絵じゃないかおじさん

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仮想はてな お小説・ストーリィ  秀香対良ヒネ(009)

2014-12-27 07:16:56 | 仮想はてな物語 

copyright (c)ち ふ
絵じゃないかぐるーぷ
                      平成初めの頃です。
                       題名変更版




 * 秀香対良ヒネ(009)



私は、あの親娘には、
わだかまりがいっぱいあるだろうと気になって仕方なかった。

秀香も言いたいことが山ほどあるだろう。

私は、二人に何とか話をさせたかった。
カンダタに頼みこんで、
「縄通」ネットの利用許可を良ヒネに与えてもらった。

秀香も、今では落ち着いて道成寺で暮らしている。


二月も経てば、あの辛い思い出も少しは薄れてきているのだろう。
私は、親娘に「縄通」ネットのチャット(おしゃべり)形式で、話し合いを勧めた。
彼女はなかなかウンとは言わなかったが、
私がしつっこく5回も6回もメールを送ったので、何とか応じてくれた。



 以下、そのやりとりの抜き書きの一部である。


 「鬼ヒネ、パパへ」

 あなたは、鬼だったのね。さっさと地獄へ行きなさい!!

                                怒り狂う娘より




 「愛しい娘よ」

 私が悪かった!!
 まさか、お前が犠牲になろうとは、夢にも思っていなかった。
 大殿様もむごいことをなさる。

 いや、私が間違っていたのだ。
 お前でなくっても、誰かが入れられていたのだ。
 私があんな要求をしたばっかりに・・・


 秀香よ、可愛い娘よ!

 私の目は誤魔化せないよ。
 車の中に、お前がいるとわかったとき、
 私はもう絵などどうでもよいと思った。
 しかし、お前を包んでいる炎が、お前を庇っているのは、すぐわかったのだ。
 お前の仕草の一つひとつが、苦しみから来ているものではないと
 見抜いていた。

 如何にお前が飾ろうが、
 パパの目は騙せはしないのだよ。


 ああ、この子には天がついている、
 天が助けてくれている。
 そう感じたのだ。私は、炎と炎の戦いを見続けた。
 きっとお前の炎が勝つと 信じながら。


 火柱が立ったとき、天からお前を助けに来た
 塔のような化物をしっかりと見ていたのだよ。
 あの時のパパの気持、お前にわかってもらえるかどうか。


 あの炎を見ていて、この世で地獄の絵を書くことなど、
 無理だと感じた。
 つくづく限界を知ったのだ。
 パパは、本当の地獄を見てくるよ。

 そして、その一部始終を、今度人間に生まれ変わったら、
 書いてやるのだ。それが、私の執念だ。
 私は、誰にも負けない地獄の絵を書きたい。
 本当に、この眼で見た地獄の絵を書きたい。

 今はそれだけだ。

 お前には、すまないと思っていた。
 今こうしてお前と話す機会が出来て、本当に嬉しいよ。



                               ヒネヒネパパより






 「そうだったの、パパ」

 わかっていたの。
 そうだったの。
 あの時、私はパパが火のなかに飛び込んできてくれるものと
 ばかり思っていた。
 でも、パパは途中で止まったきり、身動き一つしなかっ た。

 キヨヒメ様の言葉がなかったら、助けに来てくれなかったら・・・

 私は炎に殺されていたわ。
 でも、もういいわ。パパが鬼でなかったのが、
 わかっただけでも安心した。

           頭がいっぱいで何が何だかよくわからない娘より




 「無理もない娘へ」

そう簡単に、あのひどい仕打ちは消えはしないだろう。
許しておくれ。
私は、あの時、飛びこんでゆくべきだったのかもしれない。
それがお前の信頼を得る唯一の方法だったのだろう。


