絵じゃないかおじさん

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あ@西国2/33 紀三井のファファと白はるかキツネ

2014-12-01 07:07:39 | 雑文集
 
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絵じゃないかぐるーぷ
                 改題版
 


 * 紀三井のファファと白はるかキツネ

  
 紀三井山 金剛宝寺 02


 ゴエーカ;
  ふるさとを はるばるここに きみいでら
   はなのみやこも ちかくなるらん



 紀三井のファファは、50年に1回しか、
 顔を見せない、恥ずかしがりやさんであります。
 そのくせ、威風堂々としていて、
 どっしりしていると、言われています。


 このお話は、戦国時代のころのことです。
 豊臣秀吉の意によって、紀州征伐の軍勢が、
 秀吉の異母弟の羽柴秀長を大将として、
 6万もの兵隊を率いてやってきました。
 紀三井寺の僧兵たちも、その秀長軍と戦いました。

 平二郎は、僧兵たちのリーダーとして、
 紀ノ川を舞台に、防戦に努めましたが、
 多勢に無勢、とても適うものではありませんでした。

 彼は、全身10数ヵ所も傷を受け、
 戸板に乗せられて、紀三井寺へと、
 運ばれてきました。


 そこには、恋人のはるかが待っておりました。
 しかしながら、瀕死の重傷を負った平二郎は、
 はるかの目を見つめるのが、
 やっとのことでありました。


「はるか・・・」との一言を残して、
 はるかの膝で亡くなりました。
 その顔には、信念を曲げずに、
 己の生き方に、忠実であった者にだけに、
 訪れる満足感が、溢れておりました。


 しかし、後に残された恋人のはるかに、
 どんな生き方があるというのでしょう。


 彼女は本堂に居るファファに一心に話しかけました。
 心の中の上から下、
 右から左、もう隅から隅まで、
 押し拡げるような、話しかけをしたのであります。


 普通の者が、
 少々努力したところで、
 自分の心の中に、
 潜り込めるものではありませんが、
 愛する人を失った、
 悲しみの大きさ戦乱の悲惨さは、
 はるかに大飛躍の心の開拓を促したのです。


 人の心のある特定部分に、焦点を合わせて、
 一心不乱に念じると、カンノンさんに、
 ビンビン響く、領域があるのです。


 その部分で念じられると、
 カンノンさんは、
 居ても立ってもいられなくなるほど、
 頭痛や吐き気を催すのであります。


 これは、カンノンさんに与えられた業とでも、
 呼ぶべきものでありましょう。
 さすがの恥ずかしがりやさんの、
 紀三井のファファといえども、
 はるかに智恵を、貸さないわけにゆきませんでした。


 平二郎の望んでいたものは、
 力に屈しない自由な信仰と、
 その場所の保証でありました。


 はるかも、その意志を大事にしたいと、思っていました。
 そうでなければ、平二郎の死は、あまりにも虚しいものに
 なってしまいます。
 彼の意志を、受け継いで実現してやり、
 その後は、あの世にいる平二郎の後を
 追って行って、この世で果たせなかった
 平穏で愛に満ちあふれた生活を、
 送ることを望みました。


 ファファは、彼女の願いが贅沢この上ないとは、
 思ったのですが、
 キンキン電波を飛ばす能力を身につけた、
 はるかに、毎日毎日祈られると、
 堪ったものではありません。

 それから逃れるためには、
 お寺から逃げ出さなければなりません。
 どちらを取るか、結論としては、簡単でありました。


 はるかに超能力を貸し与え、
 はるかの要求を、飲むことにしたのです。

 はるかを白いキツネに変えてやって、
 敵の総大将、羽柴秀長の所に、ボス交にいかせたのです。


 なぜ、白いキツネを選んだのか?


 それは、お寺に住みついているキツネがいたので、
 それを参考にしただけでありました。
 もう、ガンガン頭痛がするものですから、
 何でもよかったのでしょう。

 早く決着をつけて、はるかの心から、
 深い祈りをする必要を無くしてやること、
 それ以外には、ありませんでした。

 キツネになったはるかは、
 夜の闇にまぎれて、秀長を捜し出しました。
 そして、さんざん脅しを掛けたのであります。
 秀長にしたところで、
 相手の主力部隊は、潰れてしまっていたし、
 寺の一つぐらい残したとしても、
 大勢に影響はないと、思ったのでありましょう。


 それに、目の前で次から次へと、
 ファファから教わった変身術を使って姿を変える、
 はるかに畏怖の念を、抱いたことも否めません。


 このようにして、
 はるかは秀長の寺存続の証文を、
 手に入れることが出来ました。

 次は、少し前に旅立った、
 平二郎の後を追わせることです。
 いくら信仰のためとはいえ、
 戦争の誘いに乗って、
 戦闘に加わり戦死した者、
 感心出来る仏の道ではありません。


 戦争など避ける中道の行いこそが、
 仏に仕える者の取るべき道なのであります。
 戦闘参加は、中道から見ると、
 極端な位置にあたるものなのです。

 どのような戦争と言えども、
 戦争は中道には、ほど遠いのです。
 といっても、平二郎は信仰と寺の存続のために
 戦ったのですから、
 それは己を利するためだけのものではありません。

 点数をつけるとすれば、マイナス60点、
 プラス30点ぐらいでしょうか。
 考慮する余地はありそうだということでありましょう。


 でも、勘違いしないで下さい。
 マイナス点には変わりはないのですから。
 こう書けば、いかにも戦闘要員を組織して、
 先に仕掛けた方が、勝ちのように
 思われるかも知れませんが、そういうことではありません。

