人間関係はテクニックだという人がいる。
言い換えると、
「人間関係を築くには、テクニックが物を言う」
ということらしい。
確かに、
相手に響くような伝え方とか
相手の言いたいことをしっかりと受け止める聴き方とかには、
基本的な考え方や技術があるから、
それを使うということからすれば間違ってはいないことはわかる。
ただ、テクニックといわれるとなんだか違和感がある。
人間関係は相互関係。
だから、一方通行では関係性は作れない。
関係性を作るために、
相手のことを考えて、
相手に響く言葉を選んだり、
相手の人が話をしやすいように
雰囲気を作ったりしている。
つまり、
相手のことを考えて、
相手に合うテクニックを選んで使うことができなくては、
人間関係どころではないということ。
独りよがりのテクニックは
相手を不快にさせるだけでなくて、
相手を傷つけてしまいます。
自分自身が相手にどのような影響を与えているのかを、
相手の反応から察知したり、
自分の行動を振り返ったりすることができる力こそが、
人間関係を築くためには必要な力だと思うのです。