絵じゃないかおじさん

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仮想はてな お小説・ストーリィ  良ヒネの娘を助けろ!(007)

2014-12-20 07:04:21 | 仮想はてな物語 

copyright (c)ち ふ
絵じゃないかぐるーぷ
                      平成初めの頃です。
                       題名変更版



 * 良ヒネの娘を助けろ!(007)


 またまた、深夜のことである。
 「縄通」ネットで、緊急連絡が入った。知理・芥グループの下ピーからであった。

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 至急、オッさんへ、

「招請状」

 わがグループの総帥「龍」先生が、止むを得ない事情により良ヒネの娘を生きたまま、焼き殺す罠に陥ってしまった。
 わがグループとしては、人道的な立場により、こういう悪業を黙って見逃す訳にはゆかないので、就いては、その行為を阻止するために、わがグループとして、総力を上げて取り組むことになったのだが、何しろこちらは、まだまだ力不足。枯れ木も山の賑わい、オッさんもここは一つご協力お願いします。
 なお、この件について、詳しいご相談をしたいので、次の土曜の夜、必ずおいで下さい。
                              知理・芥グループ
                             (文責・下ピー)

                              平成H年3月DD日

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 「縄通」ネットとは、「縄文通信」ネットの略で、人間界と間界との交流を計るために設けられた通信網であり、知理・芥グループとは、小説家「芥川龍之介」はんにより産み落とされた創作の世界に住む人々が、彼の冷たい仕打ちに憤懣を表明して作ったグループである。



が、しかし、彼らも、そこは大人の器量を持つ面々、産みの親は親として、「龍」はん、あるいは、「龍」先生と呼んでグループの名誉職として奉っている。まだ彼らの組織化はあまり進んでいなく、現在10名足らずの小じんまりとした集まりである。本拠は生駒の象頭の生神・バナイランの神殿内に置いている。



 バナイランは、あの象鼻を巧みに生かして、新興宗教を作り、信者獲得の為に日夜努力している最中だ。下ピー、並びに、彼に羅城門で着物を剥ぎ取られたガラバァは、バナイランの助手としての仕事に情熱を燃やしている。



 イモンガーは、バナイランの資金援助により、参拝にくる人々の為に、門前で京の高級料理「芋粥」商売を始め、今ではチェーン店を全国に拡げようと東奔西走している。



 六の宮のむーみぃ姫は、道成寺の「蛇ん蛇ん連合」の情熱牝蛇・キヨヒメ議長の下で、乳母の吸ばばとともに、今は落ち着いた暮らしに入っている。



 蜘蛛の小さい生命にまで気を配り、そのため不幸な殺人を犯し、不運な人生を歩んだカンダタは、私のちょっかいと唐招提寺の観音はん、観女センティの進言により、ブツブツ教の始祖ブツブツはんの粋な計らいにより、極楽と地獄の境で、門番として、採用されている。


 以上が、このグループの簡単な説明と構成員の紹介である。



 下ピーたちは、みんな現代風に改名した。センスに乏しいこの私が手助けしたものだから、変テコリンなネーミングばかりになってしまった。



そのうち現代の様子も分かって、住み慣れてくると、バンバン不満の声が上がってくるように思う。まだまだ生きる余裕に乏しいので、今はそこまでは頭が回らないようだ。




 それにつけても、総じて、小説家などと呼ばれている輩は、皆がみんなエゴイストで、他人のことなど、使い捨て商品以下に取り扱っている。使用する時は、君が主人公だなどと煽てておきながら、己の興味が無くなると、いとも簡単に空缶同様ポイと投げ捨ててしまう。



書かれた者には、一人ひとり何物にも代えがたい貴重なその後というものがあるのに、モノ書き連中は、そ知らぬ顔をして次から次へとあたかも蝶が花の蜜を求めるごとく、いいとこ取りばかりして立ち去ってしまう。中には、蜂により交配の恩恵を受ける花もあるだろうが、最後まで責任を持って見てやるのが、蜂と人間との違いではないのだろうか。


 私は、ふとした出会いから、京都の夜の街をウロウロしていた下ピーと知り合いになってしまった。その下ピーから、良ヒネの娘が生焼きにされると言ってきている。私は、すぐにはピンとこなかったので、例の「芥川龍之介集」をめくってみた。60頁の半ばごろの「地獄変」のことを指しているのだろう。



