絵じゃないかおじさん

言いたい放題、自由きまま、気楽など・・・
ピカ輪世代です。
(傘;傘;)←かさかさ、しわしわ、よれよれまーくです。

仮想はてな 姫去りて・ストーリィ  3/6

2015-01-17 08:03:46 | 仮想はてな物語 

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絵じゃないかおじさんぐるーぷ



「結構。それにしても、涼しいのね。いっぱい食べ物入れて、
 こんな所に隠しているのね」

 隠してる? 人聞きの悪いことをいうものだ。
 これは保存しているの。買物にゆく手間が省けるし、
 料理に使った残りの材料も、仕舞っておくことができるんだ。
 買物も料理も、何の事か分かっていない。

 もちろん、金を払うなんていう観念もない。
 犬小屋のほんの数m離れていないところに住んでいながら、
 何とも精神的に贅沢な暮らしをしているのだろう。

「神様、あれは、なに?」
「水道。蛇口をひねると、水が出てくるんだよ」

「あんな所から? 腐っているんじゃない?」
「うん、だから、水は消毒してあるんだ」

「消毒?」

 疲れる。こう何から何まで説明してると、こちらが
 何か悪いことしているみたいで、気がひけてくる。
 ゴキオーラのヤツは、オレの許しがあるものだから、
 食うわ食うわ、冷蔵庫からっぽにしてしまうんじゃないか?

 Oさんが居なくて、買物にゆくのが面倒なのに、人の事など
 全然考えない、気楽なヤツだ事。

「あれは?」
「ポット、お湯入れておくんだ」 

「お湯って」
「ラーメン作ったり、コーヒー飲んだりするんだ」
 
「ドッさん、ラーメン作ろ」
 目の色を変えて、ゴキオーラが叫んだ。
 こいつは、都合のいい時だけ、耳に入るんだから、
 勝手なヤツめ。
 オレの代わりに、説明してやれよ。

「ラーメン作ってくるから、奥さんに説明してあげてな」
「あいよっ」

 本当に幸せなヤツだ。
「これは?」 

「ビリッ!」
 「何よ」 

「傍に近づかないことだ。目まわすよ」

 コンセントのことだ。昔、ひどい目に遭ったに違いない。
 それにしても、そんな経験してたとは驚きだ。
 あんなものまで、食おうとしたのだろうか?
 ネズ公が齧った後かと、思っていたのだが、
 犯人は、ヤツだったのか。

 時計に、コップに、トースターに、ヤカンに、
 もう無原則に、手あたりしだいに、聞いて回るものだから、
 ゴキオーラも、説明に四苦八苦している。

 その点、ヤツはこの家の中は、オレたちと同じぐらい、
 暮らしているから、経験で覚えたのだろう。
 自分の感覚だけで、説明していた。
 聞いていて、それが何か類推できるのだから、
 大したものではある。
 オレは、ヤツに一度も、説明してやった事はないのに。

「テレビつけてもいいか?」
「どうぞ」

 スイッチの入れ方まで知ってやがる。
 どこで、何時の間に覚えたのだろう。
 料理番組に、チャンネルを合わせた。

「これはな、これを押すと人や景色が中に入るんだ。
 わしもな、入ろうとしたがダメだった。
 でも、見てるだけでも、楽しいよ」

 ゴキオーラらしい。
 きっと、うまそうな肉料理でも、映っていたに違いない。
 ゴキOさんは、食い入るように見つめている。
 画面を触ったり、顔を近づけたり、興味たっぷりのようだ。

「おい、ラーメンできたぞ」
「うわーっ」

 まるで3才の子供ではないか?
 ゴキOさんにも勧める。
 匂いが、たまらなくいいようだ。
 二人で、くんくんと嗅いでいた。

 中華丼は、彼らに合わないようだったので、
 お皿に移し代えてやった。
 もちろん、箸の使い方など知らない。
 あの澄ましたゴキOさんが、皿ねぶりをしているのが、
 妙に新鮮だった。

