトアゴとツーショット。

【はちゅメモ】
9月4日(月)
相変わらずな1日だったかな。朝のことは昨日の日記に書いたし、きょろちゃんのことは先の記事に書いた通り。

きょろちゃん@4:45 P.M.
シェルターとペットシーツの間から出て来てケージ前面へ。コオロギを買って来てママがその整理をしてたので、もしかしたらそれに気づいてたのかも。

この子、別荘に出て来る時間が少しずつ遅くなってるかな。
しおちゃんが1日姿を見せなくて心配したけど、暗くなったら出て来てて別荘へ。オリハちゃんはケージ交換をしたのでいつも通りの警戒態勢。

きょろちゃん@8:32 P.M.
この頃からわりと「出れるかな・・・」だったな。

オリハちゃんは「コオロギ2匹食べて1匹追いかけて行った。」(byママ)。少しだけ💩もしてたみたいだし、ケージ交換の影響はそれほどでもなさそう。



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Opera Night

2023-04-06 11:23:11 | 音楽のこと
昨日、


の一つとして開催された、


という演奏会に行ってきた。

ブリン・ターフェルは、英国が誇る世界最高のバス・バリトン。ママはこの人の大ファン。儂も、大ファンと言うほどではないけれど、好きな歌手の一人。この人の声は本当に美しい。儂の好みで言うとちょっと甘過ぎると感じなくもないけど、この人のファンにとってはそこがたまらない魅力なのはとてもよくわかる。

そして、期待に違わず、いや期待以上の素晴らしい時間だった。
どれもみんな素晴らしかったけど、儂的にはやっぱり「ワルキューレ」の第3幕のフィナーレが最高だった。昨日はオペラの舞台じゃなくて、いわゆるコンサート形式。それでも、ブリン・ターフェルの姿を見て歌を聴いているだけで、ローゲの炎もブリュンヒルデも見えたよ!
これはYouTubeにあがってたブリン・ターフェルの同曲の演奏会形式の舞台。
Bryn Terfel : Wotan.
Lisa Gasteen : Brunnhilde.
The orchestra of the Royal Opera House, conducted by Antonio Pappano.
BBC Proms in 2005, the Royal Albert Hall.


彼はもちろんクラシックの歌手だけど、それだけではない超一級のエンターテイナーだということを、昨日改めて感じた。
ワーグナーの時、ヴェルディの時、ミュージカルナンバーの時、それぞれ声も歌い方も、そして舞台上での動きも違うのに、それらがすべて極々自然に出て来てる。それがとてもスゴイ。心底から歌が好き音楽が好きなんだなと思う。そしてそれを十二分に表現できるだけの音楽性と技術を併せ持つ。

儂に文章力があればもっともっといろいろ書けるのに、それができないのがとてももどかしい。でも、アンコールが終わったら、なんとスタンディングオベーション。これだけでも昨日の演奏の素晴らしさがお判りいただけるかな。
ただ、オケがちょっとだけ残念だった。ブリン・ターフェルが歌った曲はまあ良かった(ワーグナーはもっとうねりが欲しかったけどw)んだけど、オケだけの曲の時にもう少し「前に進む力」のようなものを感じられればと思った。サッカーの試合で言うと「ワクワク感」かなあw。

これ、昨日の会場の東京文化会館大ホールのエントランス。

若い頃は頻繁に通った場所。でも、最後にここに来たのは多分20年位前。普通は、歳とって余裕が出来たらこういう演奏会にも通うようになるのかもしれないけど、儂の場合は逆だなと思ったw。まあ仕事をしてた頃は時間的にも気持ち的にも余裕がなかった(マリノスのコアサポだったということも大きな要因w)し、仕事を辞めた後は、コロナだったりぼあちゃんがいたり、そういったことも関係はしてるかな。
これからはまた少し演奏会に行くかなと思ったけど、家に帰ってみたら、はちゅ達がみんなシェルターから出てて、「ご飯はどうなってるの?💢」な感じだったから、難しいかもw。
と言う訳で、はちゅ達の観察日誌昨日分もまだ書いてませんw。



