Plaza de Montes~報告書~

愛犬そぼろ&おかかの成長日記と、お取り寄せ&テイクアウト中心のグルメレポートがメインのブログです。

ミュージカル報告・その56:tick, tick ... BOOM!

2012-09-27 08:48:02 | ディズニー報告

【DATA】

2012年9月13日(初日) @あうるすぽっと(1階席L列13番/7,800円)

音楽:   振付:  ストーリー:

珠玉の一曲:Sunday(豚だらけにウケた・笑)

購入グッズ:プログラム

公式サイト:http://www.ticktick.jp/

【COMMENTS】

RENTの作者ジョナサン・ラーソンの自伝的ミュージカル。
2003年2006年に引き続き山本耕史主演で3回目の公演となりました。

今回今までと違ったのは、なんと山本耕史自ら演出をした点
演出には訳詞も含まれていて、全体的に全くといっていいほど別物の出来ですが、
骨格となる部分はずれないで、むしろ作品の持つメッセージが
よりストレートに伝わってくる内容になっていました
(そして今回初めて休憩をはさんだ二部制になってました。)

そして残りのキャスト2人も今回は新たな人選となっていて、
恋人スーザン役はハワイ育ちのすみれ(石田純一と松原千明の娘)で、
親友マイケル役は演歌のジェロと、意外な組み合わせでした。

1曲目の30/90では、歌いだしの「Stop the clock  Take time out」が
今まで「時よ 止まれ」とほぼオリジナルに忠実な翻訳で、
敢えて変える必要ないと思われましたが、
今回は「Stop the clock 歌え」等になっていて
山本耕史のこだわりたっぷりの歌詞になっています。
(このこだわりについては、プログラムで各曲に解説が付いています。)

4曲目のSundayは、
「一番ジョナサンっぽい曲で、楽しさの中にものすごい皮肉を込めている。」
ということで、敢えて元の歌詞にはとらわれず、
「豚だらけのSunday」とか、
水を注文した客に向かって
「家で飲め 蛇口捻りゃ出るだろ」と言ったり、爆笑の連続でした

5曲目のNo Moreは、2006年と同じく全曲英語のオリジナル歌詞でしたが、
これは「この曲の醍醐味は、スルスルっていうテンポ感。
それにはやっぱり英語の方がカッコいい。
あとはこんなこと言ってますよってことを、セリフで言っとけばいいやと(笑)」
と納得の回答をくれていました
(そして実際におおまかな意味をセリフで説明してました。)

演出についてもかなり変わっていて、
意外にも今まであったRENTを彷彿とさせるシーン
(特に2006年にあったLa Vie Bohemeの振り付けや、Will Iのギターフレーズ等)
が全てなくなっていました
敢えてRENT色を消したのか、それとも東宝版との権利関係が問題なのかは不明です。
でも、なくても作品のメッセージはこれまで以上に伝わってくるので、
不満に思うことはないです。・・・ちょっと残念だったけど

キャストについては、山本耕史についてはもう言葉は必要なし。
ここまでジョナサンそのものになり切れる役者はいないだろう、
と思うほどとても説得力がある演技でした。
やっぱり彼とジョナサンは切っても切れない関係なんだな、と。

続いてすみれ。
さすがハワイ育ちだけあって英語の発音が素晴らしく、
歌唱力も大学で学んでいて折り紙つき。
・・・が、ソロの時は今までのどのスーザンより上手かったのですが、
3人でのハーモニーになると「あれ?」と思う場面もしばしば。
プログラムではアンサンブルが好きみたいなことを言っていたので、
きっと初日独特の緊張感によるもので、今後は改善されるでしょう。。。
Come to Your Sensesのソロは本当に素晴らしくて、
感動のあまりちょっと涙ぐんでしまったほどでした
演技力は・・・今後の向上に期待
(プログラムによると、わざとああいう感じのしゃべり方になってるようですが、
やっぱりもう少し自然な方が聞きやすいかなと。。。)

最後にジェロ。
演歌歌手だけあって音程は抜群の安定感
危惧していたこぶしもなく、No Moreではカッコイイロックを披露してくれました
演技力はやっぱり本業ではないのでまだまだ発展途上という感じですが、
ジョナサンのパパは完璧でした(笑)

この日は初日ということで、カーテンコールの後に3人がステージに戻ってきて、
一言ずつ挨拶してくれました。
すみれはちょっと予めセリフ覚えておいたのか、
ちょっと場にそぐわない挨拶をしていたような気がしますが(苦笑)
山本耕史が「時間とコレ(おかねのジェスチャー)に余裕があったらまた見に来てください」
と言って会場を沸かせていました

やっぱりチックチックブーンはいつ見ても面白いです



最新の画像もっと見る

コメントを投稿