『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

能楽鑑賞の着物

2024-05-05 23:36:59 | 着物
単衣の緑の極細の縞、江戸小紋の毛万筋。
シャリ感のある生地は、何という種類か忘れてしまったのですが、さらっとしていて、とても着心地が良く、今日のお天気にはピッタリでした。
これは、夏場の法事用に自分で買ったもので、帯や小物を黒にしてよく着ていましたが、最近は暑すぎて、もう毎回簡単なワンピース。

10年以上ぶりに袖を通しました。

母の形見の菖蒲の絵の夏帯を合わせたところ、知らない方から「今の季節にぴったりで良いですね!」とお声がけいただき、ここでも着物談義。

こうした交流は久しぶりで、これも能楽堂での楽しみの一つ。

帯揚げは藤色にしたのに、すっかり帯の中に押し込まれてしまって、残念。

帯締めは道明ではないと思うけれど、素性が良い冠組の葉裏色。

確か、昔、京都に仕入れにいくという史上最強の呉服屋若旦那Uさんにお願いして見立ててきていただいたもの。
他にも、朱鷺色と、クリーム色、金に近い黄色の4本がUさんセレクトの冠組だけれど、やはりプロに選んでいただいたものは、とても締めやすく、何より、ピシっと格が上がる。

夏用の帯締めも涼やかで良いのだけれど、単衣でも、帯締めは袷の時と同じ冠組というのも良いかな、と。

いつもは小紋でも山葡萄の下駄と籠だけれど、せっかくの能楽堂なので、ちょっとフォーマル感のある白い龍村の葡萄唐草紋の草履とバッグ。
サブバッグは草履の銀色に合わせて銀のもの。特に着物用ではないけれど、ぴったりの組み合わせになった、とニンマリしています。

来年の5月5日はどんな組み合わせにしようかな?と今から楽しみです。






明之會 国立能楽堂

2024-05-05 23:32:16 | 日常
能楽師 加藤眞悟氏が主宰する明之會にうかがいました。

毎年5月5日に開催されているようで、昨年の演目は『芭蕉』。

そして今年は『定家』。

「昨年とはまた違う女性像ですので、楽しみにしていてください」と仰っていた
言葉の意味が本当に良く分かった、素晴らしい御舞台でした。

ロビーには夏の季語でもある定家蔓が飾られていました。
可憐な花なのですが、その蔦は強靭そうで、香りはジャスミンの様に甘く、そして毒を持つ植物なのだそう。
・・・定家の妄念にぴったりすぎる・・

『定家』の舞台装置は簡素で、式子内親王のお墓とそれに絡みつく定家蔓のみ。

2時間かかる大作で、これはもうオペラ並み。

オペラは色々と判りやすい変化もあり、舞台装置も転換するけれど、この御墓だけで2時間・・

どうなるだろうか?また寝てしまうのではないか?と自分の不調法さを案じていたのですが、今回は2回目のお能ということもあったせいか、殆ど眠ることもなく、堪能しました。

仕舞も、狂言も素晴らしかった。

狂言では野村萬斎氏とそのご子息、裕基の親子共演も楽しめた。
裕基市は、父である萬斎氏よりも、むしろ祖父にあたる野村万作氏に声が似ているな、と思いました。

今回も早めについたので、またイタリアンでアイス!と思いながら歩いていたら、能管奏者のKさんと遭遇。お誘いしてご一緒しました。

Kさんも、爽やかなクリーム色の単衣。
着物を涼しく着るためのお互いの工夫など情報交換などしました。

会場では甲野先生の奥様に一年ぶりにお会いし、色々と先生のご家庭での様子などうかがう。

最後に3人で記念撮影をしたのですが、御二人とも写真アップはNGなので残念ながら・・

来年の演目は「卒塔婆小町」だそうで、今から楽しみです。


5月の設え

2024-05-04 23:49:14 | テーブルコーディネート
あっという間に一年の三分の一が終わってしまいました。

そして五月だというのに、とても暑い!
この夏はどうなってしまうのか?と今から案じられます。

明日、能楽堂に着て行く着物を準備していたのですが、思わず上布にしちゃおうか?と思ったくらい。

でも、本来なら五月はまだ袷の季節で、流石にそれはダメかなと、単衣のシャリっとした生地の緑の江戸小紋。
本当は麻にしたいけれど、絹でも縒りの強い糸で織られているので、これなら乗り切れるかしら?
と天気予報の「明日は29度になります」を聞きながら覚悟を決める。

連休はポツポツと自宅でレッスンもしつつ、殆ど、片付けをしていました。

お恥ずかしい話、使用済みのパソコンをずっとため込んでいて、その数5台。

それをまとめて、ネットで調べた信用できる業者に引き取ってもらいました。
中の個人情報を消すのに、一台約3000円かかるということで、税込み合計17000円程の出費は痛いけれど、とてもスッキリしました。

収納庫奥に置きっぱなしだったものなので、部屋が片付く、というのではないけれど、何より気分がスッキリ。

あと、ブラウン管のTVも。
ネットで調べると、これは資源ゴミということで、型番、メーカーなど調べて郵便局で用紙に書き込んで料金(これも3000円くらい)を支払って、車に積んでも寄りの集積所に。

こんなTVを今頃処分するなんて恥ずかしいなあ、我が家くらいだよね、なんて思っていたら、集積所には同様のコロンとしたTVが5台もあって、「うちだけじゃなかった!(涙)」と少し心が軽くなる。

これはピピの部屋にあって、第二のネコタワーとしてピピも使っていた、ということもあり、まあいいか、とそのままになっていたのですが、とてもスッキリしました。

こうなると、さらに本も、と100冊くらい処分。
主に健康本、美容本、お洒落関係(買ったら捨てようねとか、色々)。
皆、役に立って面白かったけれど、情報は日々アップデイトされているし、こちらの趣味も変わってきているので、殆ど処分。

特にお洒落本が必要なくなった。
なんといっても、ウクライナワンピースと着物しか着なくなったので・・

スッキリしたところで、五月のテーブルコーディネイト。

緑のプーモ達が余りにも愛おしいので、南イタリア土産達は引き続き登板。
ソファーカバーを裏返して表側の水色にし、テーブルクロスをフィレレースに。
これは以前骨董市で3000円程で入手。
少し染みがあった箇所もあったけれど、酸素系漂白剤ですっかり奇麗に落ちて、その後、例の飲める洗剤(!?)で洗ってやったら、木綿の繊維一本一本が元気になったような感じで、蘇りました。

ビンテージのウクライナワンピースも、同じやり方でお洗濯しているので、洗う度に元気になって若返って、喜んでくれているような気がする。