 ふーん、そういう食べ方もあったのかという、
 驚きを感じた。
 そう違和感は感じない。
 これは明らかに慣れの問題だ。
 皿ねぶりだって、優雅に食えるものだと、感心する。
 ソバを一本一本、口に含んでは、
 シュルシュルと、流しこんでいる。

 おつゆも、唇の先をつけて、巧みに吸っているようだ。
 それに比べると、ゴキオーラのヤツの下品なこと。
 皿に口をつけて、顔を上げもせず、
 ガッガッガッと、食らいついている。

 オレのうちでは、あんなにしないと、
 飯にありつけなかったのかと、反省する事しきりである。

 6回ばかり変身して、2人は引き揚げた。
 ゴキOさんに、接待役は重荷になりすぎると思った。
 これからは、Oさんたちが留守の時は、
 時々呼んでやって、この家に慣れさせることにしよう。

                      つづく

仮想はてな・ストーリィ 世の中は虚仮風にて 4/7

2015-01-17 08:02:16 | 仮想はてな物語 
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絵じゃないかおじさんぐるーぷ




ここで、私がボケを演じる理由を<
もっと詳しく、お伝えしなければ
ならないと、思います。
どうして、私が
ボケにならなければ、
ならないのでしょう?

体力的に、世話をする力はないと、
さきほども書きましたが、
あゆか、は寝たきりでありませんから、
世話する必要など、あまりないのです。

実を言いいますと、
これは、私にもよく分からないのです。

私の直感が、ボケて、
あゆかと、同じ立場に立ってやれと、
命令を下してきたというより他、
いい説明は、見当りません。

それが愛する妻への礼儀であり、
思いやりではないのだろうかと、
感じたからなのです。

ボケを持って、ボケにつきあう。

あゆかと同じ、ボケの世界に、
入りたいという気持ちも、強かったのです。

このあたりの発想は、
さきほどの私が、
嫌っている日本型おんぶカブト、
そのものなのでしょう。

日本のカブトガニは、
夫婦の仲がいたってよく、
オスは、メスの背中に始終掴まって、
行動すると、いわれております。

私は、そんな自主性に乏しい、
生き方には、共感を覚えないのです。

しかし、夫婦の仲がいいということは、
見ていても、ほほえましいことです。

あゆかを一人、
ボケの世界に、さ迷わせることは、
淋しくもありました。

私もついてゆきたいとも、願いました。

私が、あゆかの何倍もボケることにより、
あゆかは、私に比べて、通常人に
見えるかもしれないと、思いもしました。

そのあたりが、ボケ真似をする、
真相でありましょうか。

あゆかのトイレは、風呂場です。
私のトイレは、炊事場です。

これだけで、もうわが家は、
パニック状態になります。

何とも、薄っぺらな、つながりなのでしょう。
同居している長男の休太郎だって、
小さい時にはよくウンチまみれに、
なっていたものです。

本箱に、ウンチを、
なすりつけていたことも、ありました。
寝小便だって、
小学の高学年まで、
していたでは、ないですか。

風呂場だって、炊事場だって、
水が、たっぷりあるのです。
水で洗い流せば、
済むことではないですか!!

