copyright (c)ち ふ
絵じゃないかぐるーぷ
平成初めの頃です。
題名変更版
* 安っぽい恋愛論
「純愛」、手近な安物の辞書を引くと、純粋な愛とある。
純粋とは、まじりけがない様子とある。
愛とは恋愛とある。
恋愛とは男女が互いに恋い慕いあう愛情とある。
愛情とはいとおしくおもうこと。
いとおしいとは、かわいらしいとある。
また、恋うとは異性を慕い求めるとあり、慕うとは、恋しく思うとあ る。
何じゃ、コレ!! 全然わからん!
訳がわからないけれど、むーみぃの為に、私なりにビッグバンダー(この宇宙のこと)1の純愛ゴキブリ・オッさんが分析を試みることにした。これは、私とむーみぃ姫との間の個人的なやりとりなのだから、何をどう書いても許されることだろう。気に要らなければ、ワープロでもパソコンでも、何でも使って打ち返したら済むことなのだから。
(ゴキブリ・オッさんから見た、むーみぃの悲恋の原因)
君の恋は動機が不純だ。「不如意な暮らしを扶ける為に、体を売る」のは安易に走りすぎだ。しかし、そんなことは過去のことなのだから、どうでもいいだろう。純愛に王道なんてありはしないのだから、深くは追求しないことにしよう。しかし、その後がいけない。
「男と二人むつびあふ時にも、嬉しいとは一夜も思はなかった。」
こんな女性の態度は男には、すぐに伝わるものだ。君が輝いている若い間は、それはそれで持つかも知れないが、そんな時代はアッという間に終わる。せいぜい半年~1年がいいとこだ。君にも皺が増え白髪が生え歯が欠け目も悪くなる時は、すぐにやってくる。姿・形なぞは一刻のまやかしもの。それに、また、いつ何時、病気や交通事故に遭遇し、姿・形が一変するかわからない。その落差を救うものは心だ。心の繋がりしかない。君の悲恋の原因は、自分の心を甘やかし、恋を甘く見すぎたことだ。また、男の心を軽く扱ったのもいけない。男がのぼせ上がっているのを、いいことに、その地平に安住しすぎていた。君も、もっともっと燃えなければならなかった。愛とは己が己を燃やし燃えるものなのだ。別れる時、相手の男にすがりついて泣いてもごらん。彼も君を捨てて、親父にくっついて陸奥の国などへ行かなかったに違いない。親父や権力と大喧嘩してでも、君を手放しはしなかったはずだ。もっとも、ゼンジー(君の恋人の呼び名だ)が、どのくらい、君のことを想っているかによるものだが・・・
ゼンジーからそういう情熱を引き出すのも君の努力次第。私から見ると、別れた時はゼンジーの心は君から大分遠ざかっていたように思える。愛する者と5年も別れるぐらいなら、すべてを投げ捨てて君を選択するのが純愛男の取るべき道だ。
この世に愛以上の価値観を持つものが他にあるのだろうか!
それにしても、アイツもいい加減な奴だ。君を適当に玩んで、君という恋人が居ながら親の薦めるままの結婚なんぞしやがって!
同類ながら、腹が立って仕方ない。君を捜す時だってそうだ。他人に頼んだりして! それが恋する男のすることなのだろうか?
それにしても、恋の成就は難しい。不均等に発展をする二人が、同時に恋の道を二人三脚で進んでゆかなければならないからだ。至難の業と言えるだろう。ほとんどの者が錯覚の世界に陥り恋愛道から滑り落ちていく。まあ、私など錯覚の世界に安住する典型だろうとは思っているのだが・・
今更、あまり言っても、むーみぃには何の足しにもならないだろうから、この辺りで止めておこう。
つづく