絵じゃないかおじさん

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仮想はてな お小説・ストーリィ  その後の良ヒネ(008-3)

2014-12-26 08:07:22 | 仮想はてな物語 

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絵じゃないかぐるーぷ
                      平成初めの頃です。
                       題名変更版



 * その後の良ヒネ


良ヒネは地獄に落ちるほどの悪事は働いていないが、
地獄行きを望む変わった死人だそうだ。


 この項は、地獄と極楽の境の番人カンダタが、「縄通」ネットに寄せた報告書をもとに、私が、少しだけアレンジしたものである。漢語がよくわからないので、翻訳ミスがあれば許していただきたい。また、地獄の様子も詳しくはないので、すずき出版、ひろさちや著「仏教の世界観 地獄と極楽」という本も、読んで参考にした。この本は、地獄の様子が分かりやすく書かれていてメチャおもろかった。


 凡人が死ねば、2年の間に10のチェックを受け、ループ(繰り返し)の世界をさ迷い続けると、ブツブツはんたちは説く。


 ブツブツ教信者の良ヒネも、例に漏れず、1週間かけて、約400kmの薄暗い死出の山道を歩いた。彼の頭の中を捕らえているものは、最後に書き上げた地獄の屏風絵の評判ばかりであった。あのいまいましい横川の僧都さえが、絶賛してくれた逸品である。


しかし、彼の欲望は底を知らない。何100万の一般の大衆の心が気になるようだ。彼らに、どこまで理解してもらえるかが、気になって仕方なかった。


 7日目に、第1チェッカーの秦広王に出会う。良ヒネは、地獄行きを初めから希望する膚の変わった自称芸術家である。あることないこと殺生の数々を申し立てて、是非とも8大熱地獄最大の「阿鼻地獄行き」を望むが、もちろん彼には資格などありはしない。


そんなに極悪非道の悪事は働いていないのだから当然のことだろう。また最近では、地獄の定員もはるかにオーバーして、極悪人であふれかえっているのだ。何にしろ、時間がメチャクチャ長いものだから、入ったら入りっぱなしの状態なのだ。その上、従業員も、危険、きつい、汚いの3Kの職場であるので、慢性的な人出不足となって、刑の執行も思うように出来ないでいる。


滑稽ながら、極悪人から、刑の執行を催促される始末であるそうである。どこに行っても、身動きもろくに出来ないほどの悪人であふれかえり、何をするにも行列しなければならない。そんなものだから、チェッカーたちには、もうあまり人を送り込んでくれるなという苦情が、8大熱地獄と8大寒地獄、併せて16の地獄の責任者たちから届いているのだ。


もちろん、それぞれの地獄の門の前にも、それは長い長い行列が続いているのだ。早く中に入れろと暴動が起こりかけない状況でもある。そんな訳で、第1チエックでは、地獄行きの資格なしと判定が下された。


 不合格の烙印を手に三途の川に出向く。サイの河原を見渡すが、子供たちの姿が全然見当らない。医学の進歩がこんな所にまで影響している。鬼たちも暇で暇で仕方ないのか、あちらで2人、こちらで3人と座り込んでは、世間話に花を咲かせている。川を渡る方法が3通りあるので、この川の名前がつけられたそうだが、最近では、トンネルや渡し船が出来ていて、金次第でどこでも通れるようになっているようだ。


良ヒネは、足も弱っているので、渡し船で渡った。
金はしこたま貯めていたので、
腹巻にダイヤモンドの粒を何10も隠し持っていた。

川向こうでは、ケンネオとケンネウが、手ぐすねひいて待っていた。


彼ら夫婦コンビは死者の衣服を剥ぎ取る商売をしている。
ここでも、ワイロがきいた。
着物を剥がされると年寄りの身には堪えるからだ。

その向こう岸で、第2チェックを受ける。
14日目の初江王の裁きである。
ここでも残念ながら不合格であった。
21・・35・・49日目のチェックでも、ことごとくはねられた。


良ヒネはどうしても地獄に行きたいので、7・7日、49日のチェック後、
ループの入口で、
座り込みストライキに入ってしまった。


普通の者は、

ここで
地獄ループ、
餓鬼ループ、
畜生ループ、
修羅ループ、
人ループ、
天ループの6つの内のどれか一つのループを選び、
一刻も早く立ち去らなければならないのに、
座りこんでしまったのだ。


