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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
Oさんに、中間報告する。
「いま、若いピチピチギャルと知り合って、パソコン通信しているよ」
「よかったわね、そんなオッさん、相手にしてくれて」
「今度、デイトしていい?」
「どうぞ、どうぞ! その前に鏡の前に立って、よく自分の姿を見てから
行きなさいよ、ね!」
てんで、取り合ってくれない。
ローナの署名入りのプリント用紙を見せても、
{一人で打ってよく遊ぶね、このオッさんは!
私は忙しいのよ}と、チラッと見てから、
ポンとごみ入れに放りこんでしまった。
Oさんは、パソ通に全然興味がない。
ワープロにも、ほとんど触らない。
ましてや、パソ通でメールのやりとりが出来ることなど
頭から信じていない。
自分でインプットし、プリントアウトしたように思っているのだ。
だけど、これは、ゲームのルール
<私生活には一切持ち込まない>に違反しているな。
でも、これぐらいならいいか。
一人で納得している。
「
お馬鹿さんのローナへ
今度の日曜日、札幌へラーメン食べに行かない?
もちろん、日帰りだよ。北海道まで飛行機だと往復3時間前後、
十分帰って来られるよ。
ダビより
」
もちろん、こんなこと出来るわけない。
それに、実際にこんなことすると、「縄通」ネットから締め出しを食らう。
そんな罰則考えたの、オレ自身なのだから。
お遊び、お遊び!
「
5・贅沢ダビ様へ
行きたいわ。
でもお金たくさんかかるでしょ。
そんな無駄使いしていいのかしら。
ラーメン、私も好きよ。行きたいけど・・・・・
悩めるローナ
」
「
ローナへ
下らないことで、悩むことないよ。遊べるうちが華。行こう!
ダビより
」
「
6・愛しのダビ様へ
ラーメンとてもおいしかったわ。
ありがとう。でも、帰りの飛行機、天候不良で飛べなくって困ったわね。
函館の夜景、綺麗だったわ。
ホテルでのあなた、忘れない。
あなたのローナより
」
センティめ、きわどい所、突いてくる。
この誘惑地獄、どう逃げよう!
純愛! 純愛!
キスぐらいで止めなくっちゃ。
「
寝顔の可愛いローナへ
君の寝顔がとても可愛かった。
君の傍に、一晩中ついていられて幸せだったよ。
お母さん、信じてくれたかい?
怒られなかった?
君といつか結婚して、一緒に暮らすまでは口づけ以上のことはしない。
約束するよ。また、行こうね。
オレ、会社急に休んで都合悪かった。
空港で、会社の人に会っただろ?
病欠届けをFAXで流しておいたのに。
でもセクションが違うから、わかりはしないか?
お守りダビより
」
「
7・うぶなダビ様へ
あなたの口づけ、ずっとわたしの心に残るでしょう。
だって、初めてですもの。でも、あなたの歯が当たったので、
今でもあざになっているの。でもいい。
きっとあなたも初めてだったのね。嬉しいわ。
今口紅を塗って誤魔化しているの。
お母さんの前では、キッと唇を結んでいるの。
きっと気付いているはずだわ。
この間、一緒に泊まったお女友達(ともだち)の名前も
しつっこく聞いてくるし、困ったわ。
おどおどローナ
」
だんだんと追い込まれてゆくようだ。
この分ではオレの負けだな。
そんな予感がしてきた。
「
悩めるローナへ
君の柔らかな唇を傷つけていただなんて!
ごめんね。オレ、何にもわからなかった。
頭の中は宇宙旅行をまとめて1万回していたような気分だった。
何が何やら、さっぱりわからずあまり覚えていない。
ただ、ふぁーっとした感覚だけが残っている。
お母さんには、きっと解っているのだろう。
はっきりと娘の口から聞きたいのに違いない。
口づけをするような男の人が出来ましたって。
オレ、君の家(うち)に遊びに行ってもいいかい?
