絵じゃないかおじさん

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ピカ輪世代です。
(傘;傘;)←かさかさ、しわしわ、よれよれまーくです。

仮想はてな・ストーリィ キヨヒメの整形手術 5/6

2015-01-05 07:57:45 | 仮想はてな物語 
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絵じゃないかおじさんぐるーぷ



 * キヨヒメの恋


キヨヒメの手術後の様子が気に掛かるので「縄通」ネットで問い合わせをしてみた。傷口は少々痛むが、経過は良好だと言っていた。それにしても、思い切ったことをする気になったものだ。単純にオレの勧めに乗ったものとは到底思われない。これには、きっと何か深い訳があるに違いない。そう睨んだオレは、それとなく彼女に聞いてみた。


なかなか彼女は打ち明けてくれなかったが、一週間も見舞いがてら毎日メールを送っていると、ポツリポツリと語り始めてくれた。以下、その内容の一部である。巷に伝わっている噂話とはかなりの差がある。誤解されている面もあるようだ。かといって、世間の口を封じることは難しい。一度誤った固定観念が流布すると世間はその過ちを正そうとはしない。誰かが情熱を傾けて、力を注いでやらないと崩れ落ちそうにない厚い壁に覆われるからだろう。


キヨヒメは、国道42号から朝来で311号に入り、20分ばかり走った真砂に住んでいた。恋に恋する乙女であったという。純情可憐な乙女は、来る日も来る日も、いつか目の前に素晴らしい男が現われ、身も心も焼き尽くすような、それはそれは激しい恋をしてその絶頂点で結婚し、可愛い男の子と女の子を二人ばかり生んで、幸せな日々を送りたいと望んでいた。


そんなある日のこと、彼女の家にアンジンが訪れた。彼は修業中の身であった。偉い坊さんになりたい一心で精進に精進を重ねる青年であった。しかし、彼とて女に無関心であるはずがない。いつか目的を果たした暁には可愛いお嫁さんを貰って幸せに暮らしたいと望んでいた。



アンジンを一目見た時、キヨヒメはぴんと来たそうだ。電流が後頭部から足元にかけてビビッと走り抜けたそうだ。服装は薄汚れ、顔はヒゲだらけの弱々しそうな青年であったにも拘らず、何かを一心に求めている青年の眼は深く何処までも澄んでいて、その底を知らぬような深さは、彼女の心を一瞬の内にとらえたそうだ。一瞬惚れである。


そういう事が出来る人間は、数少ない貴重な存在である。本人が、そういう努力をし、心を毎日毎日磨いていれば、ある日突然に訪れるものなのだろう。心を研ぎ澄ますことによって相手になる者も限られてくる。人を見る眼が出来てくるからだ。相手を感覚的に選択出来る能力が培われるからだろう。恐らく、これは彼女の日頃の努力の賜だったのだろう。



オレは、アンジンにまだ会ったことがないので、彼のことはキヨヒメからの受け売りだ。アンジンには、アンジンの思惑というものがあったのだろうが、それを知る術は今の所何もない。そのため、オレの解釈も付け加えることにした。恋だの愛だのというものは二人の心を同時に切り開いて見たりする事は出来ないから、結局は、どちらかの立場の側から一方的に見た一人芝居であるように思っている。



人の心と心の比較など出来ないし、深さの判定も下しようがないのだ。キヨヒメのアンジンへの想いとアンジンのキヨヒメへの想いとは、どちらがどれだけ強かったのかは、オレにはよく解らない。世間一般には前者の方が強かったと言われているが、そんなことは二人の言い分を突き合わせてみないと実際には解らないのだ。アンジンもキヨヒメを一瞬にして引き付ける男、並々ならぬ情熱を秘めていたに違いない。



彼もキヨヒメが彼を待っていたように、高徳の僧になることを念じ続けていた男だ。人は夢があるから魅力がある。そんなことはアンジンは百も承知だったのだろう。キヨヒメは可愛いし美しい。それに、そのころは今のじゃじゃ馬とは違い可憐でもあった。夢も希望もかなぐり捨てて、彼女と恋の深みに陥りたい。しかしながらそんな夢を無くした生活など、乞食坊主にとって何日持つというのか。キヨヒメを乞食に巻き込むようなそんな奈落の底へは落ちこみたくはなかったのだろう。



それを避けるには彼が一人前の僧侶になる以外にはないのだ。だが、キヨヒメには、そんな心の余裕はなかったのだろう。何百日も何年も待ち続けていたのだ。放っておけば、アンジンが何処でのたれ死にをするか知れたものではない。



高徳の僧になれるという保証も無い。その上、いま彼をしっかり捉まえておかないと、彼がどんな女を好きになるか知れたものではない。一寸先は闇の世界なのである。諸行は無常を常とするのだ。今日を確実に捕まえることによってしか、彼女の明日の保証はなかった。