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一柳慧

2022-10-09 11:25:48 | 音楽のこと
作曲家の一柳慧氏が亡くなった。

儂、氏の名前を聞くと、いわゆる「前衛音楽」、「実験音楽」の作曲家で、「偶然性」とか「不確定性」とかいう言葉が浮かんでくる。でも、儂が作曲家になりたいと思い始めた頃には、もうそうでもなくなってたはず。それでも「前衛音楽の作曲家」の印象が強いのは、初めて氏の名前を知り、楽譜(五線紙じゃなかったりしたw)を目にしたのが、一番“先鋭化”してた頃だったからなのかも。

どうでもいい話なんだけど、今から30年位前だったか、地下鉄の中でふと斜め前を見ると、見覚えのあるオジサンが座ってた。「あれ?誰だっけ?」と考えてたら、そのオジサン、次の駅が近づくと大きなスケッチブックのようなものを抱えて立ち上がり、ドアの方へ歩いて行った。儂、その瞬間「あ、一柳慧だ!」って思い出した。あのスケッチブックのようなものにはきっと楽譜が入ってたんだろうな。
例え少しの時間でも同じ空間を共有したのというのは、何かしらの縁があったということのなのかな。

1989年の尾高賞受賞作品の「ベルリン連詩」の第2楽章

NHK大河ドラマ「飛ぶが如く」のテーマ音楽も氏の作品。


ご冥福をお祈りいたします。

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5月以来の演奏会

2022-09-04 17:14:04 | 音楽のこと
今年の5月に、学生時代の友人がビオラを弾いてるアマチュアオケの演奏会に行ったんだけど、今日は、その彼が入ってる別のオケの演奏会に行ってきた。

このオケのHP。
ちなみに、オケの名前とか名誉桂冠指揮者の名前とか、儂、こういうの好きw。このチラシもクラシックの演奏会のものらしからぬデザイン。

5月の演奏会の時の日記にも書いたように、儂はアマチュアのオケの演奏はほぼ聴かないから加減がわからないんだけど、今回も少しだけ感想を書いてみようと思う。
ただし、最初に断っておくと、前回よりも少し厳し目の感想になるかもw。
その一番の理由は、多分、今回の2曲は前回の曲目とは比べものにならないほど、いろいろな演奏を何度も何度も聞いてるからw。
それと、団員の一人と知り合いとは言え、このオケとは無関係の一聴衆が感じたことを正直に書く方が、今後、少しは何かの役に立つんじゃないかとも思うしね。

演奏曲目は ↑ の通り、ブラームスの交響曲第1番と第2番。オケの人数的には50人程というところかな。ブラームスのシンフォニーでアマチュアということを考えると、弦楽器がもう少し欲しいところかな?と思った。

1番の出だしは想像してたよりもしっかりした音だなと思った。しかしテンポが速い。トスカニーニみたい?w まあこれは指揮者の問題だし好みもあるけど、儂はもう少しゆっくりめが好き。
その後、曲が進むにつれ、次第に粗が出て来たかなという感じに。
アマチュアなんで、どこまで求めていいものかわからないんだけど、弦楽器、特にバイオリンが、時々悲鳴になったり、弱音の細かいパッセージでバラバラとしてくるのが、ちょっと残念だった。
あと、ハーモニー。オケ全体のハーモニーもそうだけど、特に管楽器同士のハーモニーに、あとちょっとの音程の正確さ、そしてバランスがほしいなあと思った。これはアマチュアのコーラスでも頻繁に思うことだけど、要するに音が低かったり高かったりしてるということね。

これだと、2番はどうなるかなと思ってたら、その通りの感じだった。ただ、第一楽章の第二主題は予想以上に綺麗だったね。
もちろんそれだけじゃなくて、両曲とも随所に綺麗なところがあったんだけど、それがもう少し長続きしてくれると安心して聴けたのかなと思う。
一番残念だったのは、やっぱりイマイチ音程が合ってなくて、緩徐楽章なんかだとどうしてもそれが目立っちゃったことかな。ブラームスの管弦楽曲って、木管楽器(ホルン含む)の使い方に特徴があるように思うんだけど、そこで音程がずれると、うわ~って思っちゃうんだよねえ。
それと、「弦楽合奏付き吹奏楽」みたいに聞こえた時も何回かあったんだけど、これはやっぱり弦の数の問題なのかな。