お邪魔やダビより
」
「
8・お待ちしてます、ダビ様
いつでも、大歓迎よ。母や父に紹介するわただ、
父はとってもうるさいから、気をつけてね。
娘と結婚する気はあるのか? って、きっと聞いてくるわよ。
姉さんの時だってそうだったんですもの。
義兄さん、何気なく遊びにきて、四苦八苦していたわ。
姉さんと二人で別の部屋で、モニター見ていたの。
少し可哀相な気もしたわ。
頭がカチンカチンなのあっちこっちにガールフレンド作る人なんか
頭から信じてないのよ。
その点、あなたと話が合うと思うわ。
部屋飾りローナより
」
上手だなぁ、センティばばぁ。
オレの負けだ。完敗!!
「
愛するローナへ
明日の休み、行くよ。
君のお父さんに尋ねられたら、
結婚の申し込みをしよう。
でも、まだ君に言ってなかったね。
天の川で、ゴンドラ船・ドライブでもしながら、
と思っていたのだが、承知してくれるかい?
負け負けダビより
ーーーーーーーーーーーーーーー
センティ殿へ
完敗であります。また、そのうちに腕を研いて挑戦します。
お望みのものを言ってください。
流ドン作
」
センティは、賞品にマニキュアを要求してきた。
あの5,000個近くの爪にこっそりと塗る気らしい。
あれでも以外とおシャレなんだな。
金色、銀色、灰色など、とり混ぜて除光液と
一緒に買って送ることにした。
Oさんには頼みにくいので、長女のマイカに小遣いをやって
買いに行かせた。
マイカは小遣いさえやると、深い追求はしないので、ありがたい。
{オッさん、何に使うのか?}と、
心のなかでは思っているのだろうが、口にはしない。
もちろん、Oさんに告げ口したりもしない。
それが、こういう時には、とても役に立つ。
Oさんに、ザックバランに打ち明けてもいいのだが、
馬鹿にされるのが、落ちなので止めておくことにする。
Oさんへの壁は、まだまだ厚い。
お陰で、焼き大福食べ損なった。
残念、無念!
おわり
絵じゃないかおじさんぐるーぷ
Oさんに、中間報告する。
「いま、若いピチピチギャルと知り合って、パソコン通信しているよ」
「よかったわね、そんなオッさん、相手にしてくれて」
「今度、デイトしていい?」
「どうぞ、どうぞ! その前に鏡の前に立って、よく自分の姿を見てから
行きなさいよ、ね!」
てんで、取り合ってくれない。
ローナの署名入りのプリント用紙を見せても、
{一人で打ってよく遊ぶね、このオッさんは!
私は忙しいのよ}と、チラッと見てから、
ポンとごみ入れに放りこんでしまった。
Oさんは、パソ通に全然興味がない。
ワープロにも、ほとんど触らない。
ましてや、パソ通でメールのやりとりが出来ることなど
頭から信じていない。
自分でインプットし、プリントアウトしたように思っているのだ。
だけど、これは、ゲームのルール
<私生活には一切持ち込まない>に違反しているな。
でも、これぐらいならいいか。
一人で納得している。
「
お馬鹿さんのローナへ
今度の日曜日、札幌へラーメン食べに行かない?
もちろん、日帰りだよ。北海道まで飛行機だと往復3時間前後、
十分帰って来られるよ。
ダビより
」
もちろん、こんなこと出来るわけない。
それに、実際にこんなことすると、「縄通」ネットから締め出しを食らう。
そんな罰則考えたの、オレ自身なのだから。
お遊び、お遊び!
「
5・贅沢ダビ様へ
行きたいわ。
でもお金たくさんかかるでしょ。
そんな無駄使いしていいのかしら。
ラーメン、私も好きよ。行きたいけど・・・・・
悩めるローナ
」
「
ローナへ
下らないことで、悩むことないよ。遊べるうちが華。行こう!
ダビより
」
「
6・愛しのダビ様へ
ラーメンとてもおいしかったわ。
ありがとう。でも、帰りの飛行機、天候不良で飛べなくって困ったわね。
函館の夜景、綺麗だったわ。
ホテルでのあなた、忘れない。
あなたのローナより
」
センティめ、きわどい所、突いてくる。
この誘惑地獄、どう逃げよう!
