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先日テレビで映画ジェネラル・ルージュの凱旋の特集を見て、
あ、これ面白そうだなとおもいました。
前作の映画化&TVドラマ化されたチーム・バチスタの栄光も
かなり前から気になっていた作品だったので、
Amazonで一気にシリーズ3作を購入してしまいました
一気買いして、あまり面白くなくて途中で挫折した作品が
過去何作かありましたが(ラ●ラの冒険とかゲ●戦記シリーズ)
全て英語で買っていたので、今回の日本語ならあまり面白くなくても
簡単に読めるだろうと思い、お金の無駄遣い感を払拭します
で、いざシリーズ第一弾のチーム・バチスタの栄光を読んでみたところ
面白すぎてシリーズ3作を一気に読んでしまいました
さすが「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しているだけあります。
テンポの良いストーリー展開もさることながら、
一番の魅力はキャラがとても立っていること。
主人公の田口やその名(迷?)パートナーの白鳥などの主役級はもちろん、
脇役の高階病院長なんかもかなり味があって面白いです
チーム・バチスタの栄光は、このミス大賞にも輝いた医療ミステリーで、
連続術死の原因を探っていくというストーリーで、
主人公の田口がストーリーテラーになっていますが、
第二弾のナイチンゲールの沈黙では田口以外の目線からもストーリーが進行し、
殺人事件を扱っているものの、ミステリー色はなく、
第三弾のジェネラル・ルージュの凱旋に到っては
ミステリーの要素は皆無で収賄の内部告発に絡むストーリーで、
時間的には前作のナイチンゲールと同時進行の内容になっていました。
ということで、このシリーズは「ミステリー」ではなく、
「メディカル・エンターテイメント」という新たなジャンルを確立した作品になっています。
しかも、この田口・白鳥シリーズ以外にも、
同じ桜宮市を舞台にしたスピンオフ的作品がある、
というか彼の作品全てが一つの大きなシリーズになっていて、
色んな作品になじみのキャラクターがちょっとずつ登場しているようです。
シリーズ全巻一気に読みたいと思いましたが、
文庫本になっているのはこの3作と、時間軸的には
チーム・バチスタの栄光とナイチンゲールの沈黙の間に位置する螺鈿迷宮だけで、
田口・白鳥シリーズ最新作のイノセント・ゲリラの祝祭を含むその他の作品は
まだ単行本しか出ていないので、通勤のお供には適さないので
シリーズ全作の一日も早い完全文庫本化を望みます
原作の存在を無視して映画観たほうがいいと思うよ~。
映画は良くも悪くも映画的。
緊張感も映像ならではで、いいところはたくさんありました。
が、基本姿勢として原作に近づける努力はまったくされてないので
割り切って楽しむのがお勧めです。
白鳥と速水はそれぞれの役者さんを思い浮かべながら読みましたが、女版田口がどんな感じなのか楽しみです