絵じゃないかおじさん

言いたい放題、自由きまま、気楽など・・・
ピカ輪世代です。
(傘;傘;)←かさかさ、しわしわ、よれよれまーくです。

仮想はてな 姫去りて・ストーリィ  2/6

2015-01-16 08:18:07 | 仮想はてな物語 

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絵じゃないかおじさんぐるーぷ



 オレは、いささか心配になってきた。
 翁たちが集まる前に、わが家に招待して案内することにした。
 ゴキオーラは、夜になると、勝手にわが家の台所を
 ウロウロするのだが、ゴキOさんは家の中には、
 一歩たりとも、入ってこない。

 長い自然の暮らしが、家の中は危険であると、
 思わせているのだろう。
 しかし、接待役ともなれば、そんな事は言ってられない。

 彼女はゴキオーラの後について、こわごわと入ってきた。
 入ったところで、わが不可思議なバイク・Sサヤカに
 変身術をかけてもらった。残念ながら彼女の術は、
 狸時間嘘800秒、人間時間にして5分しかきかないので、
 5分ごとに術をかけ直してもらいにゆかねばならない。
 何とも不便なことである。

 変身術を授けた師匠の信楽焼きのドン・ガラッキーの、
 教え方が不十分だったのだろうか? 

 人間に変わった二人を見るのは初めてだった。
 ゴキオーラは70歳前の、でっぷりと肥えた、
 貫禄あふれる老人だった。
 背は160cmぐらいで、白い口ひげを生やし、
 優しそうな目をしていた。

 ゴキOさんは、品のある老婦人で、60歳すぎに思えた。
 髪の毛には、白いものが多く混じっていた。
 背はゴキオーラより少し低いが、身体がシャキとしているので、
 そう年寄りには見えない。

 顔つきは、少しだけきつそうだが、敬遠するほどでもない。
 見たところ、ゴキオーラは尻に敷かれている雰囲気丸出し
 だった。

「やあ、いらっしゃい。奥さんには、お世話かけます」

 姿・形が日ごろ付き合っている彼らと全然違うので勘が狂う。

「ドッさん、いいってことよ。
 こんなのでも、役に立つのだったら」

 ゴキオーラは、オレのことをドッさんと呼ぶ。
 何度言い直しても、改めてはくれない。
 多分、ドン作オッさんを、言い縮めたものであろう。

「おなたっ、神様の前で、こんなとは、何よっ!」
 この前のゴキブリ変身術が、やはり効いている。
 まだ神様扱いしてる。少し安心した。
 サヤカの術で、人間に変われることが出来ているのに、
 このオレが、奇跡を起こしたように思っている。
 先程など、人間に変わった途端、オレに手を合わせて、
「ありがたや、はーっ」と拝まれてしまった。

 身に合わぬ応対は、尻がこそばゆくてたまらない。
 しかし、そうでもしないと、いつ何時離婚して雷丘へ
 神変修業に帰ると言い出すかしれたものでない。
 もうしばらくこのままで歯止めになっていてやろう。
 それが二人の幸せのためでもあると思うからだ。

 ゴキOさんにどこから説明しよう。
 見るもの、触るもの、すべて知らないものばかりなので、
 面食らっているようだった。

「ああ、家の中って、こんなになっていたの?」
「そうだ、いいとこだろう!」

 ゴキオーラが、得意そうに答える。

「でも息苦しいし圧迫されるようだわ。
 空が見えないって恐いわね」

 コロの小屋には、そのため大きい窓をつけてやっている。
 コロの小屋よりか何倍も広いはずなのだが、仕切られた空間が
 閉塞感を与えるのだろう。
 まあ、ローンで建てたものだから、そう広くはないのだが・・
 
「あれ、何?」
「ケーコート」

「何するものよ」
「あれか? あれが消えたら、わし、ここに入れるの」

 ゴキオーラが教える。

「夜になると暗くなるだろ。暗くなるとモノが見えなくから
 点けるんだ」

「暗くなれば寝るといいのに。何であんなものいるの?
 夜、家が明るく見えたのは、このせいだったのね」

 ああ、暗くなると、眠られるような身になりたい。
 うらやましい限りだ。

「これなーに」

「これ、わしのご馳走入っているんだ。あのな、3~4回な、
 ここ開いてたの。いま思い出しても、涎が出てくるよ」

 本当に涎をたらしやがった。それにしても誰だ。
 冷蔵庫閉め忘れたヤツは?

