絵じゃないかおじさん

言いたい放題、自由きまま、気楽など・・・
ピカ輪世代です。
(傘;傘;)←かさかさ、しわしわ、よれよれまーくです。

仮想はてな 姫去りて・ストーリィ  5/6

2015-01-19 07:57:35 | 仮想はてな物語 

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絵じゃないかおじさんぐるーぷ



「人間って、毎日こんな贅沢ばかりしているのか」
 ガラッキーの声だ。

「そうだよ。お陰で、ワシも、うまいもんにありつける」
 冗談じゃない。
 オレのような安給料で、そんな贅沢ができるか。
 そりゃ、アンタたちの生活が、不思議なんだ。
 1円も使わない生活が、出来るなんて、聞いただけで、
 ヨダレが、出てきそうだよ。
 家を作っても、タダだし、
 食い物にも、不自由はしない、生活なんて理想だよ。

「ビリッとか、いうもののせいなんだな」
「そう。それ無くなれば、この家ガタガタなんだ」

「ビリッって、何ですかいな」
 バンブーオキナが聞いた。

「ビリッというのはな、この家にある箱どもに、
 魔術をかけるんだ。そうすれば、箱がな、洗濯したり、
 動く絵が映って、声が出たり、掃除をしたり、モノが
 腐らなくなったり、光ったり、もういっぱい色々な事を
 するんだ」

「へぇーっ。洗濯や掃除を。いいなあ、ばぁさんや」

「器械がそんなことしますんかいなあ。
 その動く絵ってのは?」

 これはオウナであろう。

「あのな・・・ この箱見ていな」
「わあーっ。おったまげたー」

 ゴキオーラが、テレビをつけたのだろう。

「あれ、あんな狭い所に、人が入ってる」
「違うよ。あれはマボロシ。ヤツが妖術を使っているんだ。
 目くらましの一種だよ」

「ゴキオーラ。おまはんも遅れているなあ。
 あれはな、鏡が向こうとこちらにあってな、
 向こうの鏡に写ったものが、これに写しだされていると、
 思えばいいんだ」

「じゃ、なぜ反対に写らないんだい」
「鏡に写ったものを、また鏡に写すと、元の形になるだろう

「ふーん。Oさん、手鏡貸して」
「そんなものどうするの」

「ガラッキーの言った事、確かめるんだ」
「いい加減にしなさいよ」

「持ってないの」
「ないことはないけれど」

「じゃ、貸して」
「ガラッキーはん、何じゃこれ。鏡が、1,2・・・
 わっ、数えられんわ」

 鏡を向かい合わせにして、その中を覗きこんだに違いない。
 それにしても、あの疑り深いこと。

「おまはんに詳しい説明しても分からんだろうと思って、
 例えただけだ。その鏡が、お互い1個しか写らんと思ったら
 済むことじゃろうが」

「詳しい説明してーな」

「後で、オッさんでもに聞いてみな。
 信楽に帰ったらあるんだが」

「あなた、そんな事、もうどうでもいいでしょ。
 そんな事知ってどうするの?」

「あのな。旨そうな料理が映るだろ。
 ワシ、その残りもん、食いに行きたいの。
 あれ、どうせ残ったら捨てるんだろ。
 ・・・ 痛っ!」

 人間に変身しているのを、
 すっかり忘れてしまっているようだ。
 酔いが回ってきているのだろう。

「あのご不浄は」

 オウナが、トイレに行ったようだ。
 ゴキOさんが、ついていって、説明するのだろう。

「おじぃさん、わたしゃ生まれて、
 あんな恥ずかしい目に、会ったことなかったよ。
 みなさんの前でなんだけど、思い出しても、恥ずかしいわ」

「何があったんだ」
「いえね、明るすぎるのよ」

 戦前の人は、暗いトイレしか知らない人が多いようだ。
 ほとんどのトイレは、薄暗くて、汚いモノだと、
 相場が決まっていた。
 オウナも、明るい水洗のトイレに入って、
 面食らったのだろう。
 時間が、掛かったわけだ。

