Plaza de Montes~報告書~

愛犬そぼろ&おかかの成長日記と、お取り寄せ&テイクアウト中心のグルメレポートがメインのブログです。

頂上決戦

2010-02-27 12:12:00 | 日記

(ここ数日オリンピックに釘付けで記事のストックがなくなったので
今日もオリンピックネタをアップさせていただきます

カーリング女子の決勝戦、ものすごいハイレベルな戦いでビックリしました
派手な得点劇はなかったものの、
あれほど一投一投が大事な意味をもつものなのか、
とにわかファンながら、カーリングの醍醐味を味わうことができたと思います。
本当にすごい白熱した戦いでした

さて、昨日アップしたフィギュアについての記事ですが、
いくらキムヨナ選手が個人的にあまり気に入らないからとはいえ
(なぜ嫌いかというと、あれだけの天才なのに
勝つことだけに固執して進化する努力を放棄したように見えるから)

ちょっと批判しすぎかなと思ったので、
一応最後にキムヨナ選手について一言述べさせていただくと、
オリンピックという特別な場所で、
たとえ本人が「いつもの試合と変わらない」と言っていても、
あの演技後の涙が語るように、相当のプレッシャーがかかる中で、
あれだけノーミスの演技を決めて金メダルを勝ち取ったのはすごかったと思います。
どんなに努力をして限界に挑戦し続け、
進化をし続けてきても、やっぱりミスをしてしまえば負けは負けですから。

ただ、歴史的とか伝説とか言われるほど
ものすごい超人的なことを成し遂げたのかというと、
そうではないんじゃないの?というのが私の感想でした。

試合後の公式会見にて。ある国の記者が、
「あなたは何年も演技構成を変えていませんがそれについてどう思うか」
という趣旨の質問をしていたそうですが(実際の映像は見逃してしまいましたが)
それに対してキムヨナ選手は返答に困ってしまったと。
天才ですら、一つのミスに泣いて優勝できないというのは事実なので、
確実に勝つために、何年も努力して同じ技を磨き続けてきた結果なのだ、
と答えれば良かったと思いますが、
そこで返答に詰まったというのは、きっと本人にも、
毎年新しいことに挑戦し続けてきた浅田真央という選手が頭によぎって、
思うところがあったのではないか、と推測しました。

試合後のインタビューにて。
本人もフリーの得点は「130点台か140点台くらいだと思った」
と言っていた通り、やっぱりあの一人だけずば抜けて高かった得点は
ちょっと信じられないことであるのは確かなようです。
今大会で初めてノーミスだったからといって、
技の完成度自体はシーズン序盤からずば抜けて高かったので、
あれほどの点数がつくほどオリンピックの舞台で
格段に素晴らしい演技をしたのかというと、とても疑問に感じました。
「誰でも緊張するオリンピックという舞台でノーミスの演技をした」
という深い次元での評価を受けたのであれば、
女子で史上初めてトリプルアクセルを3回決めた選手だって
そういう+α的評価を受けるに値するのでは、と感じたのです。

ノーミスというのは、誰にでもできるものではなく、
その一点においては、やはり彼女は優れたスケーターであった
ということが証明されたと思います。

ただ、

彼女の実力から言えば、何年も同じ技だけに挑戦して
磨きをかけて加点を狙い、ミスをしないために体力を温存できるよう、
プログラムの密度を下げて、それが観客の目に「手抜き」と写らないよう
効果的な演出(SPの指をパチンと鳴らすシーンが良い例)で
「完成度の高い圧倒的な演技に見せる」ことは、
これほど他の選手と点差がつくほどすごい努力だったとは思わないのです。。。

もちろん、真っ向勝負で常に全力で勝負を挑んでも、
アスリートである以上、結果を残さなければ意味はありません。
メダルを取ることはもちろんそれだけで素晴らしい価値のあることですが、
やっぱり金と銀とじゃ大きな差がありますから。
何年も前からオリンピックのために技に磨きをかけて、
自分の持ち味を存分にアピールできる演技構成にして、
しかも歴代女王と同じく青い衣装を着て、
と勝つためにできることすべてをやってきた結果つかんだ金メダル
なので、とても素晴らしい快挙を成し遂げたと思います。

ただ、今後、技の完成度ばかりが優先されて
(高難度の技を完璧に決めるより、少々難易度が下がっても
非の打ちどころのない完璧な仕上がりにすれば
他を圧倒するレベルで勝てるということが今回証明されたので)
今後キムヨナ・タイプ(ライサチェック・タイプとも言えますね)の
選手が増えていったら、競技としてのフィギュアは
とてもつまらないものになるな~と思ったのでした。

・・・まあ4年後の開催地を考えれば、
次はまた高難易度のジャンプが(ひょっとすると必要以上に)
評価される流れに変わるのではないかと思いますが、
開催地によってそんなにルールがコロコロ変わる種目が、
もはや「スポーツ」と呼べるのかどうかも、何か微妙なところですね


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2 コメント

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Unknown (yumi)
2010-02-27 18:04:07
やー勉強になるなぁ。私も個人的に真央ちゃんのスケートの方がずっと好き。日本人だから?そう言われると正直わからないけど、本当に純粋に真央ちゃんのスケートの方が滑らかで、エレガントで、それでいて技術があるように思うの。もちろんキム選手も素晴らしいんだけどね。
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>yumi様 (plazademontes)
2010-02-28 13:52:17
真央ちゃんの方が心に残るスケートだったよね!!
キムヨナの演技は確かに美しいけど、美しいと思わされてる部分もある気がする。あれだけ一人だけ不可解に高得点を稼ぐから「美しいとはこういものだ」と植えつけられるし、表現力が高いといったって、いつも表現するものは同じで「美しい、女性らしい、妖艶、流麗、透明感etc.」という印象ばかり。本当に表現力があるなら、真央ちゃんみたいに自分の今までのイメージと違うものを表現してみてほしいんだよね。自分が得意で他の人よりも優れている点だけを見せてきて「私きれいでしょ?」と言われても、説得力に欠ける感じ。。。
今回キムヨナが他の選手に圧倒的点差をつけて勝ったことを、皆「演技に流れがあった」というけど、それは単なる後付けのこじつけに過ぎないと思いました。特に見せ場もなく単調でスラスラと水が流れるごとく、後に何も残らない演技ってそんなに価値のあるものなの??と。
「美しさ」だけがフィギュアの魅力じゃないよ!!
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