copyright (c)ち ふ
絵じゃないかぐるーぷ
平成初めの頃です。
題名変更版
* 芋粥商売(005)
むーみぃ姫も、何とか清姫人形の中に落ち着いたそうだ。後は、ビッグバンダーの支配下にある刻が、何とか解決してくれるだろう。私には、もう一人気になって仕方ない男がいる。そいつは、五位の芋粥オッさん、イモンガーのことだ。
それにしても、ヤツは、私によく似ている。風采はあがらない。足は短い。目じりはさがっていて、頬はこけている。血色が悪く、猫背でもある。まるで鏡を見ているようだ。けれども、似ていない点もある。第一、私には妻のOさんがいるし、赤鼻ではない。
このOさんの存在が、とてつもなく大きいのだ。イモンガーと、私との大きな違いはここにある。Oさん獲得の為の私の努力の数々、イモンガーにぜひとも聞かせてやりたい。が、ここでは主題ではないので、またいつかの機会に譲ろう。
似ていると言えば、イモンガーが受ける勤め先での待遇は似たようなものだ。私も40半ばで、ヒラである。これは、私の不徳の致す所。もっとも、私自身はその気楽さに安住しているのだが・・・
しかしながら、あと10数年も経てば、会社とは否が応にも定年で縁が切れる。縁が切れれば、会社での地位など、あまり役に立たない。
その肩書きがモノを言う会社人などは限られているからだ。ヘンに会社での過去の肩書きをちらつかせて、大恥をかいている老人をよく見かける。もう何の力も無いのに、元何々だったと吹聴して、それを間に受けた者が、それに頼り何かを頼むと、途端に口数が少なくなり、言葉を濁して逃げる姿だ。
哀れを通り越して、滑稽でさえある。現在が充実していないから、過去に拘り続けるのだ。そういう人間は、日頃の生活をもう少し反省してみる必要がある。どこかに欠陥が見つかるはずだ。欠陥のない人間はない。人間は、死ぬ寸前まで、やり直しがきく存在なのだ。終わり良ければ、すべて良しの諺もある。
人生、己が一人で歩む道、充実させるのも、不満たらたらで終わらせるのも、己次第の自由な創作物。親友のちうの言葉ではないが「人生終了、はい、打ち止めよ」になる瞬間までに、己が納得すればいいのだ。所詮、他人は他人。他人のことなど、ある程度までにしか参考にならない。宗教にしたってそうだ。バンカカチッチやビックバンダーのことを、ひどく誤解している。私もその一人だが、ジョジィの教えを超えるものがないから、ひとまず受け入れているだけだが・・・
バンカカチッチは、神や仏ではない。何にしろ、ビッグバン卵の爆発も予想できないような、言ったら悪いが、アホ丸出しの性格をしているのだ。そんなもの、尊敬したり崇めたりするような対象ではない。ヤツは、ノホホンと日々を過ごしているだけの存在なのだ。と言っても、ヤツには時間という概念がまったく無いのだから始末が悪い。
つづく
絵じゃないかぐるーぷ
平成初めの頃です。
題名変更版
* 芋粥商売(005)
むーみぃ姫も、何とか清姫人形の中に落ち着いたそうだ。後は、ビッグバンダーの支配下にある刻が、何とか解決してくれるだろう。私には、もう一人気になって仕方ない男がいる。そいつは、五位の芋粥オッさん、イモンガーのことだ。
それにしても、ヤツは、私によく似ている。風采はあがらない。足は短い。目じりはさがっていて、頬はこけている。血色が悪く、猫背でもある。まるで鏡を見ているようだ。けれども、似ていない点もある。第一、私には妻のOさんがいるし、赤鼻ではない。
このOさんの存在が、とてつもなく大きいのだ。イモンガーと、私との大きな違いはここにある。Oさん獲得の為の私の努力の数々、イモンガーにぜひとも聞かせてやりたい。が、ここでは主題ではないので、またいつかの機会に譲ろう。
似ていると言えば、イモンガーが受ける勤め先での待遇は似たようなものだ。私も40半ばで、ヒラである。これは、私の不徳の致す所。もっとも、私自身はその気楽さに安住しているのだが・・・
しかしながら、あと10数年も経てば、会社とは否が応にも定年で縁が切れる。縁が切れれば、会社での地位など、あまり役に立たない。
その肩書きがモノを言う会社人などは限られているからだ。ヘンに会社での過去の肩書きをちらつかせて、大恥をかいている老人をよく見かける。もう何の力も無いのに、元何々だったと吹聴して、それを間に受けた者が、それに頼り何かを頼むと、途端に口数が少なくなり、言葉を濁して逃げる姿だ。
哀れを通り越して、滑稽でさえある。現在が充実していないから、過去に拘り続けるのだ。そういう人間は、日頃の生活をもう少し反省してみる必要がある。どこかに欠陥が見つかるはずだ。欠陥のない人間はない。人間は、死ぬ寸前まで、やり直しがきく存在なのだ。終わり良ければ、すべて良しの諺もある。
人生、己が一人で歩む道、充実させるのも、不満たらたらで終わらせるのも、己次第の自由な創作物。親友のちうの言葉ではないが「人生終了、はい、打ち止めよ」になる瞬間までに、己が納得すればいいのだ。所詮、他人は他人。他人のことなど、ある程度までにしか参考にならない。宗教にしたってそうだ。バンカカチッチやビックバンダーのことを、ひどく誤解している。私もその一人だが、ジョジィの教えを超えるものがないから、ひとまず受け入れているだけだが・・・
バンカカチッチは、神や仏ではない。何にしろ、ビッグバン卵の爆発も予想できないような、言ったら悪いが、アホ丸出しの性格をしているのだ。そんなもの、尊敬したり崇めたりするような対象ではない。ヤツは、ノホホンと日々を過ごしているだけの存在なのだ。と言っても、ヤツには時間という概念がまったく無いのだから始末が悪い。
つづく