と、いうわけにも、
ゆかないようで、ありますね。

やはり、これは汚い。
家族の頭の中がキレイ、
汚いを選り分けて、しまっているのですから、
ちょっとやそっとでは、
治りはしないだろうと思います。

また、あゆかは、いくら食べても、
食べた気がしないようでもあります。

けれども、近所に行って、
嫁の悪口を言ったり、
長女のマイカや次男の休次郎たちに、
つげ口電話を掛けたりするような、
真似はしません。

まあ電話の方は、おそらく掛け方を、
忘れてしまっているのだと思いますが・・・

あゆかは、しばしば、出張に出掛けている、
私の所へ行くといっては、
ふらりと、電車に乗ります。

体力があるものですから、
追い掛けてゆく、私の方が見失うことも、たびたびです。

そんな時、ちゃっかりと、彼女が、
先に家に帰っていることも、多いのです。

エリに縫いつけられた病名、
電話番号と名前から、家に連絡が入り、
休太郎や嫁の美香さんが、迎えにゆくからです。

私の方は外に出ると、
普通の老人に戻るものですから、
誰も、いぶかりはしませんし、
注意も、払いはしません。

私は、あゆかを見失うと、必死で、捜し回ります。
日が暮れようが、
電車が無くなろうが、一向に、頓着しません。

あゆかが交通事故に遭ったり、
怪我をしたり、
倒れたりしていないだろうかと、

一生懸命に、捜し回るのです。
そして、捜し疲れて、
最後には、交番の厄介になります。

ですから、家族にとって、
私は、質の悪い放浪者で、
通っております。

そういう二人のボケの日々が続いたあと、
とうとう、私たちは、特別養護老人ホームに、
入れられるハメに、なってしまいました。

休太郎夫婦が、根を上げたのです。
これも致し方のないことでありましょう。

私は、ボケを演じる前に休太郎に、
「バァさんをホームに入れるのなら、
 ワシも、同じところに入れてくれ」と、
懇願しておいたのです。

私は、老人ホームが大嫌いです。
これは、私の感性のなせることであります。
どうしても、好きにはなれないのです。

身体が、健康な証拠でもあるのでしょうか。
とにかく、嫌いなものは、どうしようもありません。
老人ベッドが二つも、
それも並んで空くということなどは、
宝クジの上位に、当たるよりも難しいのです。

