絵じゃないかおじさん

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仮想はてな お小説・ストーリィ  芋粥商売の薦め(005-1)

2014-12-16 07:41:29 | 仮想はてな物語 
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絵じゃないかぐるーぷ
                      平成初めの頃です。
                       題名変更版


 * 芋粥商売の薦め

                      
少し横道に逸れた。本道に引き返そう。
イモンガーの人生最大の目的、「芋粥をあきるほど飲む」夢も、今ではすっかり色褪せてしまっているはずだ。ということは、奴は、いま無目的に日々を過ごしているのだろう私には、それが勿体なく見えて仕方ない。



奴は、芋粥にもっともっと執着すべきだ。今の時代、芋粥に、そんなに情熱を燃やすことが出来る人間など、鐘・太鼓で捜しても居るものではない。貴重な存在だ。彼は、芋粥博士になるべきだ。それが、彼の本当に生きるべき道だ。



この間、ガラバァにご馳走になった芋粥の不味かったこと。あれでは、イモンガーは嘆くことだろう。それに、下ピーやバナイランも、あんな不味い味では閉口しているだろう 私は思う。


彼は、官庁勤めなどすぐに止めて、「芋粥」の研究と商売をすべきである。あの時代の上流階級の高級料理「芋粥」を安く庶民に提供すべきだ。生神様に参りに来る庶民相手に「芋粥屋」をするのが、彼に一番合っているように思われる。



鍋釜相手に芋粥作りに撤するのが相応しい。薄い口ひげを剃り落として、少し清潔にすれば、客も喜んで食べるだろう。いくら生神様に会いに来るとはいえ、参拝客は何か具体的な喜びを求めているはず。貴族のとっておきの高級料理を、安く食えるとなれば、評判になって参拝客も増えるに違いない。資金は、バナイランに出させてやろう。奴もきっと乗ってくるはずだ。


私は、さっそく「縄通」ネットで、バナイランに相談してみた。バナイラン達も、観女センティのリース手のお陰で、このネットに加入出来ているのだ。バナイランは、下ピーにイモンガーのことを聞いたみたいだ。


下ピーは、もともと貴族の下働き。イモンガーのことは、万更知らぬわけではないらしい。「赤鼻」で、同僚、子供からも揶揄されていると聞いて、いたく同情したようだ。かっての己の姿を見いだしたのだろう。



その日のうちに、
「すぐにでも連れて来てくれ、オレが面倒みよう」と、返信メールを呉れた。彼ら知理・芥グループの結束は、ますます強くなっていくようだ。孤独な奴らが、心を開けば、2度と孤独に陥りたくないため、必死の努力をするのだろう。



それにしても、龍はん、なぜ人々を救いようのない泥沼に落とし込んで、そ知らぬ顔をしているのだろう。今の時代にそぐわないというのに。ちょっと、手を貸してやれば皆、生き生きとしてくるではないか!



私は、このグループの事を知り尽くしているN先生に電話でイモンガーの攻め方を教えてもらった。

奴は、ああ見えても、小心で疑り深い。ああいう輩には、目の前で、奇跡を起こすような事をしてやれば、一発で参るはずだとアドバイスしてくれた。そこまで、教えて貰えればあとは、この私の頭で解決つきそうだ。



たしか、奴は「観音経をうろおぼえ」だと書いていた。観音はんの口から直接、「芋粥商売しろ」とひとこと言ってもらったら、一コロだろう。私は、どの手を使おうかと迷った。利用するものがたくさん有り過ぎて選択に悩むようになってきた。ありがたいことだ。ここは、やっぱり御本尊に頼むことにしよう。 というわけで、唐招提寺の観音はん、観女センティに頼むことにした。


ある土曜の夕方、西の京へ行き、センティから、顔一つレンタルした。その足で生駒に寄り、下ピーを乗せる。道案内をしてもらうためだ。


イモンガーの家は、羅城門の西の方にある湿地帯の傍の安普請のバラック小屋だった。同僚と喧嘩でもしたのか、住み込み生活から足を洗っていた。40も越えると、さすがに厚顔な奴といえども、部屋住みは気が引けるのだろうか?