                                  つづく



あ@「西国バイク行」   3/8

2015-01-05 07:55:49 | 雑文集

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  2/8より


  南円堂 シート被され ぴっちりと
   杭に囲まれ 人のお力に頼る



 興福寺・南円堂は、工事中でした。


  広々と 芝生のおおう 三室戸に
   手を合わせるは 「今日は」の代り


 ミニ牧場を思わせるような三室戸寺の芝生です。


  歩く歩く 20分40分 黙々と
   道ある限り 前には前の道


 上醍醐寺は、一番の難所でした。40分ばかり歩きました。


  ただひたに ひたに歩きて 山登りて
   観音おはす ねぐら垣間見ん


 岩間寺には、雷よけのシールが置いてありました。


  雷の 嫌いなわれに ありがたき
   雷よけの シール購う


 紫式部が、「源氏物語」の一部を書いた寺だとも言われているそうです。
 その日のうちに、三井寺にも廻りたかったので、急いでおりました。


  式部には 縁もゆかりも 無き身なれ
   石山暮れて そそくさと帰る



  三井寺の 格子の隙間より 覗く背(せな)に
   暮れなずむ 琵琶湖の水明かり


 もうすっかり暮れていました。
 広大な敷地内には、人はほとんどいませんでした。
 眼下に琵琶湖が見えました。

                   4/8へ


仮想はてな まりあカンノン・ストーリィ  009

2015-01-05 07:54:47 | 仮想はてな物語 
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 それとも、この私。いや、これだけは、絶対断る。殺す理由などないからだ。それが、いくら龍はんのためになるとは言え、そんなこと実行すれば、この私が地獄送りになるではないか! そんな不本意な行為は、しないぞ!

 彼らが、そんな話をしている間に、ゴキオーラは、ヴェロナールのビンを捜しだし、うまくイモンガーの作った丸薬を上の方に潜りこませることが出来たようだった。しかし、龍はんが同意したのなら、手渡してもよかったのだ。しかし、龍はんの気が変わる可能性もあるから、ここはゴキオーラの仕事を評価してやることにしよう。

 バナイランは、龍はんに「知理・芥スペース」の開拓を示唆し、帰りについた。タイタイの中に、入るやいなや、すぐにゴキオーラに頼みごとをした。
「ゴキオーラどの、あなたは不死のお方。不死のお方には、地獄ゆきも極楽ゆきも関係ない。どうか、睡眠薬、あと1錠、龍先生の口の中に放りこんで下され。お願い、この通りじゃ」
 バナイランが、土下座した。
 そうか!
 そうだ。ごきぶりのゴキオーラの奴は、3.5億年も生きているのだ。まあ本当かどうか知らないが、とにかく死とは縁遠い奴だ。ゴキオーラが、殺人を犯したとしても、エンマ大王に裁かれる可能性は少ない。また、彼のように長生きしていると、大王が左遷させられているかもしれないし、地獄・極楽の考え方も変わるかもしれない。それに、睡眠薬を1錠ぐらい口に放りこんだとしても、17錠も先に飲んでいる方が悪いのだ。

「いいよっ!」

 いとも簡単に、ゴキオーラが答えたので、みんなはずっこけた。どこまで、この状況を把握しているのか。頭は、すべて食い物のためにしか、使わないのだろうか。

 そのうち、キヨヒメたちが、血の気のない、こわばった顔をして肩で息をしながら帰ってきた。私は、二人のことを忘れかかっていた。何とも気楽な立場なのだろうと反省すること、しきりである。二人とも、綺麗な顔つきが台無しであった。掻き傷も残っている。
「二人とも、ご苦労さん。よく戦ってくれたね。お陰で、ブラック・マースたちの邪魔が入らずに、こちらの作戦はうまくいった。上出来ですよ」
「始め、手強かったけれどね、途中から急に弱くなったみたいよ」
 むーみぃ姫が答える。
「龍先生の言下げのせいだろう。死なないと言ってもらうことを頼んだのを、実行してくれたに違いない。よかった、よかった。これで、龍先生、独自のスペースが開拓されるぞわがグループも、ますます以て発展するぞ」

 ゴキオーラが、とことこと出掛けていった。あいつ、我鬼窟まで行けるのだろうか?
 こんな時こそ飛んでゆけばいいものを、融通のきかない奴め!