純愛! 純愛!
キスぐらいで止めなくっちゃ。
「
寝顔の可愛いローナへ
君の寝顔がとても可愛かった。
君の傍に、一晩中ついていられて幸せだったよ。
お母さん、信じてくれたかい?
怒られなかった?
君といつか結婚して、一緒に暮らすまでは口づけ以上のことはしない。
約束するよ。また、行こうね。
オレ、会社急に休んで都合悪かった。
空港で、会社の人に会っただろ?
病欠届けをFAXで流しておいたのに。
でもセクションが違うから、わかりはしないか?
お守りダビより
」
「
7・うぶなダビ様へ
あなたの口づけ、ずっとわたしの心に残るでしょう。
だって、初めてですもの。でも、あなたの歯が当たったので、
今でもあざになっているの。でもいい。
きっとあなたも初めてだったのね。嬉しいわ。
今口紅を塗って誤魔化しているの。
お母さんの前では、キッと唇を結んでいるの。
きっと気付いているはずだわ。
この間、一緒に泊まったお女友達(ともだち)の名前も
しつっこく聞いてくるし、困ったわ。
おどおどローナ
」
だんだんと追い込まれてゆくようだ。
この分ではオレの負けだな。
そんな予感がしてきた。
「
悩めるローナへ
君の柔らかな唇を傷つけていただなんて!
ごめんね。オレ、何にもわからなかった。
頭の中は宇宙旅行をまとめて1万回していたような気分だった。
何が何やら、さっぱりわからずあまり覚えていない。
ただ、ふぁーっとした感覚だけが残っている。
お母さんには、きっと解っているのだろう。
はっきりと娘の口から聞きたいのに違いない。
口づけをするような男の人が出来ましたって。
オレ、君の家(うち)に遊びに行ってもいいかい?
お邪魔やダビより
」
「
8・お待ちしてます、ダビ様
いつでも、大歓迎よ。母や父に紹介するわただ、
父はとってもうるさいから、気をつけてね。
娘と結婚する気はあるのか? って、きっと聞いてくるわよ。
姉さんの時だってそうだったんですもの。
義兄さん、何気なく遊びにきて、四苦八苦していたわ。
姉さんと二人で別の部屋で、モニター見ていたの。
少し可哀相な気もしたわ。
頭がカチンカチンなのあっちこっちにガールフレンド作る人なんか
頭から信じてないのよ。
その点、あなたと話が合うと思うわ。
部屋飾りローナより
」
上手だなぁ、センティばばぁ。
オレの負けだ。完敗!!
「
愛するローナへ
明日の休み、行くよ。
君のお父さんに尋ねられたら、
結婚の申し込みをしよう。
でも、まだ君に言ってなかったね。
天の川で、ゴンドラ船・ドライブでもしながら、
と思っていたのだが、承知してくれるかい?
負け負けダビより
ーーーーーーーーーーーーーーー
センティ殿へ
完敗であります。また、そのうちに腕を研いて挑戦します。
お望みのものを言ってください。
流ドン作
」
センティは、賞品にマニキュアを要求してきた。
あの5,000個近くの爪にこっそりと塗る気らしい。
あれでも以外とおシャレなんだな。
金色、銀色、灰色など、とり混ぜて除光液と
一緒に買って送ることにした。
Oさんには頼みにくいので、長女のマイカに小遣いをやって
買いに行かせた。
マイカは小遣いさえやると、深い追求はしないので、ありがたい。
{オッさん、何に使うのか?}と、
心のなかでは思っているのだろうが、口にはしない。
もちろん、Oさんに告げ口したりもしない。
それが、こういう時には、とても役に立つ。
Oさんに、ザックバランに打ち明けてもいいのだが、
馬鹿にされるのが、落ちなので止めておくことにする。
Oさんへの壁は、まだまだ厚い。
お陰で、焼き大福食べ損なった。
残念、無念!
おわり