それが、何と当たったようです。
前々から、申し込んでおいたに違いありません。

美香さんは、優しい嫁です。
優しいが、そこは人間、限界があります。

私自身、他人に対して、
美香さんほど、優しく接する自信もありませんので、
何も言う、資格はありません。

休太郎に対しても、同様であります。
私は、次男だったので、
親と、同居はしませんでした。

私が、休太郎のような立場に立たされた時、
どう行動するか、分かりはしませんので、
彼らのすることを、とやかく言う権利など、
微塵もないのです。

病院に送り込まれようが、
特別養護老人ホームに入れられようが、
されるがままに任せるのが、
親子の礼儀というものでしょう。

ホームは、時間捨て場でもありました。
人々が1秒ずつ捨て投げても、
すぐに1・2億秒にもなる国であります。

ことに、私のような偽患者には堪えます。
それも、ボケで押し通さなければならないものですから、
尚更のことです。

私たちは、10人部屋に入れられています。
大熊一夫さんの「ルポ老人病棟」に出ていた、
あの老人ホームに、そっくりでした。

北側に入口のドアがあり、南には窓もありますが、
カーテンがいつも引かれていて、薄暗いのです。

ベッドは、一列に北から南の方に向かって、
並べられていて、東側が通路となっています。

通路は、1mにも満たないのです。
ベッドも敷き詰められていて、
50cmも、離れてはいませんでした。

私は、一番奥のベッドに、
寝かされることになりました。
もちろん、隣には、あゆかがおります。

病室の者は、寝たきりの者が多いようでした。
年も、私たちよりは、かなり食っているようです。

女が7人で、残りは男でした。
この部屋は、ボケがきつく、
寝たきりの者が入る病室のようでもありました。

部屋には、悪臭が漂っていて、
いかにも、不潔な感じがします。

しかし、数日も住めば、慣れてしまいました。
病室には、テレビも無ければ、
ラジオも無いし、ましてや、雑誌類などもありません。

本当に、ナイナイ尽くしで、ありました。

まあ、みなさん、そんなモノを、
必要としない者ばかりなものですから、
当然と言えば、当然のことでありましょうか。

私は、することがありませんので、
あゆかばかりを見つめて、時間を潰していました。

本当に、頭がボケてしまいそうでした。

あゆかは、毎日ベッドに四肢を、
縛りつけられて、500ccの点滴を、受けています。

青いアザが、腕のあちらこちらに、出来ております。
夜も歩き回るといけないので、面会時間の6時が過ぎれば、
ベッドに縛りつけられるハメになりました。

夜も縛られているのは、あゆかだけです。
しかし、2週間もすると、
あゆかは寝たきりに、なってしまいました。

実に、見事な、お手並みであります。
あゆかには悪いのですが、
歩き回られては、私も付き合い兼ねます。

点滴の時は、動き回ると、
針が折れたり、裁ち込んだりする可能性が強いので、
手足を抑制するのは、致し方がないと思います。

薬の投入や栄養分の補給をするのですから、
我慢する必要が、ありましょう。

けれども、夜中じゅう縛りつけるという
待遇は、許せなかったのです。

私は、見回りの看護婦の目を盗んでは、
紐を解いてやりました。

私に出来ることと言えば、
それぐらいのことだったのです。

話は変わりますが、だいたい点滴というものが、
時間が、かかりすぎるのです。

2時間近くも、じっとしていなければならないものですから、
意識の乏しい人間には、土台無理というものです。

それに、あゆかに点滴が、必要かどうか疑わしいことです。
医者のすることは分からないので、
素人の私は、かばってもやれません。

その点、私は要領よくやっているので、
そういう目に遭わなくて、済んでいました。

点滴の時などは、
「お母ちゃん、こわーい」と言って、
ただただ、大人しくしていました。

それにしても、点滴の多いホームでした。

あゆかは、一日中うつらうつらしています。
きっと、強い睡眠薬が、使われているせいだろうと思います。

朝は、5時に介護人が、おしめを変えに来ます。
私ともう一人の老婆を除いて、8人がおしめ人間です。

おしめを変える時、部屋の中には、
ぷうーんと、生暖かい匂いが漂います。

介護人の女は、50過ぎの、
東南アジアからの、出稼ぎの女のようでした。

彼女は、みんなのおしめの取り替えを終えてから、
「ジッちゃん、シー行こ」と、
私、に優しく声をかけてくれます。

色が浅黒く、奥目がちで、
背が低く、少し肥り気味ではあるが、
気立ては、いいようでありました。

「バッちゃんも、行こね。
 さあ、3人でおててつなごうね」

そんなことを言いながら、
お玉バァさんと、私の手を引いて、
トイレに連れていってくれるのです。

これが、私の朝の楽しみの一つとなっております。
童心に還るのが、楽しくて仕方ありません。

                        つづく

あ@英訳ドン作川柳集917 大しわや小じわ伸ばしてしわ目立ち

2015-01-17 08:00:42 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)

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   *  大しわや小じわ伸ばしてしわ目立ち







  (ドン作川柳 → 無料 英訳 → 無料 和訳戻し)

    大しわや小じわ伸ばしてしわ目立ち        ドン作(ちふ+)

            ↓
    The noticeable wrinkles and fine lines stretched and large wrinkles  

            ↓           
     目立つしわや細かい線が延伸され、大規模なしわ 
 


                               おわり


仮想はてな Oあゆか
仮想はてな ドン作



あ@つぶつぶ(日々)268 今日もまた日が過ぎてゆく春コート

2015-01-17 07:59:22 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


多層構造ぶろぐ→Multilayer structure blog

ピカ輪世代(世に団塊とも)の一断面を目指して。


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*  English translation 


  268 今日もまた日が過ぎてゆく春コート



        ↓
      (ほんやっ君のとある無料の英訳)

    Spring coat day Yuku past also today
         ↓
      (ほんやっ君のとある無料の和訳戻し)

スプリングコートの日ゆく過去にも、今日



     この項おわり



つぶつぶ(22”22”)・・・・・


あ@おつとめ088 お役員 数年居れば 数千万  

2015-01-17 07:58:08 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)

お薦め世界語=ほじゃけんど=HOJYAKENDO←思わずにっこり、ほっこり

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ドン作雑文集より
(会社員時代懐古篇)

 

                               
   *  お役員 数年居れば 数千万  


      景気のいい時代も・・・・・・
  


(ドン作川柳 → とある無料 英訳 → とある無料 和訳戻し)


     お役員 数年居れば 数千万      ドン作(ちふ+)

          ↓
     Several tens of million if I get a few years officer
  
          ↓
     百数十、私は数年の役員を得れば