 それに比べると、男は太陽の下で、
 立ちションをし慣れているから、驚きは少ないだろう。

 オウナも緊張しているせいか、ボケが来ている事は、
 話し声だけからでは、分からない。

 彼らの話は、あちらに飛んだり、こちらに飛んだりして、
 バラエティに富んでいた。

 オレは、彼らの話を聞きながら、
 いつの間にか、眠りこんでいた。

 オレが、起こされた時には、
 みんなで、大阪の街に繰りだす話がまとまっていた。
 K鉄の電車に乗りたいという。

 まあ、オレの家から大阪に出るには、
 それが一番便利でもある。

 老人4人に、働きざかりのガラッキーの変身人間である。
 ガラッキーは、どんな年ごろの人間にでも、
 化けられるから、こういう時にはうらやましい。

 白いタキシードに、赤いスカーフを垂らし、
 サングラスを掛けている。
 こうなれば恐いもの知らずだ。
 ガラッキーは、いろいろ変身しては、
 都会に出ていっているようである。

 彼が詳しいので、オレは、家に残ることにした。

 これからの事は、
 後からゴキOさんに、
 聞いたことである。

 5人はもよりのM駅についた。
 駅員は、一人しか居ないので、
 電車が、到着しない時間は、
 改札口には、いなかったので、切符も買わずに入った。

 ガラッキーは、金など払った事がないのが、自慢でもある。
 この世は、金が無ければ、何も出来ないように見えるが、
 ガラッキーのように、術を使える者は、
 ケースバイケースで、術を使えば、金は不要だという。

 どこにでも、抜け道は転がっているようだ。
 ゴキオーラもオキナも、酒がかなり回っていい機嫌だった。
 気も大きくなっていたようだ。
 それに何か起こっても、近くにはガラッキーがいる。
 そのせいで、4人とも電車の中で、
 言いたい放題を、言ったらしい。

 電車の中は、5人にとっては、
 無法地帯も、同然だったので、
 大阪につくまでの間、
 無法者たちを懲らしめる事にしたそうである。
 電車の中の人々が、
 何をしようが関係ないとは思うのだが、
 彼らには、我慢ならないもののようであった。


 彼らは、車両を移りながら、獲物を見つけては、
 イジメに近い行いをしたようである。
 乗り合わせた人は、いい迷惑だったに違いない。

 19XX年M月D日のK電車で、
 M駅16時29分大阪行きに、
 運悪く乗り合わされた方には、
 この場をお借りして、お詫びいたします。

                      つづく


仮想はてな・ストーリィ 世の中は虚仮風にて 6/7

2015-01-19 07:56:12 | 仮想はてな物語 
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絵じゃないかおじさんぐるーぷ




昔の溌剌としたあゆか、
暖かい眼差しを持ったあゆか、
力いっぱい家庭を支えたあゆか、
子育て遺伝子の指令に、何よりも忠実であったあゆか、
優しくて、ちょっぴり厳しいあゆか、
そんな、あゆかの姿が、走馬灯のように、
くるくると、踊り回って見えます。

けれども、隣をよく見すえると、
ごろんと、横たわったぶくぶくの、
皺くちゃバァさんしか、居ないのです。

この落差!

人間であったことの虚しさが、
突きあげてくるのです。

しかし、そこは薄地の凡夫、
そのうちに、眠気に襲われます。

朦朧とする頭の中で、
冒頭のゴキオーラの言葉が、
活字となって現われてくるのです。

この世は、虚仮だよ。虚ー仮。

誰のいびきとも分からない、
いびきを、子守歌がわりに、眠りにつきます。

そして、知らぬ間に、朝がやってきています。

そんな繰り返しの日々が、前方に、
天路の彼方にまで、積み重ねられているのです。

そんな変化に乏しい生活の中での風呂入りは、
気分がハイになり、ほっと気の休まる時であります。

ホームの風呂は、一週間に1回。
私のような軽症のボケは、自力で入ります。

男の看護人が一人ついていて、手際よく指図してくれます。
あゆかのような寝たきりの者は、
特別仕立ての浴槽で、ストレッチャーと呼ばれる、
人間俎板に乗せられて、洗われています。

ある日のことでした。

その時、私は風呂から上がり、着替えを終えて、
病室に帰ろうとしていました。

久しぶりの入浴なので、
気分は、すこぶるご機嫌でありました。

ちょうど、あゆかが風呂に入れられるところでした。
私は、気になったものですから、
重症者用の特別風呂の前に立って、
中の様子をうかがってみました。

「ごろんごろんの、とどバァちゃん、
 さあさ、まるまる洗いしましょうね」

いかにも、下卑た声が聞こえてきました。
開きドアのすきまから、覗きこむと、
中年の男が二人で、縛りつけた、
ぷよぷよの裸のあゆかを、ホースで洗っていました。

そのホースの湯が、押し広げられた、
あゆかの恥部を、叩きつけておりました。

男たちの侮蔑したような眼差しが、
淡い光を放っておりました。

それを見た私の頭には、
若かりし頃の血潮が、一挙に噴きあげてきたのです。

前後の見境も、無くなってしまいました。

私の大事なあゆかに、何んてことを!!

