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絵じゃないかぐるーぷ
平成初めの頃です。
題名変更版
* プロローグ
では、早速ながら、
自己紹介をさせていただきます。
私の名前は流休人。
戸籍上では若干違いますが・・・・・
背が低いので当然足も短い。
そう、どこにでも転がっているような
平凡なオッさんなのです。
で、通称はオッさん。
アダナはドン作。
遺憾ながら、根がドン臭いので、
いつしかそう呼ばれるようになりました。
が、私は、そんなことに惑わされはしません。
がゆえに、今ではその呼び名を
心よく受け入れております。
また、オッさんのもう一つの顔は、
40過ぎのぴか輪世代の3人の
子持ちのヒラ会社員でもあります。
ポスト無きがゆえのヒラなのか、
能力無きがゆえのヒラなのか、よくは分かりませんが、
多分に両者が微妙に絡まり合っているせいだろうと
思っております。
いやいや、トップの目から見れば、
後者の方が強いに違いないのでしょう。
で、会社では縁の下の力持ち。
いや、これは失言でありました。
その他大勢として
ぶら下がっていると言えば、
当たっているのでしょう。
しかし、タダ飯は食ってないつもりであります。
いつの日か、お天道さまが認めてくれる日が
来るのではないかと
密かに己を磨いているのであります。
されども、であります。
モノ言わざるは腹ふくるるワザに走路風と
いうわけでもないのですが、
土曜の休みの日には、
短い脚でバイクにまたがり、
サタディ・ストローラとして
ゴキブリ変身をすることを
趣味の一つとしております。
バイクに乗れば、生きているという実感が
ひしひしと感じられるからでありましょうか。
そのうえ、バイクに乗れば、モノを言うというような必要性が、
まったく無くなり、己がバイクになり切ってしまえる所が、
たまらなくいいのであります。
趣味と言えば、
読書も趣味の一つであります。
とりわけ好きな作家は、芥川龍之介。
龍はんと言えば、
本歌どり作家の大名人。
しかしながら、賞ばかりが持てはやされ、
作品があまり読まれていない現状は、
淋しい限りでもあります。
これからのお話は、私がバイクに乗って、
鳥取砂丘に行った帰りに遭遇した
不可思議な出来事に端を発しております。
つづく