 1918年(大正7年)、龍はん27歳、2月に結婚して、まだ新婚ほやほやだ。5月までに、この話を完成させて「大阪M新聞」に発表しなければならないようだ。その新聞社と社友契約して、まだ日も浅い。結婚と同じ月に契約しているから、いいところも見せたいのだろう。月に報酬を50円も貰っているのだから、張り切らざるを得ないに違いない。


 27歳で新婚!
 女中さんを一人雇える!
(何と優雅な生活なのだろう)


 それにつけても、才能に恵まれている者には、どうしてあちらこちらから「お助け手」が伸びてくるのだろう。私からすれば、これは逆だと思うのだが、世の中の常識がそうなっているのだから、ガタガタ言っても詮なきことだ。




いつかゆっくり「縄通」ネットの運営責任者(シス・オペ)でもある観女センティと、お助け手の伸ばし方について論争してやろう。どうも腑に落ちない。お助け手の差し伸べ方が、必要な所と不必要な所を吐き違えて捉えているんではないのかいって。



 新婚の龍はんも、良ヒネに負けず劣らずヒネている。何も新婚の、この時期にこんな残酷なお話を作らなくってもと思うのだが、書いているものは仕方ない。誰が何を言ってもいう事を聞かないだろうから、結局はその筋に従って小細工を試みるのが関の山だろう。



                                つづく


あ@西国21/33 穴太のセインの矢傷

2014-12-20 07:03:01 | 雑文集
 
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絵じゃないかぐるーぷ
                 改題版



 * 穴太のセインの矢傷

菩提山 穴太寺 21


 ゴエーカ;
  かかるよに うまれあうみの あやうやと
   おもはでたのめ とこえひとこえ

 穴太のセインには、胸に矢傷があります。
 これには深いわけがあるのです。
 昔、丹波の国に蛆の満妬無理(みやなり)という、
 欲の深い男がいました。

 世のなか、うまくしたもので、
 その奥さんの妙さんというのが、飛びぬけの美人の上、
 気立てのいい女性でありました。

 何でこんな組み合わせが出来るのか、
 考えてみれば不思議なことです。
 妙さんは、カンノン様を信じていましたから、
 きっと慈悲の心に満ちあふれていたのでしょう。
 また、満妬無理にも、隠れた良さが、少しはあったのでしょう。
 根っからの、心の隅から隅まで、
 悪に凝り固まった、人間など居ないはずです。

 もし、そんな人間が居たとしたら、
 大きくなるまで、生き延びられることが、出来ないはずです。
 おぎゃーと生まれついてから、
 ずっと時をあけず、極悪非道を繰り返していたら、
 成人するまでに、闇の内に葬りさられるのがオチでしょう。

 というわけで、
 非の打ち所の無い、極悪人の大人などは、
 存在しないと思うのです。

 お妙さんは、カンノン様の力を借りて、
 夫の性格を直したいものだと思い続けていました。
 そんな時、ふと思いついたことがありました。
 京の都に、上手な仏師がいるということを聞きましたので、
 カンノン様を彫っていただくことにしました。

 夫の満妬無理に相談いたしますと、
 渋りながらも、承諾してくれました。
 美人の妻は、満妬無理の大弱点だったのです。
 彫刻のお礼に、白い馬を与える約束まで取りつけました。

 その馬は、満妬無理が目に入れても、
 痛くないほど可愛がっていたものです。
 妙さんは、そこで勝負に出たのです。

「馬と私と、どちらがいいのですか」って。
 夫のモノごとに執着する、悪い癖も直したかったようです。
 執着することが、全て悪いというわけではないのですが、
 満妬無理のように、度が過ぎた執着は、見苦しいものでした。
 欲の限度というものを、わきまえないものですから、
 傍で見ていて浅ましいのです。

 すること、為すことが、物欲に繋がっているものですから、
 うんざりもしていました。
 ゆったり生活していけるだけの資産はあるのです。
 例えば、満妬無理の欲は、馬を例に取りますと、
 里で一番のものを、里の誰よりも、多く持つというように
 現われて来るのです。

 そして、その為には、どんなことでもしました。
 見栄と欲の塊のような人間だったのです。
 京から招いた仏師のカンノン像も、
 すばらしく仕上がりまして、
 仏師が京へ帰るという時が、やってまいりました。

 妙さんは、約束どおり、
 白い馬に、丹波の栗やら柿のお土産をいっぱい積んで、
 仏師にお礼として与えました。
 満妬無理は、馬が惜しくてなりませんでした。
 そこで、帰り道の途中に、
 ある老の坂で待ち伏せして、
 仏師を殺して白馬を取り返そうとしたのです。

