絵じゃないかおじさん

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仮想はてな お小説・ストーリィ  牛走り(008-1)

2014-12-24 07:18:54 | 仮想はてな物語 

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絵じゃないかぐるーぷ
                      平成初めの頃です。
                       題名変更版



 * 牛走り


 鎌倉の大町に、龍はんが住んでいるというので、ナカヤキの化けた牛と百姓に扮装したイモンガーは、毎日朝早く出掛けては夜遅く帰ってくる。


もちろん、運び役は空が飛べる万博公園の太陽の塔・タイタイだ。龍はんは、なかなか散歩にも出ないようだ。そういう日が、5~6日も続いたある夕方のこと、ついに龍はんが散歩に出かけたそうだ。


若い奥さんを連れて、着流しの着物を粋に着こなし、白足袋に草履掛けであった。頭の髪を、真ん中できちっと分け、顔もふっくらとしている。イモンガーは、人違いかと思ったそうだ。彼が知っている龍はんは、痩せこけていたからだ。


 初々しい奥さんは、龍はんの傍を半歩ほど遅れて、ちょこちょことついてゆく。ぽちゃとした、眉毛に特徴がある可愛い女性である。龍はんは、時々後目を送りながら、さっささっさと歩いてゆく。イモンガーとすれ違った時も、チラッと目を流して後はそ知らぬ顔をして通りすぎてしまった。


 何と冷たい! 思わず、


「わしじゃ、わしじゃよ、1年半も経たないのに、もうお忘れか!」と、叫びそうになったと言う。しかし、名乗った所で、とうてい信じてはもらえまい。それにしても、イモンガーのドン百姓姿、板についている。



根っからの百姓だ。雰囲気が醸しだすイメージは、そうそう変えられるものではない。そうだ、そんな奴は居直ればいいのだ。イモンガーよ、それでいいのだ。私と二人で、ぜひドン百姓グループを結成しようではないか。



 私も、しょっちゅうOさんから、百姓姿がよく似合うと言われている。ネクタイなど締めているより、よっぽどいい。でも、今の時代、農民になど簡単になれるものではない。坪1万円以上もする農地が、まとまって買えるわけがないのだから。


 ナカヤキ牛の出番が始まる。筋書きは、バナイランにまかせた。彼らグループとしても外人部隊ばかりに任せるのは、気が引けるのだろう。何かと手助けしたいというので、イニシャティブはイモンガーに預けた。


「うわー、誰か止めてくれー、捕まえてくれー、危ないぞー」
 ナカヤキは、目を据えて走る、走る。龍はん達は、500mほど先にいる。尻尾を右に左に揺りながら、牛は道路の真ん中を突っ走ってゆく。後をドタドタとイモンガーが、両手を上げながら追い掛けてゆく。


龍はん夫婦に、だんだんとせまってゆく。人通りの少ない川沿いの道である。龍はん達は、うまい具合に生えていた土手の柳の木の横に隠れてしまった。嫁さんを木に押しつけて、両手でかばうようにして、牛が走り去るのを待っていた。


ナカヤキは何を思ったのか、その柳の20mほど手前で止まり、草を食いはじめた。イモンガーとの差は、200m余りもある。龍はんたちは震えていた。下手に姿を見せると、牛に突進されるとでも思っているのだろう。



しかし、走りを止めた牛は以外と大人しいものだ。次にストレスが溜まるまでは、静かになってしまう。目つきを見れば、ストレスがまだ残っているどうか、飼い主には一目でわかるものらしい。



けれども、都会人の龍はんには、そんなことなど分かりはしない。また、牛を農耕で使ってないと、そんな姿は見られない。どちらにしても龍はんは牛の動きがよく分からないのだろう。



 そこに、子供が二人ばかり通りかかった。ちょうど反対側からやってきたのだ。龍はんが、しきりに手を振り制止しているが、子供たちはおかまいなしに進んでゆく。声を出すと危ないと思っているのだろう。牛を指差して必死の形相をしている。


けれども、子供たちにとっては、道端で牛が草を食んでいるだけのこと、いつもの見慣れた光景である。このオッさん、何を寝呆けているのかと小馬鹿にしたような顔をして、横目でちらちら夫婦を見ながら、牛の傍を通り過ぎてしまった。


 「おお、ボーボー」


 イモンガーが追いついた途端、また牛は走りだした。龍はんたちの横を、後を振り返り振り返りしながら、嘲るように走り去っていった。龍はんは、その牛の様子を食い入るように観察して、目を少しも離さなかった。イモンガーは、その龍はんを観察している。牛が走ったぐらいで、人は死なないと思ったに違いない。