傍にモップがあったので、
それを取るやいなや、大声を張り上げて、
男たちを、したたかに打ってやったのです。

彼らは、キョトンとしていて、
始めは、なすがままにされていました。

しかし、事の重大さに、気がついたのでしょう。

けれども、その時には、もう遅かったのでした。

何10発も、モップの柄の洗礼を受けて、
赤い血に、まみれていたのでした。

私は、縦、横かまわず、
全身の力をこめて、殴りつけてやったのです。

彼らは、抵抗らしい抵抗もせずに、
どこかに、逃げ去ってしまいました。

私は、すぐさま、あゆかに着物を羽織ってやり、
ストレッチャーを押してホームの裏口へと、
飛び出しました。

うまい具合に、救急車が、
一台止まっていましたので、
全身の力を振り絞り、
ストレッチャーからあゆかを抱え降ろし、
後から、乗せ込みました。

すぐさま、運転席に飛び上がりました。

ありがたいことに、キーはついておりました。
だいたいが、救急車は、キーを抜いていないようです。

患者を運ぶと、トンボ帰りをすることが、
多いからでしょう。

畜生め、
虚仮て、
虚仮て、
虚仮てやるぞ。

ゴキオーラ、私も、お前の真似をするぞ!

高鳴る胸に、ちらと神経を流します。

うん、大丈夫のようです。
さあ、行くぞ!
ブルーン!

サイレンを鳴らし、警告灯を点滅させながら、
夕闇の迫る道路に、踊り出てやりました。

他の車が、あっという間に避けてくれます。

道路の真ん中をつっ走りながら、
あゆかを乗せての強行ドライブ。

国道や大きい道路を走っていますと、
きっとパトカーに捕まるだろうと思ったので、
私は、脇道に入り、サイレンを止めて突っ走りました。

そのまま、粉河へ。
南部へ。
中辺路へ。

そして、熊野灘から補陀落浄土へ。

熊野灘の南にあるという、
カンノンの主催する補陀落浄土へ渡り、
あゆかと共に若返り、
ふたたび、バラ色の人生を歩み直そう。

私は、私に残されたただ一つの思い浮かぶ道を、
ただ、ひた走りに走っていきました。

                        つづく



あ@英訳ドン作川柳集919 大しわに小じわモーレツしわだらけ

2015-01-19 07:54:58 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


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   *  大しわに小じわモーレツしわだらけ







  (ドン作川柳 → 無料 英訳 → 無料 和訳戻し)

    大しわに小じわモーレツしわだらけ        ドン作(ちふ+)

            ↓
      Bodacious wrinkles wrinkled in large wrinkles

            ↓           
      大しわにしわがボダシャスしわ
 


                               おわり


仮想はてな Oあゆか
仮想はてな ドン作



あ@つぶつぶ(日々)270 今日もまた日が過ぎてゆく夏あそこ

2015-01-19 07:53:23 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


多層構造ぶろぐ→Multilayer structure blog

ピカ輪世代(世に団塊とも)の一断面を目指して。


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*  English translation 


  270 今日もまた日が過ぎてゆく夏あそこ



        ↓
      (ほんやっ君のとある無料の英訳)

    Summer over there that day Yuku past also today
         ↓
      (ほんやっ君のとある無料の和訳戻し)

夏の間そこにその日ゆく過去にも、今日







     この項おわり



つぶつぶ(22”22”)・・・・・

あ@おつとめ090 Mデヤ子 もたもたレジで みな避けて

2015-01-19 07:51:55 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)

お薦め世界語=ほじゃけんど=HOJYAKENDO←思わずにっこり、ほっこり



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ドン作雑文集より

 

                               
   * Mデヤ子 もたもたレジで みな避けて



  


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    Mデヤ子 もたもたレジで みな避けて    ドン作(ちふ+)

          ↓
    Avoid all the cashier slow M Deya child 
  
          ↓
    すべてのキャッシャー遅いMデヤ子を避ける