炎が・・・

炎・・・・

                                   さよなら



 二人の通信は、それで終わってしまった。


 万人が 万人とも孤独 なるものに
  悩まされている 不可解しごく
                          ち ふ





それにしても、不幸な関係に置かれた親娘である。
二人とも悪いと言えば、悪いと言えるし、
不運と言えば不運とも言える。




地獄絵に魅せられた
男とそれを阻止しえなかった娘の話の結末は、
一応決着がついた。
けれども、二人の新しい生活は、
まだ始まったばかりだし、終わりを知らない。



くるりくるりと無限のループ・ワールドを歩き続けるのが、
凡人に与えられたブツブツ教の掟なのである。



                                 おわり


お読みいただきありがとうございました。


あ@西国28/33 橋立のセインとつかずの鐘

2014-12-27 07:15:21 | 雑文集

 
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 * 成相山 成相寺 28


 ゴエーカ;
  なみのおと まつのひびきも なりあいの 
   かぜふきわたす あまのはしだて


 このお寺には、つかずの鐘があって、
 次のような話が、伝わっております。

 今から、400年近く前のことであります。
 古くからあった鐘に、ヒビが入り音色が悪くなったので、
 作り直すことにしました。

 こういう時は、たいていの場合、寄付を募ります。
 毎日わずかでも、貯金をしておいて、
 そこから出すなどという考えは、
 毛頭無いようであります。
 酒代の方が大事なのでしょうか。

 口では、諸行無常を唱えながら、
いざという時は、
 お布施に頼る体質、最近の風潮を、
 とやかくいう資格はございませんね。
 もしかすると、皆がお寺さんの真似を、
 するようになったのでしょうか。

 個人の場合、借金は返すだけ、まだましですね。
 諸行無常は、仏教のイロハ。
 建物があれば、滅するのは痛いほど、
 わかっているはずです。
 頭では、わかっていても、
 身体が、ついていかないのでしょうか。

 古くなってくれば、建て直す必要に、
 せまられるはずです。
 そして、その時には、目を剥くような費用が、
 かかるはずなのです。

 その時は、信者に頼れば良い、
 布施をさせればいいと鷹を括っているのでしょうね。
 常日頃から、貯めておくなどという考えが、
 無いことだけは確かなようです。
 説教好きの坊さんは、たくさんいますが、
 その説教は、まず己にすべきなのではないのでしょうか。
 
 話はそれましだが、
 何かあれば、人に頼るということは、
 その時代も、変わりはしませんでした。

 檀家の人も、無下に断るわけにも、
 いかなかったのでしょう。
 陰では、ボソボソと文句を言いながらも、寄付をしました。
 たくさん寄付する人は、石に名前も刻んでもくれます。
 目標額が、決まっているものですから、
 多い方が、いいに決まっています。

 目標額に達しなければ、
 目的のモノが作れないかもわかりません。
 額の大きさが、貢献度を表わすのもわかります。
 けれども、果たして名前を刻みこむ必要があるのでしょう
か。

 先程も言いましたように、
 寄付を募るということは、
 責任者の恥さらしのはずなのです。

 考えようによっては、そんなものを残すことは、
 恥さらしを助長し、恥を長年に渡って、
 残すことにもなるはずです。

 このあたりが、木の下、石の上を住みかとして、
 建物などにこだわりを持たない原始仏教と、
 掛け離れているように、思われるのであります。

 安易に、寺というものの経営を考えているのでしょう。
 宗教というのは、何を言っているのかではなく、
 何をしているかを見れば、
 よくわかるのではないかと思われます。

 している事実だけ羅列してゆけば、
 正体がつかめると思うのですが、
 肝心の所は、秘密にして、
 部外者にはわからないようになっているものですから、
 厄介でありますね。
 
 お寺では何とか、目標の額に達しましたので、
 いよいよ鐘を鋳造することになりました。
 今のように、工場で作って運んでくると、
 いうようなことはしませんでした。

 鐘楼のそばの空き地で、製造するのです。
 坩堝炉を用意して、その中で銅を溶かし型に、
 流し込むのであります。
 めったに、見ることが出来ないので、
 見物人も、多くやってまいりました。