そして、総じてテンポが速かったなー。それはいいとしても、ちょっとインテンポに過ぎない?というのが率直な感想。テンポの揺れが少なかったせいなのか、あるいはハーモニーのせいなのか、ブラームスの音楽の持つ“うねり”のようなものが欲しかったし、もう少し音楽に余裕みたいなものがあってもいいんじゃないかなあと感じたんだよねえ。まあ“うねり”なんていうのは、ない物ねだりなのかもしれないけどねえ。
それでも、1番は第1楽章と第4楽章の、そして2番は第4楽章の勢いと強奏で乗り切ったという感じだったから、両曲とも聴き終わった時にはそれなりに満足感はあった。これ、とっても大事。

アンコールは、ワーグナーの歌劇「ローエングリン」第3幕への前奏曲。
2ステージが終わってアンコールは何かなと思ってたら、シンバルやトライアングルが入ってきて、木管楽器も増えた。てっきりブラームスの何かだろうと思っていたので「ハンガリアンダンス?」などと思ってたら、いきなりのワーグナーでちょっと面食らったw。
でも、正直、これが一番良かった。
そして、すべて聴き終わって、「やっぱりブラームスは難しいんだなあ」と、あらためて思った。

ちょっといろいろ書いちゃったけど、それも含めて楽しい時間をいただきました。音楽なんて、聴きに来て良かったと思えれば、それでいいんだから。


ブラームス 交響曲第1番
これが快速トスカニーニw。でも、インテンポ一辺倒ではない。第4楽章の有名な第1主題に入るまでのテンポ感は絶妙。

そしてベーム・ベルリンフィル。

ブラームス 交響曲第2番
ベーム・ウィーンフィル。

ワーグナー 「ローエングリーン」第3幕への前奏曲
カラヤン・ベルリンフィル。

あ、もちろんこれらの演奏と比べてどうのこうのと言ってるわけではないからねーw。

それと、これは余談なんだけど、ビオラ弾きの彼、今5つのオケに入ってるらしい。さらに、高校時代の友人とテニス部作ってやってるって。儂と1つしか違わないんだけど、えらいバイタリティだなと思ったwww。

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死んだ男の残したものは

2022-08-31 12:20:37 | 音楽のこと
前の日記でちょっとおかしな書き方をしてしまったので、一部の方には申し訳ないことをしてしまったなと、反省しきり。でも、ありがとうございます。

m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m

そして、今日もまたこんなタイトルの日記で「こいつ、いよいよダメか」と思われたかもしれないけどw、これ、歌のタイトル。でも、いろいろな人が歌っているし、ご存じの方も多いんじゃないかな。



作詞は谷川俊太郎、そして作曲は私の大好きな 武満 徹
武満徹は、一般的には現代音楽、前衛音楽の作曲家に分類されるのかと思うんだけど、それだけではなく、実に多彩な作品を残してる。
この曲は、1965年にベトナムの平和を願って作られたものなんだけど、今回ウィキペディアを読んで、初めて歌ったのが友竹正則で、その時武満が、「メッセージソングのように気張って歌わず『愛染かつら』のような気持ちで歌って欲しい」という手紙を添えて渡したということを知った。「愛染かつらのような気持ち」って。。。

儂がこの歌を初めて聞いたのは、多分、小学校の高学年位だったと思う。当時は学生運動が盛り上がって来た頃。お兄さんお姉さん達がやってることはまだよくわからなかったけど、安保とかベトナム戦争とか安田砦とか全学連とか、当時の社会情勢から生み出される様々な文化にはずいぶんワクワクしたし、この曲にも一発で心を惹かれた。ただ、この時はまだ武満徹のことは知らなかった。

そして、以前にもブログに書いたことがある、儂が10歳の時のNHKの大河ドラマ「源義経」のテーマ音楽。
この頃はまだ特別どのジャンルの音楽が好きということはなかったけど、この曲にはめちゃくちゃ惹かれた。オープンリールのテープレコーダーに録音して、何度も何度も聞いてたのをよく覚えてる。これを作ったのも武満徹。でも、それを知ったのは、クラシック音楽を聴くようになってしばらく経ってから。