 もちろん、妻には内緒です。
 杉の木の陰から弓を射ました。
 矢は、仏師の胸に刺さり、赤い血が流れ道端に倒れました。
 満妬無理は白馬にまたがり、一目散に逃げ帰りました。
 欲深とはいえ、人を殺めたのは初めてのことですから、
 気も動転していたに違いありません。

 白馬を途中の山小屋に隠して、
 家に戻ってみますと、何と、カンノン様の胸から
 赤い血が流れ、矢が刺さっているではありませんか。

 満妬無理は、驚いたの何の、足はガクガクになり、
 口からは、涎が垂れてきました。
 おそらく、ションベンもチビっていたことでしょう。
 常日頃、カンノン様の功徳は、お妙さんから、
 耳にタコが出来るほど聞かされていたのですが、
 小馬鹿にして聞き流しておりました。

 しかし、目の前に起こっている現実の出来事は、
 彼の今までの常識を、はるかに越えていました。
 理解できなかったのです。

 こうなれば、人間は謙虚になります。
 ああと深く反省したようです。
 しかし、これで性格が変わるものなら、世の中簡単です。
 そうは問屋がおろしません。

 満妬無理は、さっそく、京の仏師の様子を、
 探ってくるようにと使いをやりました。
 仏師は生きていました。
 今度は、自分で見にゆきました。
 やはり、仏師はぴんぴんしているのです。

 着物の衿から、胸元にちらちら視線を送ったのですが、
 傷らしい傷もありません。
 満妬無理は、すっかりカンノン様の力に恐れ入りました。
 お妙さん同様、カンノン様のファンになったようです。

 これは、お妙さんの作戦勝ちでありました。
 女房たるもの、夫の習性は、すべて見抜いていたようです。
 夫が、白馬を取り返しにゆくことも、予想していました。
 弓矢を用意しているのも、知っていました。

 仏師に、衣の下に板切れで、
 身体を包むように進言しておいたのです。
 丹を用意して渡し、矢が当たれば、
 血に見せかけるようにとも、知恵づけしていました。

 矢を射かけられた仏師は、満妬無理が去るや否や、
 すぐさまノロシをあげて報せました。
 矢が当たった場所で、腕なら1本胸なら、
 2本のノロシをあげるように決めていたのです。

 でも、顔や頭に、当たっていたらどうしたのでしょうね。
 そこは彫刻家、心配ご無用。
 深い笠を被って、笠には、金物を内側に貼っておりました。
 仏師のノロシを見て、お妙さんが、
 仏師の彫ったカンノン様に、同様の矢を突き刺し、
 丹を塗りました。

 そして、山小屋に行って、
 白馬を連れ出し、
 仏師に改めて手渡しました。

 それにしても、いくら夫のためとはいえ、
 お妙さんも思いきったことをしたものですね。

 でも、お妙さんほど、
 セインの心を汲み取っていた者は、いないでしょう。

 セインは、
 自分の像が、
 傷つこうが、
 晒されようが、
 そういうことは、一向に気にかけないようです。

 それで、一人の人間の異常な物欲が治ったのならと、
 喜んでいるようであります。
 しかし考えてみますと、
 治しても治しても、次から次へと、
 物欲の強い人間が、生まれて出てきて、
 セインも、とっくに根を上げているかもしれませんね。


                 この項おわり



あ@英訳ドン作川柳集889 大しわに小じわ防衛しわ隠し

2014-12-20 07:02:03 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)

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   *  大しわに小じわ防衛しわ隠し







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    大しわに小じわ防衛しわ隠し        ドン作(ちふ+)

            ↓
     Wrinkles wrinkle defense hidden in large wrinkles 

            ↓           
     しわのしわの防衛は、大きなしわに隠された 
 


                               おわり


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あ@つぶつぶ(日々)249 今日もまた日が過ぎてゆく笑いすぎ

2014-12-20 07:00:47 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)



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*  English translation 


  249 今日もまた日が過ぎてゆく笑いすぎ



        ↓
      (ほんやっ君のとある無料の英訳)

    Laugh too much that day Yuku past also today
         ↓
      (ほんやっ君のとある無料の和訳戻し)

今日もあまりその日ゆく過去を笑う







     この項おわり



つぶつぶ(22”22”)・・・・・


あ@おつとめ060  Mデヤ子 仕事覚えて ふて態度  

2014-12-20 06:59:43 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


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