「ドッさん、あけていい?」
 この物欲しそうな目、何とかならないのか!

「いいよ。好きなものあったら、何でも取って」
「ええっ、何でもって! ドッさん、いいの!」

「あなた! いい加減になさい。幾つになっても浅ましいん
 だから」

 それでも、ヤツは冷蔵庫を開けて天婦羅をつまんだ。
 手づかみで、旨そうに食っている。
 「奥さんにも、あげなさいよ」

「おおっ、そうか、どう?」

 この無神経さが、ゴキOさんに嫌われる原因の一つなのだろう。

                        つづく



仮想はてな・ストーリィ 世の中は虚仮風にて 3/7

2015-01-16 08:16:26 | 仮想はてな物語 
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絵じゃないかおじさんぐるーぷ



私は、悲しいのです。
やるせないのです。
無性に、腹が立つのです。

なぜ、ボケが、あゆかを、
襲わなければならない、のでしょうか!

あゆかが、何をしたというのでしょう。

と言って、こんなこと、ボヤいても詮ないこと。
諦めるしかないようです。
ただ受認するのみであります。

いつまで経っても、
人は、次から次へと、
新しい病魔に、襲われています。

どうしようもない、現実であります。
あまり腹が立ちますので、
京都の東山区にある西国第15番霊場の、
「新那智山・今熊野観音寺」に住む、
十一面カンノンのファファに、
久しぶりに、テレパシー通信を使って、
文句を、言ってやりました。

彼女は、ぼけ封じ専門の<
カンノンはんでもあるからです。

「ぼけ封じ専門のファファはん、
 あまりじゃないか。よりによって、
 わが最愛の妻を、なぜボケさせたんだい!」

「あゆかさん、ボケてしまったのね。お気の毒に。
 この間、ボケ名簿に登録されているのを見たわ。
 そろそろ、何か連絡あるのではないかと
 思っていたのだけれど・・・
 でも、こうなっては、
 私の力では、どうしようもないわ。

