今回は、「青空ヒュッテ」の山行記録でしばしば言及している山岳小説の巨匠新田次郎作品から銀嶺の人をご紹介します。新田次郎の代表的長編山岳小説である、いわゆる三部作(孤高の人、栄光の岸壁、銀嶺の人。因みにすべて実在人物をモデルにして書かれた作品。)に数えられる作品で、これは女性が主人公の話です。一番最初に読んだ新田作品である孤高の人もかなり良かったのですが、女性としてはこちらの作品をオススメします。 他の2作品の主人公は、人生のすべてを山にささげていましたが、銀嶺の人の2人の女性主人公は違います。山だけがすべてではなく、自分の仕事(一人は医者で、もう一人は鎌倉彫刻家)も大事にしている。この点に、私は大変共感しました。趣味と仕事を両立させる、というのはまさにこのことではないかと思います。趣味を大事に生きていきたい(ただし、趣味の比率の方を大きくしたい)、という人には絶対オススメの作品です。
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