第7チェッカーの泰山王もこんなことは
初めての経験なので、弱りきっている。


しかし、根は優しい王なので、見て見ぬふりをして、放っている。
次から次へと来る死者も、隅にひっそりと座り込む小さい老人などに
目もくれはしない。

皆、次には己の身に何が起こるのか
戦々競々としているので、まわりに目を配るような余裕のあるものなど、
一人としていないのだ。



良ヒネは、今も頑張って、地獄行きを訴え続けているそうである。



                                つづく


あ@西国27/33 書写のイーリーと文字表現

2014-12-26 08:06:11 | 雑文集
 
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 * 書写山 円教寺 27


 ゴエーカ;
  はるばると のぼればしょしゃの やまおろし 
   まつのひびきも みのりなるらん

  一条帝の中宮・藤原彰子が、はるばる京より姫路の性空上人を
 たずねてきたのに、面会を断られたそうです。
 随行していた和泉式部が、

  暗きより 暗き道にぞ 入りぬべき
   はるかに照らせ 山の端の月

 との、一首をしたためて、上人に渡すことを頼んで、
 帰りかけていますと、

 日は入りて 月まだ出でぬ たそがれに
  かかげて照らす 法のともしび

 との、上人の返歌が届き、面会されたそうであります。
 昔の人は、しゃれたことをしたものですね。
 中宮と言えば、時の権力中枢につながるご身分の人、
 よく素気なく追い返されたと思います。

 上人は、式部と波長があったのでしょうか。


 式部の和歌は、
 暗きよりで始まります。何が暗いのでしょうか。
 世相も、己の心も、己を取り巻く環境も、
 すべて真っ暗だったのでしょうか。
 そして、暗き道と続きます。道といえば、
 道があるだけ、まだありがたいとも言えます。

 道無き道をゆく心細さは、
 経験がないとわかりにくいとは思いますが、
 人生には、先の道など全然ありませんから、
 共通の体験として実感できると思われます。

 しかし、よくよく考えてみますと、道があるだけ、
 まだましなのです。
 この道とは、どんな道だったのでしょうね。
 その道を、月の明かりで照らして欲しいことを、
 望んでいるのですね。

 山の端の月とは、性空上人および仏法の世界を
 指しているのでしょう。
 実際は、山の端の月からは、斜めにしか光が指しません。
 天空の月の方がいいに決まっています。
 太陽の光だと、なお、いいはずです。
 暗い、山の端、月という組み合わせを使うところに、
 式部の屈折した心が読み取られますね。

 少しだけいじけているのでしょうか。
 時代が、式部を括り切っていたのでしょうか。


 上人の返歌は、
「日が入りて」で始まります。
 別に、日を沈ませることを読む必要などないはずなのですが、
 上人の心も何かすっきりしないものがあったのでしょう。
 式部の歌をどんな形で受けてもいいはずなのです。
 月や道にこだわる必要はないと思われるのですが・・・

 とにかく暗示的な出だしですね。
 次の句は「月まだ出でぬ」と受けています。
 日が入って、月が出ていないというのも、
 実際の風景描写では無いように思われます。

 たそがれ時は、それまでの陽の光の強さに慣れていた目が
 暗がりに不慣れなために、極端に視野が狭まるのです。
 空を捜せば、どこかに月があったはずです。

 場所と時間がわからないので、断定は出来ませんが、
 そのように思います。
「かかげて照らす法のともしび」も、凡人には、
 法の内容がよくわからないので、わかりにくいのですが、
 上人には、痛いほどわかっていたのでありましょうね。

 そして、式部の心に相通じるものを感じたのでしょう。
 それが、過去の経験であったのか、現在もそうなのか、
 この和歌だけでは判定しにくいですが、
 同病相哀れむの心境になったように思われます。


 結論としましては、わずか31文字の中に、
 複雑な状況を閉じこめるものですから、
 部外者にはわかりにくいですね。

 こういうモノには、当事者の心の動きの解説がいると
 思われます。
 そうしないと、どのような解釈されるか、
 わかったものではありません。

 もし、そういうことをしないとなると、
 二人だけの世界でやりとりしたらいいのであって、
 後世に残す必要があるのかどうか、疑問を感じるのであります。

 書写のイーリーも、
 文字表現の難しさに、日夜、頭を痛めているようであります。


                    この項おわり

あ@英訳ドン作川柳集895 大しわに小じわ叩いてしわだらけ

2014-12-26 08:04:52 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


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   *  大しわに小じわ叩いてしわだらけ






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   大しわに小じわ叩いてしわだらけ         ドン作(ちふ+)

            ↓
    Wrinkled banging fine lines to large wrinkles  

            ↓           
    しわ、大きなしわに細かい線を叩いて  
 


                               おわり


仮想はてな Oあゆか
仮想はてな ドン作



あ@つぶつぶ(日々)255 今日もまた日が過ぎてゆくお気に入り

2014-12-26 08:03:32 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)

多層構造ぶろぐ→Multilayer structure blog

ピカ輪世代(世に団塊とも)の一断面を目指して。


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*  English translation 


  255 今日もまた日が過ぎてゆくお気に入り



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     この項おわり



つぶつぶ(22”22”)・・・・・


あ@おつとめ066  Mデヤ子  コピーのミスは  古機械

2014-12-26 08:02:12 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)

多層構造ぶろぐ→Multilayer structure blog

ネットの源泉を目指して。(ぽこポコぽこ)


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ドン作雑文集より

 

                               
   * 066  Mデヤ子  コピーのミスは  古機械



  


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    Mデヤ子  コピーのミスは  古機械    ドン作(ちふ+)

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    Miss M Deya child is old copy machine 
  
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    ミスMデヤ子は、古いコピー機です。