 そんな中に、若嫁のおタミさんもおりました。
 半年ほど前、難産の果て産んだ子供が死んだので、
 気が狂ったのであります。

 冷たく、干涸びた赤ん坊の骸を抱いて、
 片時も離さず、
「赤ん坊が泣かない、泣かない」と言っては、
 一日中、歩き回っておりました。
 おタミさんは、人が大勢集まっておりますものですから、
 誰かが、赤ん坊を泣かしてくれると思ったのでしょう。
 一人ひとりに、見せつけては、
「泣かない」と、叫んでおりましたのですが、
 何のはずみか、ぽとりと坩堝の中に、
 赤ん坊を落としたのであります。

 じゅーっと灰色の煙が立ち昇って、
 骸は、溶けこんでしまいました。
 その途端、おタミさんは、
 正気に返ったそうであります。

 彼女は、自分がこんな所で、
 何をしているのか、わからなかったそうですが、
 夫も、ちょうど見物に来ておりました。
 おタミさんの様子を見ますと、
 ツキモノが落ちて、
 昔のようなさわやかな、目付きに、
 変わっているではありませんか。

 すぐさま、自宅に連れて帰って、
 それとなく事情を説明してやりました。
 一度に刺激を与えると、
 また気がふれるかもわかりません。
 目を見つめながら、一言ひとことに、
 心を込めて、話しかけてやりました。

 彼女も、何となくわかったようであります。
 鐘も立派に出来あがりました。
 ついてみますと、澄みきった、いい音色がするのですが、
 見物人の中から、
「赤ん坊の泣き声が聞こえるぞー」という、
 声が上がりました。

 言われてみますと、
 そう聞こえないこともありません。
 おタミさんの赤ん坊が、
 泣いているのだというささやきが、
 ぱっと拡がりました。

 しかし、おタミさんは、
 もう赤ん坊のことは、忘れようとしています。

 今更、泣き声を聞かせてもと思い、
 鐘をつくことを止めました。
 それ以来、つかずの鐘となっているそうであります。

 橋立のセインも、この思いやりのある処置に、
 満足しているようであります。

              この項おわり



あ@英訳ドン作川柳集896 大しわに小じわ崩してしわだらけ

2014-12-27 07:13:41 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


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   *  大しわに小じわ崩してしわだらけ






  (ドン作川柳 → 無料 英訳 → 無料 和訳戻し)

     大しわに小じわ崩してしわだらけ       ドン作(ちふ+)

            ↓
      Wrinkled destroying fine lines to large wrinkles

            ↓           
      しわ、大きなしわに細かい線を破壊する
 


                               おわり


仮想はてな Oあゆか
仮想はてな ドン作



あ@つぶつぶ(日々)256 今日もまた日が過ぎてゆく稼ぎなし

2014-12-27 07:12:07 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)



多層構造ぶろぐ→Multilayer structure blog

ピカ輪世代(世に団塊とも)の一断面を目指して。


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*  English translation 


  256 今日もまた日が過ぎてゆく稼ぎなし



        ↓
      (ほんやっ君のとある無料の英訳)

    No earn day Yuku past also today
         ↓
      (ほんやっ君のとある無料の和訳戻し)

いいえ、今日も一日ゆく過去を稼ぐん








     この項おわり



つぶつぶ(22”22”)・・・・・


あ@おつとめ067  Mデヤ子  仕事のミスは  させた所為(せい)

2014-12-27 07:10:23 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)
多層構造ぶろぐ→Multilayer structure blog

ネットの源泉を目指して。(ぽこポコぽこ)




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   * 067  Mデヤ子  仕事のミスは  させた所為(せい)



  


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    Mデヤ子  仕事のミスは  させた所為    ドン作(ちふ+)

          ↓
     Miss M Deya child work it 's because it was
  
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     それがあったので、ミスMデヤの子のそれを作業