 オッさん、じゃなかった、
 おジンちゃん、せいぜい看病してあげてね」

 60才までは、「オッさん」で、
 通っていたものですが、
 みんなは、
 もうオッさんとも、呼んでくれなくなりました。

 年寄りと見なされることは、淋しい限りです。

「あゆかさん、頭の断層写真取っていた?
 1年に1回ぐらいでも、いいのよ」

「もう、遅いよ。医者は、手がつけられないって。
 頭の脳ミソ、すかすかになって、
 手の下しようがないとも、言っていた」

「じゃ、しようがないわね」
「そんなんで、事をすませるのかい?」

「と言われても・・・ おジンちゃんも、
 都合のいい時ばかり相談してくるんだから、
 私だって、手の施しようがないわよ。ごめんなさい」

「ぢっと、私たち見守ってくれているんでは、
 なかったのかい」

「気にはつけていたわよ。
 でもね、こういうことは、どうしようもないのよ」

「あんたのぼけ封じの力は、いったい何処で使っているんだ。
 あんたに、昔一生懸命お願いしただろ。
 お賽銭もあげただろ」

「どう言ったらいいのかしら・・・

 私のボヤキに、
 今熊野の慈悲深い、カンノンのファファも、
 困惑気味でありました。

 ファファに一言お願いするだけで、
 ボケにならないのなら、
 この国からは、ボケの言葉は、
 とっくに、無くなっているはずです。

 そんなことは、分かりきっておりました。
 しかし、それでも、私はボヤかずには、
 いられないのです。

 私の怒りから、発するやり切れない苦しさを、
 ストレートに、ぶつけてみたのでした。

 彼女は、そんな私のボヤキにも、
 誠意を尽くして、つきあってくれる、
 慈悲深いカンノンはんであります。

 唐招提寺のカンノンのセンティが、
 組織するカンノン・サークルに属する、
 カンノンはん達は、みんな誰でも、
 そういう優しさを、持っているようです。

 ですから、私は、彼女たちが、大好きなのです。
 あまり無茶を言うと、
 たしなめられるのが、普通なのですが、
 事情が事情だけに、
 私の無理難題に、誠意を尽くして、答えてくれました。

 しかし、誠意をどう尽くしてくれたところで、
 あゆかのボケが治る、見通しなどはないのです。

 今熊野のファファが、あゆかの病魔に対して無力なら、
 素人の私などは、なおさら、手の施しようがありません。

 めかるみ路の、打ち続くような病魔に犯されたあゆか。

 身体は、ぶくぶくと肥えたるみ、
 初雪のごとき白髪、

 顔は、皺にまみれ、
 首は、亀首のように、
 前折れになり、縦皺に覆われ、

 足首が、ずどん棒と化して、
 腹には、スダレが垂れ下り、
 肉はハリを失い、

 恥じらいは、
 天の川原に、捨て流してしまったようになっても、
 あゆかは、愛するあゆかに変わりないのです。


 それがです!
 今のあゆかは、何なのでしょう。

 姿形は、確かに、あゆかに違いありません。
 違いはないのですが、
 あゆかを支えたあゆかの心は、
 いったい何処に、消え去ったのでしょう。

 何処を、どう捜しても、見当りはしません。

 いや、あゆからしさは、
 微かに残っていることは、残っているのですが、
 ほんのわずかに、過ぎないではありませんか。

 あれは、あゆかなのでしょうか?

 あれでも、愛する妻なのでしょうか?

                         つづく



あ@英訳ドン作川柳集916 大しわや小じわ手こずりしわだらけ

2015-01-16 08:15:07 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


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   *  大しわや小じわ手こずりしわだらけ






  (ドン作川柳 → 無料 英訳 → 無料 和訳戻し)

    大しわや小じわ手こずりしわだらけ        ドン作(ちふ+)

            ↓
     Wrinkled Tekozuri fine lines and wrinkles large 

            ↓           
      しわTekozuri小じわや大しわ
 


                               おわり


仮想はてな Oあゆか
仮想はてな ドン作



あ@つぶつぶ(日々)267 今日もまた日が過ぎてゆく冬帽子

2015-01-16 08:13:35 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


多層構造ぶろぐ→Multilayer structure blog

ピカ輪世代(世に団塊とも)の一断面を目指して。


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*  English translation 


  267 今日もまた日が過ぎてゆく冬帽子



        ↓
      (ほんやっ君のとある無料の英訳)

    Fuyuboshi the day Yuku past also today
         ↓
      (ほんやっ君のとある無料の和訳戻し)

今日も一日ゆく過去Fuyuboshi






     この項おわり



つぶつぶ(22”22”)・・・・・


あ@おつとめ087 お役員 5時から出番 様変わり

2015-01-16 08:12:16 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)

お薦め世界語=ほじゃけんど=HOJYAKENDO←思わずにっこり、ほっこり

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ドン作雑文集より
(会社員時代懐古篇)

 

                               
   * お役員 5時から出番 様変わり



  


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    お役員 5時から出番 様変わり    ドン作(ちふ+)

          ↓
    Turn changed dramatically from 5:00 Contact officer
  
          ↓
    五時の連絡先役員から劇的に変化し左折