それにしても不潔極まりない。こんな奴に、「食べ物商売」やらして大丈夫かいなあ? 少々心配になってきた。


その夜は、センティからのリース顔を飛ばし、イモンガーに暗示を掛けるだけにした。もちろん、この術はサヤカに頼む。私たち二人は、隙間から覗いていた。


{五位の者よ、目覚めよ。わらわは、六波羅の観音じゃ}
 イモンガーは、せんべい布団を跳ねあげて飛び起きた。眠る時まで熟睡できないらしい。可哀相にもう何もかも小心に出来ている。この私そっくり。首観音を見て、頭を板の床につけ、両手を合わせて、観音経を唱え始めた。


{お前に、申しわたすことがある。 
 お前は、すぐさま勤めを止め、
 生駒へ行き芋粥を作って人々に食べる喜びを与えよ。
 それが、そなたの 生きる道じゃ。
 2~3日うちに、わらわの使いの者が来る。
 その者の言うことを聞き、よくよく精進せよ!
 その汚いヒゲは剃れ食べ物商 売には不向きじゃ。
 よいか! 
 おいしくて、安い芋粥を庶民に作ってやれ!
 わかったか!!}


 ヒゲ剃りは、私のお節介だ。衛生上、汚らしい。
{ははーっ。ふぁい、ふぁい。わかりましてごぜーます}
 平伏して答える。


私と下ピーは、その様があまりにも真剣なので、笑いを堪えるのに苦労した。イモンガーには悪いが、これが一番てっとり早いと思ったのだ。下ピーは、生神様の正体を知っているので、ありがたみを全然感じていない。この私は、半無神仏論者なので、これまたありがたみに乏しい。


そういう二人から見ると、いくら観音様の頭とは言え、鰯の頭も同様なのだ。イモンガーが、真剣になればなるほど、滑稽に見えた。宗教が違えば、お互い、とんでもないものを信じている違いに驚き、その馬鹿さ加減に呆れるのだろうが、平成の今の時代でもそれほど世界の交流はないので、その違いがよく分かっていない。世界の人々の交流が進めば、宗教も今よりは、もっともっと進化するだろう、と思っているのだが。


観音頭が、ボロ家から出てきたので、私たちは腹を抱えながら、サヤカの所へと走り戻った。人の人生が掛かっているというのに、この態度。いつか誰かに同じ仕打ちを受けたとしても甘んじることにしよう。それが礼儀というものだ。その日は、下ピーを生駒で降ろし、センティの所へ顔を返しに寄った。


                                つづく


あ@西国17/33 コーヤの心の六波羅のセンティ

2014-12-16 07:40:08 | 雑文集
 
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絵じゃないかぐるーぷ


 * コーヤの心の六波羅のセンティ


    補陀洛山 六波羅蜜寺 17



 ゴエーカ;
  おもくとも いつつのつみは よもあらじ
   ろくはらどうへ まいるみなれば



 10世紀も半ばのころのことでありました。
 京の都に、奇妙な僧が、突如として現われたそうです。
 首からぶらさげたカネを打ち鳴らし、「ナモダ、ナモダ」と
 念仏を唱えながら、踊り歩くのでありました。



 猟師に殺された鹿の衣を痩せた身にまとい、
 ワラジばきで阿弥陀信仰を勧めるのです。
 当時、仏教と言えば、官制の権威ある宗教であったようです.
 その頃、僧侶といえば、色彩豊かな法衣を着て、
 お寺のなかでふんぞりかえっている者が
 多かったようであります。

 人々は、その男に興味を抱きました。
 しかし、単純には帰依はしません。
 そんなに簡単に新宗教が広まるものなら、
 苦労はしないでしょう。

 その男の名前は、コーヤと言いました。
 生まれは皇族だという噂もありますが、定かではありません。

 コーヤは、京の町では、布教も思うにまかせないので、
 地方を回ることにしました。
 己を磨くためでもあり、京の町のように、擦れていない、
 人の心に接したかったようです。

 地方にいけば、
 コーヤの出番は、いくらもありました。

 京との文化の差が大きく、
 専門的な知識が無くとも、
 京の町を観察しているだけで、
 地方に貢献できるのでした。


 ド田舎では、橋など、一本木を切り倒して、
 横たえただけでした。
 わずかに、すべり止め用に上部を削いであるにすぎません。
 これでは、お年寄り、子供には危ないのです。
 そういう橋を見て、木を3本揃えて括り、
 橋を強化したらなどと、提案してやりました。

