『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

まさかの・・

2020-02-10 23:33:53 | 日常
■クルーズ船、新たに65人感染=厚労省、全乗客の検査を検討―新型肺炎
(時事通信社 - 02月10日 16:31)

2月1日、渋谷でWAYAZの練習の折、マスクを忘れたので買おうと思ったら品切れ、というのが、最初に今回の騒動を実感した瞬間でした。

豪華客船の旅、というのは、大概は歩くことが大変になった年配者がチョイスする旅。

中には定年退職の記念に、とか還暦記念に、古希記念に、という方も居るだろうし、
もしかしたら親孝行な、お子さんからのプレゼントの旅行、ということもあるかもしれない。

夫々に、夫々の物語があるはずだ。

もちろん、セレブもいるのかもしれないけれど、殆どは市井の人で、長年勤め上げて、人生終盤のご褒美としての大切な旅だった方達も沢山いらっしゃるのではないかと思う。

実際、夫も、「あと数年したら、飛行機に長時間乗るのも大変になるから、そうなったら『最後の締めの旅』ということで、船旅も良いなあ・・」

なんてことを言っていたので、クルーズ船に軟禁状態の方達のことは、とても気になっていた。

実際、今年、古希になる夫は、以前よりも、「膝が」とか「腰が」とこぼすことが増えた。

もしかしたら、私達も、船旅をチョイスして、こうしたことに巻き込まれてしまっていた可能性もあったかもしれない。

そんな訳で、ニュースを見るたびに、御気の毒で仕方なく、胸を痛めていたのだけれど・・

本日、夫が「・・ねえ・・ちょっとこれ読んで・・」

とスマホを見せる。

それは、夫の友人ご夫妻からのメールで、

「ようやくネットが使えるようになったので、メールしました。」という前書きの後・・


「なんと今、話題のダイヤモンド・プリンセス号の中です。」

御二人はバルコニー付きの部屋だったこともあり、デッキの散歩は窓のない部屋の方優先で、ずっと部屋から出られなかったのだそう。

それが本日、ようやく広々としたデッキに出ることが出来、嬉しかったとのこと。

メールの口調は明るいもので、御二人の人柄が滲み出ていました。

大変な時でもユーモアを忘れない、という姿勢。

これを保つ矜持に感銘を受けると共に、そうだからこそ、より心配になる。

感染することなく、一日も一刻も早く下船出来ますよう、祈っております。



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