武満徹は映画音楽もたくさん残している。その中ではこれはあまり有名じゃないと思うけど、高校時代、唯一と言っていい友人に誘われて観に行った映画「青幻記」。
なんてきれいな音楽だろうと思った。正直、映画の内容よりも音楽の方が記憶に残った。そしてこれも武満徹だった。映画館に行くまで全く知らなかったけど、ちょうど作曲家になりたいと思っていた頃で、「やっぱり武満徹はスゴイ」と思った。

武満徹が残したいわゆる芸術音楽=現代音楽はたくさんあるけど、現代音楽って、残念ながら、やっぱりほとんどの方には無縁で、聴いてもただの雑音にしか聞こえないのかなと思う。
だから今日は、後、合唱曲を2曲だけ貼っておく。どちらも、武満が作曲、編曲した12曲から成る合唱曲集「混声合唱のための『うた』」という作品に含まれている曲。
1つ目は、この曲集の1曲目「小さな空」。

2つ目は、「うた」の12曲目。今日の日記のタイトル「死んだ男の残したものは」を合唱に編曲したもの。
最初にも書いたように、この曲はベトナム戦争の時に書かれたもの。それから60年近く経った今、また同じようなことが起きているなんてね、人間って、つくづく愚かだと思うよ。

儂は武満徹は大好きだけど、ただのファンに過ぎないので、武満の詳細はこちらを読んでいただきたい。武満徹なんて知らないっていう方は多いと思うけど、実は日本にもこういう世界的な作曲家がいたんだということを、ぜひ知っていただきたいなと思う。
それから、万が一w、武満徹の現代音楽も聴いてみたいと思った方がいたら、YouTubeで「武満徹」で検索すると、山のように出て来るので、これまたぜひ。
ちなみに、儂のおススメは「弦楽のためのレクイエム」、「グリーン」、「遠い呼び声の彼方へ」、「ガーデンレイン」あたりかな~。

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こんなんどうでしょう

2022-05-02 19:44:53 | 音楽のこと
儂、ほぼほぼクラシックしか聞かないんだけど、実はこんな曲を聞いてた時代もある。
というわけで、まず、TVドラマ主題歌3連発w。

ドラマのストーリーはあまり良く覚えてないんだけど、島田陽子と近藤正臣が好きだった。若かりし頃の「右京さん」も出てたんだよね~。
主題歌はクラフトの僕にまかせて下さい。作詞・作曲はさだまさし。

儂の人生の中で一番好きだった俳優が田宮二郎。どんな役をやってもカッコ良かった~。ご自身が一番入れ込んでいたのは「白い巨塔」の「財前五郎」だと思うけど、儂的には「白い影」の「直江庸介」が一番好き。
自殺の報を聞いた時は、かなりショックだった。
主題歌は小室等のお早うの朝。小室さんも好き。

もしかしてトレンディドラマの先駆け? 確か、新宿の「小田急センチュリーハイアット(今はハイアットリージェンシー?)」が舞台になってたんじゃなかったかな? ドラマに出演してたかとうかずこのファンだったんだよね。今でも好きだけど、そのまんま東と結婚した時には、世も末だなと思ったわwww。
主題歌は野口五郎の19:00の街。別に野口五郎のファンというわけじゃないw。さすがの筒美京平だと思う。

(埋め込みしようとしたら、再生できないとか言われたのがあるので、全部リンクにしたw。さすがに著作権が厳しいのかな?)

そして、突然話は変わって、今の儂の気持ちに一番ピッタリくるのがこの曲。
もちろん、それとは関係なく、大好きな曲の一つ。(またリンク切れになっていたのでリンク先を変えたけど、いつまでもつかなあw)
この曲は、いつもまで残ってほしい名曲!
メロディーももちろんそうだけど、この曲がヒットした一因は編曲にあると思う。
そして、山上路夫の歌詞がまた素晴らしい。
特に、