 戦闘要員の組織化を、
 許すような対応の仕方を、
 考慮すべきだと思うのです。

 中道の生き方とは、
 戦争のための組織化をし始めた、あるいは、
 組織化が進む中で、そういう芽を育てる土壌を、
 改良するべきなのです。
 問題は、そのあたりに潜んでいると、思われるのです。
 もし、中道の精神を生かすとすれば、
 そんな時以外には、
 力を発揮し得ないように思います。

 最終的に、ファファは、はるかを平二郎の元に、
 送ってやることにしました。
 そのときの、輝きに満ちたはるかの顔は、
 筆にはつくせません。
 今でも、ファファには、
 はっきりと、その顔が浮かんでくるそうです。


 悲しみのどん底から、幸福の絶頂に飛びあがった時の、
 人の笑顔など、
 何100年に1回も見られないそうですが、
 人の願いを叶えるのも、
 そう楽ではないようであります。

                         
                この項おわり




仮想はてな・ストーリィu 朽の柿村のおイトばぁさん 3/3

2014-12-01 07:06:21 | 仮想はてな物語 
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 私は、おイトばぁさんの所に寄った。
 玄関が開いていたからである。
 声を掛けると、猿の桃子が走り寄ってきた。
 もう、3匹とは顔なじみである。

 彼らは、ペット用のフードをお土産がわりに持っていって
 やっているものだから、すっかり私を認めてくれているのだ。



桃子が、私の革ズボンをしきりと引っ張るので、
奥に入っていった。

おイトばぁさんが、布団に寝ていた。
犬の猫助と豚のデン子は、その傍で寝そべっていた。
私が傍へ行くと、2匹とも力なく頭をあげた。



「おイトばぁちゃん、病気かい?」
「おうおう、これは休人はん、よう来てくれたのう。
 変なヤツに捕まってしもうてな。このざまよ。何とも情けない」

 うっすらと目尻に涙が滲んでいた。

「どこが悪いの」
「足腰をやられてしもうてなあ。寝たきりなんじゃよ」

「ええっ、いつから」
「もう2月にはなるかいな」

「医者には?」
「3日に一度は来てくれるが、あんなものでは治らんて」

「ご飯や洗濯は?」
「みんながやってくれるのでな。助かるよ。
 畜生でも、日頃から子供のように可愛がって
 世話してやっていると、恩返ししてくれるんじゃのう。
 ありがたいことじゃ」


 おイトばぁさんは、手は動くので、メモを書けば、
 犬の猫助が使い走りをするらしい。
 下の世話は、豚のデン子にまかせている。
 炊事は、猿の花子が受け持っているという。

 息子も、近所の知らせで東京から帰ってきて、
 病院に入ることを勧めたのだが、
 ガンとして拒否してやった。



病院などに入ると、余計に悪化しそうな気がする。
何人もの知り合いを見て、そう感じたらしい。
養老院の世話にもなりたくはない。

ここで、じっくりと病と戦いながら暮らしてみせる。
他人の手を煩わせたくはない。
私自身も、人の世話など御免を蒙る、
お相子でいいじゃないかと呟くように言った。



私は、それを聞いて、心の中で拍手を送った。
といって、私に出来ることと言えば、それぐらいである。
毎週訪ねてやりたいが、往復6時間も掛かるので、そうもいかない。
というより、それが義務化するなると、
これは私の重荷にもなる。
そういう真似は到底出来かねる。
2~3度ならまだしも、
常時となるとハタと考え込んでしまう。



私の奥底には、どうしようもないほど、
冷たい血が流れているのだろうか。

しかし、おイトばぁさんは他人の、
いや自分の息子の手さえ借りようとはしないのだ。
私が、そういうことをするなど望んでもいないだろう。
逆に、そんなことされると、
ばぁさんは余計に気を悪くするであろう。

そういう事を望むなら、とっくに病院に入るか、
近所の世話になっているはずである。

ペットには、迷惑をかけるが、
どうせ彼らは他に取り柄もないのだ。

単に人間の慰みものとなって、
ノホホンと寿命を尽きるよりも、
おイトばぁさんの役に立って感謝されながら、
生きる方が素晴らしいに違いない。

畜生といえども、心はある。
感謝の心で、日々接するばぁさんの気持ちが
伝わらないわけは無いのだ。



私は、ばぁさんの中に人間の強さを見た。
何の変哲も無い山の中に埋もれた
一人の朽ち女に過ぎないが、
彼女の姿勢は現代に生きる人類の求めるべき姿勢でもあった。

と同時に畜生と呼ばれているモノとの限りない共存、
といっても、彼らが人間の意向を無視しては、
この地球では、生き延びることは出来ないのだ。

その畜生に与えられた生きがいというようなモノを
垣間見たように思った。



もし、万一、ばぁさんが死んだりすれば、
後はどうなるのだろうという気がしないでもない。

けれども、おイトばぁさんは生きているのだ。
生き続けてゆくのだ。
根性を貫いて生きていれば、
また歩けるようになるかもしれない。
治るかもしれない。
いや、あの心がまえなら、
必ずや歩けるようにはなるだろう。



ずっと先の話になるのだが、
この世に、神や仏が居るものなら、
せめての慈悲として、
4者の寿命を同時に尽きさせてやって欲しいという、
願っても叶えられそうにもない願いを抱いて、
暗い夜道に、バイクを踏み入れた。




                                おわり


あ@英訳ドン作川柳集870 大しわに小じわ飛ばしてしわだらけ

2014-12-01 07:04:53 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


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2014-12-01 07:03:42 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


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*  English translation 


  240 今日もまた日が過ぎてゆく抜き足で



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     この項おわり



つぶつぶ(22”22”)・・・・・


あ@おつとめ041 Mデヤ子  仕事覚えて  靴鳴らし

2014-12-01 06:54:22 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


 
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   * Mデヤ子  仕事覚えて  靴鳴らし


  


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