 私たちは、勝利を目前にして、ほっとしていた。ゴキオーラも、ほぼ失敗することはあるまい。みんなは、雑談して、ゴキオーラの帰りを待っている時であった。
 タイタイの腹の中に、耳をつんざくような大きな声が響き渡った。
「おいっ! オレの言うことを聞かないと、このマリア観音、10mの高さから下に落とすぞ!」
 Mキラリーが、まだ残っていたのだ。
「ああっ! しまった!!!」
 バナイランが、あわてふためいた声を上げた。マリア観音は、龍はんが長崎に行った時買い求めた瀬戸物で出来た20cmあまりの観音さまの置物である。「知理・芥スペース」の開拓許可をもらうためには、どうしてもエンマ大王に無傷のまま見せなくてはいけないものだという。
「条件とは、何だ!」
 イモンガーが問いかけた。
「芥川は、オレの同類。立派な殺人者なのだ。どうしても、地獄送りにしてやる。奴に睡眠薬自殺をするよう勧めてこい! さもなくば、この観音、粉々に砕くぞ。30分だけ待ってやる」
 いまさら、どう出来るものでもない。といって、Mキラリーが一度手にしたもの、奴の手から取り戻すことは至難の技だ。一難去って、また一難か。

 私たちは、ない知恵を出しあった。この期に及んで、龍先生に自殺などは勧められない先生も、新スペースの開拓に意欲を燃やしてくれる気になっている。かといって、Mキラリーが、マリア観音を素直に返してくれることなどはありえないことだ。困ったことになったものだ。それにしても、奴はどこから、その情報を手に入れたのだろうか。悪知恵の働く恐ろしい奴だ。

 そこに、とろりんとろりんと、ゴキオーラが帰ってきた。

「ゴキオーラ、うまくいったかい?」
「うんうん。あのな、鼻摘まむとな、口が開いたよ。開いたから、入れてやった。そしてな、目が開いてな。ワシの姿見て、龍せんせ、びっくりしよったでぇ。そして、ごくんと飲みこみよった。その後、ワシに手を合わしたでぇ」

 ガシャーン。

 タイタイが陣取っている隣の空き地で、瀬戸物の割れる音が聞こえた。
「わははははは。地獄送りは、無理なようだったが、お前たちの夢は破れたな。オレさまの勝ちだ! ハッハッハッハ! さらばよ、また会おうぜ」
 Mキラリーは、不敵な言葉を吐いてから、どこへともなく立ち去った。ここまで来て、最後の詰めが出来なかったか。私は、今回の件で何の役に立ったのだろう。ただ野次馬として見ていただけではないか。無力感に襲われた。

 しかし、龍はんを殺人者にしなかったのは、せめてもの救いである。これも、バナイランたちや、キヨヒメ、ゴキオーラの努力の成果である。

 私たちは、帰ろうと思った。その時、タイタイの持っているパソコンに、観女センティからの緊急連絡が入った。タイタイが、センティに「縄通」ネットで、一部始終連絡していたようである。

 みなさん、ご苦労さま。みなさんの行いに対して、私は何とも答えられませんが、マリア観音さまのことなら、心配なさらないで下さい。私の観音仲間からの連絡によりますと龍之介さんは、あの時、長崎で、マリア観音さまを3体購入したそうです。一体は、龍之介さんが落として割ったそうですが、あと一体は山梨県のあるコレクターが持っているそうです。それは、無傷だそうです。エンマ大王には、私が証明書を書いてあげます。私の証明書なら、大王も実物をわざわざ持ってゆかなくても認めてくれるはずですから。

 みなさまが、新しいスペースを開拓してすばらしい世界を切り開かれんことを期待しております。私も、みなさまに負けないよう、観音浄土をますます住みよい世界にするよう努力するつもりでおりますので、お力ぞえくださいませ。
 とりあえず、お知らせいたします。
                       シスオペ・観女センイより


 グオーッ、グースカ、グォーッ!

 ゴキオーラのいびきが、狭いタイタイの腹内に流れ渡っていた。口イヤしい奴のことだから、きっと睡眠薬をちょろまかして、かじったに違いあるまい。それにしても、いくら睡眠薬のせいとは言え、自分がしでかした事の重大さも気にせず、のんびりと寝込んでいられる神経の太さが何億年も生きられる支えになっているのかと思うと、ちょっぴりと羨ましくもある。

 龍はんは、その後、エンマ大王に殺人の罪に問われることも無く、「知理・芥スペース」の開拓許可も下り、いまはせっせと創作に励んでいるそうである。

 バナイランたちも、その応援でさらに忙しい生活を送っていると言っていた。

 さあ、私も現実の生活に戻ることにしようか。

                               終わり




あ@英訳ドン作川柳集905 長い髪短い髪よりちと長い

2015-01-05 07:53:21 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


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   *  長い髪短い髪よりちと長い







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    長い髪短い髪よりちと長い        ドン作(ちふ+)

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    The long bee than short hair long hair  

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                               おわり


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あ@つぶつぶ(日々)256 今日もまた日が過ぎてゆく稼ぎなし

2015-01-05 07:51:54 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


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  256 今日もまた日が過ぎてゆく稼ぎなし



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     この項おわり



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