「くだける波のあのはげしさで あなたをもっと愛したかった」
「僕はどうして生きてゆこう 悲しみ深く胸に沈めたら この旅終えて街に帰ろう」

このフレーズが胸に響く。


2021/5/1

ま、儂もこんな懐ドラ、懐メロのことを書くような年齢なんだなと、あらためて思いましたw。

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久々2

2022-05-01 11:04:28 | 音楽のこと
昨日、学生時代の友人がヴィオラを弾いているアマチュアオーケストラの定期演奏会を聴きにいくために、川口まで行ってきた。
↓ ポスター

↓ プログラム

ちなみに、このオケのHPはこちら

クラシックの演奏会なんて、メチャクチャ久しぶりのこと。最後に行ったのはいつか思い出せない位w。
ちょっと寒かったけど、お天気が良くて気持ち良かった。実は行くかどうしようか直前まで迷ってたんだけど、居心地の良い時間を過ごさせてもらって、遠出してまで行った甲斐があった。

儂、アマチュアのオーケストラの演奏会なんて数えるほどしか行ったことがないからうまいことは書けないけど、せっかくだから、ちょっとだけ感想を書いてみようと思う。

まず、カリンニコフの交響曲第1番はちょっと珍しいかも。特に、アマチュアのオーケストラの演奏って、そんなにないんじゃないのかな、そうでもないのかな。
演奏はなかなか立派だと思った。ずいぶん迫力のある音を出すなーというのが最初の5分、10分位を聴いての感想。特に管楽器は立派。
ただ、例えば第2楽章のように、静かなところでパートの音があらわになると、どうしても“アマチュア”になってしまう。もっとも、これは多分ない物ねだりで致し方ないことなんだろうなと思う。
そして、ハチャトゥリアンの「ガイーヌ」。この演奏も、概ねおなじような感想。トゥッティは素晴らしいなと思った。でも、パートソロ(特に弦楽器)になると、どうしても「ふぞろいの林檎たち 」が顔を出す。その中でも、「子守歌」は悪くないなと思った。
多分「ガイーヌ」の中で一番有名であろう「剣の舞」はなかなかのものかなと思った。ヴァイオリンのリズムがいつ崩れるかっていうスリリングな感じが、逆に悪くなかった。
そして、「2001年宇宙の旅」で有名になったアダージョ。正直、出だしのチェロのパートソロはもう少しそろってほしかった。この曲の命はこの出だしだと思うんだよねえ。
あと、このアダージョって、儂は聴いていてあまり拍子を感じることがないんだけど、昨日の演奏はそうじゃなかったので、個人的好みからいうとちょっと残念だったかな。
あと、アンコールのレズギンカ、選曲も演奏も👍。ガイーヌだったらやっぱり聴きたいレズギンカw。

ざっとこんなところかな。好き勝手言ってごめんなさい。
で、演奏が始まる前、ホールに入って舞台を見てまず思ったのが、「なんで指揮台にも椅子が置いてあるの?」っていうこと。
で、始まって指揮者が登場したら、なんと松葉づえ。これで謎が解けましたw。

↓ もちろん昨日の演奏ではありませんw。作曲者自身の指揮なので古い録音のため、モノラルです。
ちなみに、
子守歌 7分39秒
アダージョ 12分51秒
レズギンカ 17分10秒
剣の舞 29分20秒
です。

そしてアダージョだけ。


昨日の演奏会に誘ってくれた友人S氏は、以前にブログに書いた急逝した友人の同級生。S氏もその大学の合唱部で歌っていて、ピアニストもやっていた。儂らのような大学って女性の方が圧倒的に多いし、ピアニストはほぼ女性。男性ピアニストってかなり珍しい。
当時(今は知らないw)、彼はテクニックも抜群だったし、プロだとそんなことはないんだけど、アマチュアの場合はどうしても男性ピアニストの方が力があるので、それもあって、素晴らしいピアノを弾いていた。ああいうピアノって、歌いやすいし、指揮もしやすいんだよね。
社会人になってからも、ずっと音楽に深い愛情を持ち続けてたようで、今はヴィオラまで弾いてる。スゴイなと思う。儂とはエライ違いw。

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悲歌のシンフォニー

2022-04-19 17:11:53 | 音楽のこと
「悲歌のシンフォニー」は、ヘンリク・グレツキというポーランドの作曲家が作曲した交響曲第3番のタイトル。


このCDを買ったのは、今から30年位前だろうか。忘れていたわけではないんだけど、もうずっと聴いていなかった。
今朝、マーラーの「亡き子をしのぶ歌」を聴いていたら、この曲が無性に聴きたくなった。今のような気持ちの時には、やっぱり自然に思い出すのかなと思った。