 その夜、やはり龍はんは、その部分を書き直したそうだ。蹴殺されたから、怪我をしたに変えたようだ。
 第一の関門は、二人の努力で何とか突破出来たようだ。



                                つづく


あ@西国25/33 清水のファファと親子の再会

2014-12-24 07:16:25 | 雑文集

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 * 御嶽山 清水寺 25


 ゴエーカ;
  あわれみや あまねきかどの しなじなに
   なにをかなみの ここにきよみず


 播州清水寺は、今から1,800年もの昔に、
 インドのホードー上人が開いたお寺だそうです。
 仮想西国は、インドとのつながりも、
 無きにしもあらずなのですね。

 那智のラ行上人も、確かインドの生まれだったですね。
 仏教はインドで発明されたもの、
 もっと頻繁に出てきたとしても、
 ちっとも不思議じゃないですね。

 播州清水のファファについて、
 こんな話が伝わっているそうです。

 かなりの昔のことになります。
 ある村に一人の老人が住んでおりました。
 バァさんも亡くなり、
 何不自由のない暮らしをしていたのですが、
 死を待つだけの生活には、アキアキしていたのでしょう。

 旅に出るという置き手紙をして、
 急にいなくなりました。
 息子の嫁に気兼ねもしていたのかもしれません。
 朝は早く目が醒めるが、家族を起すと悪いと思い、
 外を一回り散歩してくる。

 散歩後、家に戻り、神さまや仏さんに手を合わせてから、
 朝食を食べ、家畜にエサをやる。
 そうこうしているうちに、昼飯時となり、
 昼すぎ近所の茶飲み友達の所へ行って、
 昔の話に花を咲かせ、また家に戻ってくる。

 後は、風呂などを沸かしてから、夕飯を食べ、
 家族と団欒のひとときを過ごし寝る。
 ほとんどが、そんなありきたりの日々でありました。

 考えようによっては、
 食う心配はない、
 天変地異も起こらない、
 悪病も流行っていない、
 戦争の恐れもない、
 こんな幸せはないと思うのでありますが、
 このような平穏な日というのは、
 ある種の人間にとっては苦痛のようでもあります。

 この老人も、その一人だったのでしょう。
 仮想西国まわりに出掛けたのでありました。
 その頃は、自分の足だけが頼りだったものですから、
 半年近くはかかるだろうと予想していました。

 置き手紙には、何処にゆくとも、
 書いてなかったそうであります。
 老人の気紛れですから、2~3日で、
 ああ疲れたと言って、
 帰るかもしれなかったからであります。

 大見得きっても、身体には自信が持てなかったせいも
 あったのでしょう。
 とにかく、廻ってみようと出掛けたのでありました。
 息子は、年寄の一人旅にはあまり賛成できませんでした。

 いつ何時、どこかから使いのものが尋ねてきて、
 すぐ迎えに来いなどと言われますと、かないません。
 それが、農繁期などにぶつかりますと、
 簡単に迎えに出られませんし、
 もし万が一、そんな事態になったら、
 村の数人の者にも頼まなければなりません。


困ったことをしてくれたものだと心を痛めておりました。
息子は、その時ふと播州清水のファファの事を、
思い出しました。
父が、年を取ってすることが無くなったら、
ゆっくりと廻りたいものだと、
独り言を言っていたのを思い出したのです。
もしかしたら、あそこに行けば何かわかるかもしれないと、
思い、清水寺に出掛けることにしました。

ありがたいことに何とそこで、
ばったりと父親に会ったのです。
父は、逆参りをしておりました。
家を出てから、まだ10日も経ってはおりません。
しかしながら、老人にとって歩き通しの10日間は、
何年も旅に出ているように思われました。

このまま家に帰ろうかと、
何度思ったことかしれないそうですが、
置き手紙をした手前、自分から10日や20日で帰っては、
モノ笑いの種になります。

清水寺で、二人がお互いホッとしたことは間違いありませ
ん。
ファファが引き合わせてくれたように思ったそうです。
ファファは別に二人を引き合わせた覚えはないそうですが、
そう思ってくれたとしても何の差し支えもないので、
気にはしないそうであります。

二人は、ファファに挨拶して礼を述べ、
心に少しだけわだかまりを持ちながら、
家路についたそうです。
やりたい事を先送りにしてますと、
思うようにはならないものなのですね。
老人の気持も息子の気持もわからないではありませんが、
もう一つすっきりしませんね。


                この項おわり



あ@英訳ドン作川柳集893 大しわに小じわ許してしわだらけ

2014-12-24 07:14:32 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


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   *  大しわに小じわ許してしわだらけ







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    大しわに小じわ許してしわだらけ        ドン作(ちふ+)

            ↓
     Wrinkled allow wrinkles to large wrinkles 

            ↓           
     大しわにしわができるようにしわ 
 


                               おわり


仮想はてな Oあゆか
仮想はてな ドン作




あ@つぶつぶ(日々)253 今日もまた日が過ぎてゆく笑みあふれ

2014-12-24 07:13:22 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


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ピカ輪世代(世に団塊とも)の一断面を目指して。


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*  English translation 


  253 今日もまた日が過ぎてゆく笑みあふれ



        ↓
      (ほんやっ君のとある無料の英訳)

    Full smile that day Yuku past also today
         ↓
      (ほんやっ君のとある無料の和訳戻し)

フル笑顔その日ゆく過去にも、今日






     この項おわり



つぶつぶ(22”22”)・・・・・


あ@おつとめ064  Yちふ太 新人いびられ イスあたり  

2014-12-24 07:11:53 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)
ネットの源泉を目指して。(ぽこポコぽこ)


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ドン作雑文集より

 

                               
   * 064  Yちふ太 新人いびられ イスあたり  



  


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