春になって里山の山野草もそれぞれに芽吹き始めて賑やかになってきました。
まず最初に登場するのはクロモジの花です。大好きな花で毎年載せていますが
若葉と花の間に独特のハーモニーがあって面白いですね。芽生え始めの美しさです。
#1
高級な楊枝に使われるだけあって枝にも香しい芳香があります。
#2
お次はサンキライの花です。サルトリイバラともいいますね。このぐらいの若葉は食べられるという話を
聞いたことがありますが、さて、どんな味がするんでしょうね?
でも臆病者の私は、山野草はいくつかの種類を除いてまず基本的に一切食べません。みなさんも食べる場合は
よく注意した上で自己責任でお願いしますね。
#3
このサンキライは特徴的な形の葉っぱで、秋までずっと森の中で自己主張し続けているような気がしています。
この葉っぱを見るたびにちょっぴり嬉しくなるんですよ、なんか好きな植物なもんんで。
#4
こちらはミツバアケビです。色の濃い赤い雌花が逆光を受けて目にも鮮やか。見つけるとやっぱり嬉しくなります。
#5
アケビの仲間は雌雄同株、雌雄異花ということで、雌花の先に雄花が付きます。
#6
一方こちらはゴヨウアケビです。アケビとミツバアケビの自然交雑種ということで葉っぱの数は5枚、
雌花の色はミツバアケビのように濃い赤い色をしています。
#7
マムシグサとよく似たこちらはウラシマソウです。ご覧のように長い釣竿を伸ばしていることから
この名前があるんですね。
#8
ウラシマソウは仏炎苞が開く前からこの特徴的な釣竿を伸ばしてきます。
これってなにするものなの? なんのためにあるの? よくわかりません。 不・思・議!
#9
そして、よく似た仲間のヒガンマムシグサです。すぐに葉っぱを広げてしまいますので、前回載せたように
葉が出る前の姿はちょっと珍しいかもしれません。
#10
こちらの可憐な白い花はシャクの花です。春の森でその存在感を遺憾なく発揮する花だと思います。
芽吹いたばかりの若葉は美味しく食べられるそうです。(でもあくまでも自己責任自己責任、ですぞ!)
#11
それに対してこちらはムラサキケマン。こちらは毒草なのですが、芽吹いたばかりの若葉はシャクに
よく似ているとか。山野草の怖さはこういうところにもありますのでくれぐれも間違えないように
しないといけません。
で、この花の形は北海道のエゾエンゴサクにもちょっと似ていますね。エゾエンゴサクも美味しく
食べられる山野草だそうです。
ちなみにエゾエンゴサクの花言葉は「妖精たちの秘密の舞踏会」だとか。このムラサキケマンとは
似て非なる美しさがあるように思います、ムラサキケマンには失礼かもしれませんが・・・
#12
やや花が終わりに近づいてしまいましたが、こちらの花はモミジイチゴです。秋になると黄色い実をつけます。
この実が美味しいかどうかは、不思議なことに人によって意見が分かれるんですよ。なんでだろ?
ま、蓼食う虫も好き好きと言いますし、英語にも趣味を説明すことはできないという言葉もあるようですから、
多分そういうことなんでしょうね。
#13
舞妓さんのかんざし、こちらも春を象徴する花、キブシですね。果実は黒色の染料にしたりするそうです。
枝をつまんで振ってみるとしゃんしゃんという軽やかな音が聞こえてきそうな気がしませんか?
#14
日当たりのいい斜面には早くもシャガが咲いていました。蜜に誘われたのでしょうか、ホソヒラタアブがやってきました。
#15
同じ花に今度はヒメヒラタアブもやってきました。なかなか人気者のようです。
#16
ツクシの花に面白いものを見つけました。一番てっぺんのところにサングラスをかけた女性の笑顔が見えませんか?
人間の目には3つの点があるとそれを人の顔と認識する機能があるということで、それをシミュラクラ現象というそうです。
日常生活の中での実感として納得できる話ですね。
#17