第2楽章が心に沁みる。ドーン・アップショウのソプラノが素晴らしい。ソプラノとしては低い音で「Mamo」と歌い出すところの暗く重い情感、それが2度目に「Mamo」と歌う時は、祈るような澄み切った美しさになる。
とても悲しいけれど、本当に心に沁みる。同時に心が落ち着いてくる。

お母さま、どうか泣かないでください。
天のいと清らかな女王さま、
どうかいつもわたしを助けてくださるよう。
アヴェ・マリア。
〔ナチス・ドイツ秘密警察の本部があったザコパネの「パレス」で、第3独房の第3壁に刻み込まれた祈り。その下に、ヘレナ・ヴァンダ・ブワジュシャクヴナの署名があり、18歳、1944年9月25日より投獄される、と書かれている〕
(沼野充義氏による第2楽章の歌詞の訳と説明を、このCDのリーフレットから引用させていただきました。)

以前にも同じようなことを書いたけど、こういう曲は重くて、儂はなかなか簡単に聴けない。でも、「バビ・ヤール」とはまた違う重さ。今は「バビ・ヤール」はちょっと無理だけど、この曲は今の儂の気持ちにはかなりしっくりくる。

もう戦争なんかやめません?


P.S.
ついでに「バビ・ヤール」も貼っておく。

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心のままに書いてみた

2022-04-14 10:31:57 | 音楽のこと
今日はあの子の五七日。これについてはまた後で書くけど、その前にちょっとだけ。

今朝、久しぶりにアンジェラ・ヒューイットの弾くバッハを聴いてる。
以前にも書いたけど、あの子が調子を落としてから約一ヵ月、毎日午前中はずっとヒューイットの弾くバッハのピアノ曲を流していた。一番の理由は、あの子が少し穏やかになるように感じたから。
そして、あの子が亡くなってからは、それがマーラーに代わった。これは、儂の気持ちに一番寄り添ってくれるように感じたから。

今朝バッハをかける時、「悲しくて聴けなかったらどうしよう。。。」と思いながら聴き始めた。
でも、不思議とそうはならず、ただ静かに心に沁みたので、少し安心した。

音楽って、なにかイベントがあった時に聴いた同じ曲を後から聴くと、その時の感情が蘇ってくることが多い。
でも、例えそれが悲しい記憶でも、その曲を聴けなくなるっていうのはイヤだなと思っている。

今までの儂の人生で一番悲しい思い出の曲は、大中恩の「わたりどり」という合唱曲。


今から35年ほど前のこと、大学時代に合唱を通じて知り合いになった友人が突然亡くなった。まだ大学院生だった。
彼は儂とは別の大学の合唱部に所属していて、儂の大学の合唱部とも、時々一緒に練習したりステージに立ったり、一緒に合宿したりもしていた。
こんなことを言うと怒られそうだけど、実は自分の大学の友人達よりもそこの連中の方が、たくさん合唱や音楽の話ができて、一緒にいて楽しかった。もちろん亡くなった彼もそうだった。
その彼の葬儀の時、火葬場で歌ったのが「わたりどり」。ボロボロに泣いていたので、ほとんど歌にはならなかったけど。
今でもこの曲を聴いたり歌ったりすると、あの時の悲しい記憶と映像だけがはっきりと蘇る。でも、悲しくて聴けない、歌えないということはない。
儂、これが音楽の持つ力なんじゃないかと思ってる。

これ、学生時代にママが彼からもらった人形。

ちなみに、儂とママは同級生でママも同じ合唱部w。
裏には彼の似顔絵とメッセージが書かれているんだけど、もうかなり古くなっちゃって読めなくなったなあ。


あの子の五七日のことやバッハのピアノ曲のことを考えているうちに、なぜか、連想ゲームのように彼の事が思い出された。
これもなにかのご縁かなと思ったので、心のままに書いてみた。


つまらない話ですみません。こういう昔話をするのは、年取った証拠ですわ。

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