 それだけで、地方の人はコロリとまいるのです。
 見ると見てないとでは、発想方法も変わってきます。
 放っておけば、3本渡しの発想などは、
 なかなか出てはきません。
 その点、広い橋を渡り慣れているものは、
 渡る前に気がつくのでした。

 こんな橋を渡っていると、
 谷底へ落ちて、大怪我するのではという
 危機感も手伝ったのでしょう。

 信頼されると、後は早いのです。
 言葉の一言ひとことが生きてきます。
 その上、コーヤは布教者なのでありました。
 当然、信者は増えました。
 地方では、道路なども手入れはされていません。
 京の都のように、道路が生活基盤には、
 なっていなかったのでしょう。

 歩けれれば、それでいい。
 草が茂ろうが、幅が狭かろうが、
 路肩が悪かろうが、岩が転がっていようが、
 そんなことは、一切気にしなかったようです。

 牛車などは、めったに通らないし、
 着物の裾が汚れることを、
 気にする者もいないのであります。

 とはいうものの、道路が良くなれば、
 有り難がる者は多いのです。
 年寄りなどは、真っ先に喜びます。
 歳を取ると、歩くにもバランスがとりにくくなるので、
 平たい道でも、歩きにくいのです。

 草や岩があれば、なおさらのことであります。
 コーヤは、そこにも目をつけました。
 道路を整備しなさいと、先頭に立って、
 道路整備をすすめたのであります。
 これはしんどかったようですが、
 ホンの数m整備して、その良さを教えてやれば、
 整備された部分と、
 未整備の部分との差は、歴然としてきます。

 どちらが歩きよいか、言うまでもないことです。
 こうなれば、人はついてきます。
 後は、自分らで勝手に真似していくのです。
 水にしても、しかりでありました。
 水は、農作の生命であります。
 本流から分水することも提案しました。
 川を神さま扱いして、
 横っぱらに穴を開けるような暴挙を、
 非難する者も多かったのですが、
 仏の道を説き、古い固い頭を解きほぐして、
 庶民に溶けこんでいったようです。


 このようにして、コーヤは非力ながらも、
 地方の不便さを取り除きながら、
 布教に力を尽くしたそうであります。

 京に戻っていた、ある年のこと、
 都に悪い病が流行り多くの人が死んだそうです。

 コーヤはセンティの姿を刻み、手押し車に乗せて、
 人々の心に安心感を与えようとしました。
 それと並行して、祇園の片隅でお茶を沸かし、
 その中に梅干しと結び昆布を入れ、
 病に苦しむ人々に飲ませたそうです。

 その病原菌は、多分ウィルスだったのでしょう。
 まだ素直な菌だったんでしょうね。
 梅干しのエキスによって、退治されました。
 そのため、かなりの人の病気が治ったということらしいです。

 六波羅のセンティは、このコーヤの心を汲んで、
 中央と地方の格差、先進国と後進国の格差を
 是正することに頭を痛めているようでありますが、
 今だに、これといった打開策はないようであります。


                    この項おわり



あ@英訳ドン作川柳集885 大しわに小じわ生成しわだらけ

2014-12-16 07:39:07 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)

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   *  大しわに小じわ生成しわだらけ







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    大しわに小じわ生成しわだらけ        ドン作(ちふ+)

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    Wrinkles generated in large wrinkled wrinkles  

            ↓           
    大しわしわで生成されたしわ  
 


                               おわり


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あ@つぶつぶ(日々)245 今日もまた日が過ぎてゆく面倒な

2014-12-16 07:37:57 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)



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*  English translation 


  245 今日もまた日が過ぎてゆく面倒な



        ↓
      (ほんやっ君のとある無料の英訳)

    The troublesome that day Yuku past also today
         ↓
      (ほんやっ君のとある無料の和訳戻し)

面倒その日ゆく過去にも、今日







     この項おわり



つぶつぶ(22”22”)・・・・・


あ@おつとめ056  ドンサク夫  予想リストラ  身ちぢまり

2014-12-16 07:36:45 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)

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ドン作雑文集より

 
                               
   *  056  ドンサク夫  予想リストラ  身ちぢまり



  


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